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正しさ依存症

人間関係には、数学のように正解はありません。あちらを立てればこちらが立たず。誰かに同調すれば、別の誰かを傷つけてしまうことがあります。人それぞれ、言い分があるのですから、当然です。 では、何が絶対的に正しいのだろう?と、人はモラルや常識に回答を見出そうとします。ですが、時代の移り変わりの中で、それらも変化していきます。 人は間違いやすい生き物、だが、神の教えは絶対。聖典に刻まれた言葉に従えば、間違...

女たらしな人

 世の中には、ずいぶん女性にもてる男性がいます。そのような人は、容貌に優れていたり、人目を引くポジションにいることが多いでしょう。 とはいえ、それだけでは、女性にもてるには至りません。もてる人は、さりげなく、女性をその気にさせる思わせぶりな言動をとることが多いはずです。「かわいいね」等、女性がいってほしい言葉を、あいさつ代わりに、あるいは、ここというタイミングで言うことに慣れています。 ちょっとし...

ストーカー 移ろわぬ想い

 愛しい人を追いかけて、追い詰めて、捕まえて、閉じ込めて・・・身体だけ手に入れるのは、簡単かもしれません。力を行使すればいいのです。金の力、腕力、政治的な力。 それで満足できるなら、幸せかもしれません。手に入れて、飽きて、捨てて・・・ですが、人は、相手の心を欲しがる生き物です。想いが一方通行では、報われない。いつも、自分だけに恋していてほしい。 それが報われなくて、追いかけるほどに、傷が増えていく...

許せない時 許す時

 大切な人から思いがけない裏切りを受けたり、心にも物質面にもひどい損害を被ったり、心が傷ついたときに、許せない気持ちが生じます。 周囲は、もう忘れなさいというかもしれません。第三者は、客観的に見えるからです。その相手が、誰に対しても暴言を吐いたり、金にルーズだったり、これまでもちょくちょく女性問題を起こしている人だということを。 そう教えられても、傷ついた心が痛みを放っているときには、とうてい許せ...

嘘と現実の湾曲

 健全な精神は、自分も不注意に間違いを犯す存在であると知っています。そして、間違ったときには、素直に認め、やり直します。やり直せることも知っています。 一方、不健全な精神は、間違いは許してもらえない、でも、自分は決して失敗しないから大丈夫といった根拠のない安心感で防衛しています。 したがって、自分の間違いを指摘された時には、逆上したり、事実を巧妙に湾曲して認識し、他人に責任転嫁を試みます。指摘され...

帯状回-心のギアチェンジ

 帯状回は、前頭葉中央の奥深くを、横切るように存在しています。脳のこの部位は、一つの関心事から別の事柄へと関心を移したり、一つの関心事に対する捉え方を、別の視点から眺めたり、柔軟で弾力性のある心の働きを担っています。 視点が一つの方向に固まってしまうと、正しく観ることができません。常に変化する対人関係では、臨機応変に自分の心を変化させることが求められるのです。 帯状回が過活動になると、そうした柔軟...

冷たい脳

 人として社会の中で生きていくには、脳が健全に作動していることが必要です。脳の働きが順調でないと、様々な人格的な問題が表出します。 外界から入ってくる情報を、脳が適切に判断できなければ、人は不安になり、誤った判断を下し、それを修正できません。 「組織に狙われている」といった妄想におびえる姿は、同情に値するものかもしれません。ですが、家族を苦しめ疲弊させるのは、そうした症状ではありません。その下には...

許しましょう

 親や上司、元恋人、元配偶者に、許せないという感情を抱いている人は少なくないかもしれません。その思いを吐露すると、聞かされた友人知人は「許してあげましょう」と促すかもしれません。 すると、許せないのは心が狭いのか、罪なことなのと悩む羽目になり、よけいに心が悶々としてしまいかねません。 「許しましょう」を安易に口にするのは、苦しみ悲しみを抱えた人に寄り添うのが重たいという真意によるものが多いのではな...

カルト依存症

 私たちは、日常の様々な出来事の中で、常に小さな決断を下し続けています。現在に至るまで、その決断の連続です。 時には、過去の決断を悔いることもあります。「今の私なら、ああいうタイプの人に近づくような真似はしない」等など。 ですが、その時には、その時にできる最良の判断をしてきたはずです。そして、その苦い経験が、今の判断力を培っているのです。 とはいえ、間違いたくないので、前もって経験者のアドバイスを...

被害妄想と憎悪

 長野県中野市で通行人の女性二人が、31歳の男に刺殺される事件が発生しました。さらに、駆けつけた警察車両に猟銃で発砲。4人の死者が出ました。 犯人は、通行人女性から悪口を言われていると思い込み、警官に対しては、狙撃される危機感から犯行に及んだと供述しているようです。...

発達障害の特徴

 健常な精神の特徴は、自分の責任を自覚して、周囲からの叱責に耐え、対処策を取れることです。何らかの不完全さを抱えた脳の持ち主には、これができません。 もちろん、誰しも責任を問われるのは辛いことですから、自分のミスをごまかして、他人や状況のせいにする人は大勢います。ですが、自分のミスであること、責任追及をうまく立ち回って逃れたという自覚はあります。成功体験と捉えている人もいるかもしれません。 ですが...

恋は危険なもの

 信じていた人に、ひどい裏切られ方をしたという経験を持つ人は、少なくないかもしれません。中でも、その相手が、恋人やパートナーであるケースが多いでしょう。 好きになった相手を、傍に居る相手を、人は信頼します。恋が危険なものと言われる理由は、その辺りでしょう。 どれほど親密であっても、ほどほどの心の距離は必要なのです。「人間とはそういうもの」という理解が足りない時、「裏切られた」という感情が起きやすい...

正解を求めるコンプレックス

 誰かの救世主になることで、自尊心を保とうとするメサイアコンプレックス。一見、いい人です。筆記用具やハンカチを、さっと貸してくれる人に、誰しも感謝するでしょう。 ところが、その人が、「忘れてくるなんて、なんてうかつなんだ。なってない。」と、内心、軽蔑して見下していたら、どうでしょう? メサイアコンプレックスの動機は、「大変そうだな、手を貸してあげたい」という同情心から出たものではありません。相手を...

ダークトライアドへの対処法

 ダークトライアドとは、ナルシスト・マキャベリスト・サイコパスのことを指します。彼らは、共感能力が乏しく、利己的です。自分の利益のために、平気で人を持ち駒のように利用しようとします。善意を見せたら、つけあがります。 陰では嘲笑っていながら、利用するために、猫なで声で近づいてきます。不利な立ち位置に立つと、泣きまねで自己弁護と責任回避、同情を買って許されようとします。...

いじめ対処法

 パワハラ、モラハラ、大人げないいじめを、いくつになっても続けている人は、一定数います。被害を受けることによって、相手に恨みを抱くほど、心に深刻なダメージを受けることも少なくありません。 被害者は、「おとなしいから、何をやっても大丈夫だとみなされている。おとなしい人間はダメなんだ。でも、性格だから直せないし。」と、自らの人格否定をしてしまうところから、自己評価は下がっていきます。 言い返せない自分...

過集中ー他のことは眼中にない

 何か一つのことに心がとらわれ、寝ても覚めても、その事ばかりを考え、誰に非難されても、「それ」をやり続ける。決して、誰も、止めることはできない。他のことは眼中になくなり、意識の中から消え失せてしまう。「そのこと」に対する執拗なストーキングをし続ける。過集中とは、感情をつかさどる脳の部位が加熱している状態なので、当事者の理性によって、冷静な状態に戻すことができません。 ストーキングされる側の人にとっ...

他人を侮る人

 人からずいぶんな態度を取られた時、「私の何がいけなくて、こんな扱いを受けるのだろう?」と、自分の中に非を探してしまいませんか?「すぐに言い返せない性格だから侮られているんだ。でも、性格はなかなか変えられないし、私はダメな性格なんだ・・・」と、自己嫌悪に陥ってはいけません。 あなたを侮る人は、あなただけを侮っているではありません。現在ターゲットになっているのはあなた一人かもしれませんが、その人の過去...

偽善の構図

 「人からどう思われるか気になる」と感じる人は多いのでないでしょうか。人から受け入れられたいという思いが強くなると、行動基準が大衆の支持を得られるかどうかになってきます。誰からも賞賛される正しい行動であることが大事なのです。 ですが、人間社会に数学のような正解はありません。誰かに利益をもたらし喜ばれる行動も、他の誰かには不利益ゃ不幸を与える行動にもなります。 「人からどう見られるか」にフォーカスし...

被毒妄想

 被害妄想の中の一種です。自分が食べる食物に毒を盛られるのではないか、という強い疑念に囚われ、出された食事を食べられません。 家族が作った手料理も、毒が入っているかもしれないという疑念のせいで、食べられません。したがって、家族とは食卓を囲まず、買ってきた食品でこっそり食事をするという状態になります。 被毒妄想の症状は、自分が誰かに毒を盛られるのではないか、又は、自分に出される料理にだけ毒が入ってい...

不幸話を口にする人

 過去の辛い出来事は、親しい間柄でも、なかなか口にはできないものです。ところが、中には、ほぼ初対面の相手に、ぺらぺらと「子供のころ、親に虐待された」といったようなことを話しだす人がいます。質問されてもいないのに、いきなり、突拍子もなく。聞かされる側は、戸惑い、違和感を感じます。この人の、対人距離感はどうなっているのかと。 気持ちが優しく、真面目で純情な人、そして世間知らずな人ほど、力になってあげた...

虚像の優しさ - メサイアコンプレックスの男

 ペンをなくした女性にさっとペンを貸し、不意の雨に戸惑う女性に助手席のドアを開け、ちょっと困っている女性に手を差し伸べる彼は、生き生きと輝いています。 ちょっとした善意はありがたいものです。その親切に、誰もが感謝することでしょう。それが、何気ない自然な善意であれば。 メサイアコンプレックスの彼、題点問は、困っている女性を助け、そして彼女からの賞賛を得ること、それ自体を目的としているところです。彼は...

初対面で決めつける人

 ろくすっぽ話してもいない初対面の人から、「君って、〜な人だね」といったように、いきなり決めつけられ、人格否定されるといった経験はないでしょうか。 勝手な人物像を押し付けないで!!私の何を知っているというの??と、誰しもいい気はしないはずです。いったい、その人の脳内はどういう構造になっているのかと、理解に苦しむこともあるでしょう。  実は、人はうわべの印象から、その人の人となりや生活様式まで、憶測して...

許せない人

 「許せないと思っている人を許しなさい。そうすれば楽になれるから。」「全ての物事に感謝しなさい。」 こうしたことばが、正しい回答であるかのように出回っています。はたして、本当にそうでしょうか? 簡単に「許してあげなさい」と言う人は、これまで人間関係に恵まれて、安楽に生きていたのでしょう。ガシっとつかまれて抵抗できないまま、頭を水に付けられるような被害を被ったことなどないことでしょう。免疫が枯渇する...

メサイアコンプレックスの男2.

メサイアコンプレックスの「メサイア」とは、「メシア(=救世主)」を意味し、人の役に立つことで自己評価や他者評価を高めようとする心理を表します。自信がなく、人からの拒絶を恐れる心理が、根底に存在しています。メサイアコンプレックスを持っている男性は、人当たりがよく、マメで気配りもできるので、周囲からの好感度は高いでしょう。特に、女性から支持されています。「誰にでも優しい人」という評判を持っています。 ...

危険な王子さま

 おとぎ話では、お姫さまのピンチに、白馬に乗った王子さまが駆けつけ、無事にお姫さまを救出してハッピーエンドです。 あなたが、揺れる吊り橋の上で恐怖に足がすくんでいると、笑顔でさっそうと駆けつけてくれた彼。二度とこんなことにならないようにと、寄り添ってくれる彼。あなたが、恋に落ちたとしても無理はありません。 ところが、暫くして、あなたは目撃してしまいます。ぬかるみにはまった女性のもとに彼が駆けつけ、...

優しすぎる彼の本音

 誰にでも優しい男性は、女性の間では評価が高いものです。職場でも、人気が高いことでしょう。表面的な付き合いでは、温厚で親切で、緊張感を強いられない存在と言えるかもしれません。 問題になるのは、少し親しくなってからの事です。メサイアコンプレックス男性は、誰にでも優しく、親切なのですすが、親しい女性と顔見知り程度の相手との区別がありません。距離感の取り方に、問題を抱えているのです。 顔見知りの女性を親...

メサイアコンプレックス

 メサイアコンプレックスとは、対人関係に劣等感や自信の無さを抱えている人が、他者の力になることで自己有能感を獲得しようとする心理を指します。相手を手助けする、これは日常の中で誰しもが、親しい間柄の相手に対して、何気なく行っている行為です。 ところが、メサイアコンプレックスの人では、「親切にしなければならない。優しく接しなければならない。」という強迫観念があります。その目的は、コンプレックス解消、自...

他人を持ち駒扱いする人

 このタイプの人は、「他人はすべて自分の要求のために存在している」と思っているので、最初はハイテンションで馴れ馴れし近づいてきますが、少し親しくなると図々しい頼み事をあれこれ突きつけてきます。 しかも、してもらったことに感謝がありません。内心、相手は自分より劣った存在、自分が使ってあげている、とでも考えているかのようです。 実際、猫なで声で頼みごとをした相手が帰っていくと、出来栄えにざつだの遅いだ...

なんで私だけが?

 ちゃんと仕事できているのに、ミスもしていないのに、なんで私だけが上司の目の敵になるの?要領よくて、雑用をしないあの人が、なぜ、いつもほめられる役なの??納得いかない!!! 多分、私がおとなしくて、上司の暴言に反発できないでいるせい・・・。そんな私はダメ人間。 待ってください。あなたがダメ人間である前に、その上司は人生の落後者です。あなたの倍以上生きて、あなたの上司になれる立場ではあるけれど。周りの同世...

メサイアコンプレックスの男

 優しい男性が好きだという女性は多いことでしょう。メサイアコンプレックスの男性は、一見、申し分なく優しい男性です。誰に対しても。妻にも、知り合いの女性にも、分け隔てなく優しいのです。分け隔てなく・・・ 彼が、同僚の女性を、目の前で、強引に送っていくよと袖を引っ張って車に乗せようとする姿を目撃するのは、雪崩のような衝撃でしょう。そう、彼は優しいのです。誰にでも、分け隔てなく・・・。 一見、女性とみれ...