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2009.11.23 (Mon)

失恋うつから立ち直るために

 この恋こそが、たった一本の赤い糸だと信じていた。その想いが深ければ深いほど、プツンと切れた時の痛手は深いものです。
 夜も寝られない、食事も喉を通らない、脳裏は悲惨な別離をリアルに再演し続ける。他のことに目が向かない、仕事や他の人間関係にも支障をきたしてしまう。こんな辛い状態は、一刻も早く終わらせたいと、誰しも願います。
 失恋に特効薬はない、時間にゆだねるしかない、あるとすれば、それは次の恋。よく言われる言葉です。確かに、それらは効き目のある薬かもしれませんが、必ず効く薬ではないように思えます。
 時間の経過とともに記憶は薄らいでいきますが、それでも癒されない傷は残るのです。

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2009.11.21 (Sat)

憎しみを手放していく

 「かわいさ余って憎さ百倍」ということばがあります。怒りは期待に応えてくれない相手への抗議であり、愛情や好意を抱いている人に対する憎しみは、もらえない愛情の故に生じてしまう激しい情念です。
 好きな人の頼みごとなら、少々不本意でも、無理をして引き受けてしまいます。相手にとって、特別な存在になりたいという期待があります。その人しか見えない、大勢いるはずの人の群れの中で、唯一その対象にだけスポットライトが当たっている状態、それが恋です。その人の傍らで生きることだけが、この世に存在する唯一の幸せと思えます。他のものは、全てガラクタでしかありません。
 すると、その唯一の幸せのために、どんどん自分を捧げてしまいます。けれども、それに見合うものが返ってくるわけではありません。むしろ、相手の心が冷めたり、軽い存在になっていってしまうことも多々あります。すると、ますます、ありったけをつぎ込んでしまうという事態に発展してしまいます。
 報われない期待、失意、悲しみが、相手のつれない態度への非難を呼び込みます。
「わたしと同行しているとき、他の異性とばかり話しこまないでほしいの。無視されると、とても辛いから。」
 そう告げた時、振り向いて、
「悪かった。そんなに傷つける行為だったとは気付かなかった。」
といってくれるようなら、その関係は維持されます。
 「誰と話そうが私の勝手だ。いちいち、君に遠慮することじゃないだろう。」
というようなら、修復の余地はありません。
  ですが、相手のために犠牲にしてきたことが多いと感じている場合には、素直に心変わりに納得できません。相手の人格や人間性まで非難する泥仕合にもつれ込みかねません。

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2009.11.14 (Sat)

非難と防衛

 たまたま居合わせた人の何気ない言葉に、わたしたちは「はっ」と気付かされることがあります。「そうだ、その通りだ。わたしもあの人の好意に甘えて、これまで配慮が足りなかった。」 相手はなにも、こちらの事情を知っていて、アドバイスしたわけではありません。ただの何気ない会話が、自分自身の身の上に重なって、気付きを得たのです。
 これを機会に、私たちの考えや態度が、すっかり改まってしまうということが、しばしば起こります。ところが、日ごろから信頼していない、内心批判的な目を向けている相手から、こちらの仕事や性格などに、面と向かって、とやかく批判されるとどうでしょう。そうだ、確かに一理あるとは思えません。誰かが乱暴に土足で心の中に入ってこようとすると、貝のようにぴたっと心を閉ざしてしまいます。その相手を非難せずにはいられません。たとえ、指摘の内容が、上記のケースと同じだとしても。
 わたしたちが必死に守ろうとしているのは、指摘の内容に対する信念ではありません。危機に瀕した自尊心なのです。過ちを指摘してディスカウントしてくる相手から、必死に自尊心を守ろうと身構えるのです。

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2009.11.13 (Fri)

コントロールと非難の悲劇

 できれば相手に自分の要求に応えてもらいたい、ニーズを満たしてもらいたいと、誰しも期待します。ところが、往々にしてこの期待は叶えられません。相手には相手の考えや、都合があるのです。
 そうした相手の現実に目が向けられると、相手との距離感を見定めて、互いに相手の自由を尊重した関係性が保て.るのですが、期待への思い入れが強すぎると、往々にして、思い通りにならない相手の態度に怒りを感じ、相手を非難したい感情が生まれてしまいます。
 「あなたは××すべきではない」「○○しなければならない」といった要求を相手に突きつけて、相手の態度を自分の都合のいいように変化させようとするのです。
 非難と怒りによるコントロールは、残念ながら成功しません。怒りと非難から得られるものは、相手からの怒りと非難なのです。非難すれば相手が態度を改めてくれる、こちらのニーズに応じてくれる、したがって関係性がより接近するととう思いからの攻撃は、大いなる誤算です。

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10:44  |  自己愛性人格障害  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.11.10 (Tue)

カルト・アイデンティティ

 カルトとは本来、熱狂、崇拝を意味することばですが、強固な信念を共有する、熱狂的、閉鎖的な集団、特に宗教団体を指して使われています。
 心の居場所をなくしているとき、人はカルトからの誘いを受けやすいといえます。所属する社会での人間関係がうまくいかないとき、無条件でそうした自分を受容してくれる場所、帰る場所があればよいのですが、 自宅に帰っても「あなたの態度が問題だ」などと非を突かれては、心の安らぐ場所がありません。
 こうした状態にあるとき、その団体の信徒が力になってくれると、そこに居場所を見出してしまうのも無理からぬことです。他の社会では尊重されず、親との関係もうまくいかず、そこにしか居場所がないという人もいることでしょう。
 何かができる、何かの役職に就いている、そうしたアイデンティティを持たない人を、団体は好んで引き受けようとします。心身の障害を持っている人、またはその家族、そのために差別観や疎外感を感じていたり、自尊心を保てずに悩んでいる人、さらに、人生の意味を教えてくれる指導者を探している人、若く、素直で、相手の説く世界観を受け入れやすい人は、要注意です。

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10:34  |  カルト  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.11.09 (Mon)

うつ病と成育環境

 うつ病は、これまで「心の風邪」などと形容されてきました。風邪といえば、概ね「免疫が低下すると誰でも感染しうる一過性の感染症で、器質的な病変をきたすことは少ない」といった認識でしょうか。
うつ病も、なんらかのストレスが引き金となって、引き起こされたセロトニン(5-HT)やノルアドレナリン(NA)などの脳内モノアミン代謝障害と考えられてきました。
 ところが、近年の分子生物学的研究と、脳画像診断の進歩によって、モノアミン欠乏仮説の機能的異常ばかりでなく、器質的な変化が起きていることがわかってきました。従来の定説は覆されつつあります。
 各部位の体積測定による、海馬の委縮が報告されています。また、幼少期の心的外傷経験の有無を調べた研究では、心的外傷経験者には左側海馬委縮が報告され、うつ病発症への脆弱性と関係する可能性が問われています。成育期の環境は、予想外に長く、人の人生を支配することになるようです。

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2009.11.07 (Sat)

強迫性パーソナリティの側面

強迫性パーソナリティには、権威者、上位者への過度の従順さという特徴があります。練り上げたプログラムを上司からちょっと意見されると、赤面して戸惑い、上司の意見に従うといった態度で、周囲に「あれっ?」といった違和感を抱かせます。
 「ですが、部長、この場合は.........わたしは........と思います。」となぜ交渉を試みようとしないのだろうか?最終結果はどうあれ、交渉してみる余地はあるのではないだろうか?せっかく自信を持って臨んだプログラムなのだから、と..........。
 こうした一瞬のやり取りに、対立への恐れ、臆病さが見てとられてしまいます。それに対する防衛として、人間関係を上下に考える癖が身に付いているとも言えます。したがって、下位にいると、自分がみなした相手には、傲慢な態度で臨みやすくなります。
 当然のことながら、相手も上下意識を持っているとは限りません。役職として上位にいても、人格としてはフラットだと考えている人々の目には、上に弱く下には理不尽な鼻もちならない人と映るでしょう。

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11:14  |  自己愛性人格障害  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.11.06 (Fri)

言いたいことを言う人

 人間関係のトラブルは、往々にして言いたいことを言ってしまうために起こります。
「私は歯に衣着せずものをいう人なの。でも、言った後は根に持たないからね。」
 それはそうでしょう。本人は言ってすっきりしたのですから。ですが、売られたケンカを買わずに我慢した人は、それから悶々とすることになります。相手に、「根に持たせる」のです。
 相手のどこに『地雷』があるかは、よほど親しくなければわかりません。自分としては、軽く意見したかった、それが相手のためだと思ったのかもしれません。
 とはいえ、相手の生き方、生活態度、価値観、仕事などに対して、批判ばかりしていては、人間関係はギクシャクしてきます。そこに、配慮がないからです。
 自分の考えが相手よりも正しい、優れている、相手が劣っているといった意識がそこに働いています。

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2009.11.02 (Mon)

別れた相手をストーカーにさせない方法

 恋愛は始めるよりも終わらせる方が、はるかに難しいものです。元恋人がストーカーになってしまう例は、多々あります。見ず知らずの相手よりも、元恋人、元パートナーである方が多いのです。
 どちらか一方の心が冷め、もう片方は依然として親密な関係でいたいと望む時、別離は少なからず泥仕合になってしまう可能性があります。
 どうしようもなく止めようもなく恋に落ちてしまったように、どうしようもなく止めようもなく冷めてしまうのも恋です。
 ですが、心が離れていることを相手に見せつけようと、相手の目の前で他の異性とべたべたするのは、賢明な方法とは言えません。心のままに、「あなたが嫌いだから、寄ってこないで」と、唇に軽蔑の薄笑いを浮かべるのも短慮と言えます。

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2009.10.08 (Thu)

マインドコントロール症候群

 マインドコントロールは、カルトに限らず、日常の人間関係の中にも潜んでいます。滑り出した恋愛を瞬く間に難破させてしまう重大な要因でもあります。
 たとえば、付き合い始めたばかりの相手から、
「女性は髪を長くのばすべきだ」
と言われたら、相手の好みにあわせて、ロングヘアーにしようと思うでしょうか。それとも、どんな髪型にしようと私の勝手だと、内心いらだちを覚えるでしょうか。
 髪を伸ばし始めると、今度は、資格を取るために勉強を始めようとしていることに対して、「そんなことをして何になるんだ」とか「あの学校は二流だ」
そこで、
「家族にもそんなことは言われたことはないよ。うちの家族は、それぞれの自由を尊重してるから」
と返すと
「それは違う! その考えは間違っている! 君は○○というふうに、考えるべきだ!!」
  異議を唱えると、彼は激昂して、立て板に水のように持論を唱えます。
 こうした態度にとても傷ついたと、友人に相談すると、友人は、「それは彼の愛よ。心配してくれているのよ」と慰めてくれますが、釈然としません。
 こんなにも相手の自尊心を挫き傷つける、これが愛? 愛なら、「がんばれよ」と励ましてくれてもいいでしょ?

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2009.09.29 (Tue)

偽善のプロフィール

 心細いとき、傷心しているとき、人は人を求めます。共感や励ましによって、失った力を取り戻したいと願うのです。ちょっとした親切に、感涙してしまうこともあるでしょう。
 困ったとき、手を差し伸べてくれる人はありがたいものです。それが異性なら、恋に落ちてしまうかもしれません。
 ですが、節度のない善意の押しつけは、それ自体がトラブルと化してしまう可能性があります。その人の親切には、はたして共感があるでしょうか。
 困っている人は、ただそれだけで、そばにいる人を優れた人に見せてしまう引き立て役になりがちです。自分 をよく見せたい人を引き付けてしまう可能性があるのです。
 誰しも人に親切にしたら、感謝という報酬を期待します。とはいえ、その報酬のために、困った人を探して奔走するようなことはありません。その人の周りに困っている人が多い、問題のある人とばかりかかわりたがるとしたら、要注意です。
 共感の乏しさは、気配で感じられます。力を貸してはくれても、その力が足りなくて、どれほど困っていたかという会話には、無関心です。共鳴を求めても、ブロックされる感じです。目に見える不足を補って、それで完了です。心は付いてきません。
 「お金に困っている人がいるから」といって、Aさんは夜更けに、友人や恋人と過ごすひとときを切り上げてまで、駆けつけます。
 よほど、その人のことが心配なのだろうと思い、気になって、「あの人、どうしてますか?」と、尋ねると、「今頃、借金取りに追われて逃げまくっているだろうね、ははは。」
愕然となるような答えです。心配じゃないの?それなら、どうして取るものもとりあえず駆けつけたりしたの?

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2009.09.22 (Tue)

批判屋のプロフィール

 立場や価値観の異なるすべての人から、共感を得ることは困難です。注目を浴びる頻度が高ければ高いほど、誰しも批判を免れえません。
 批判に耳を貸し、冷静に受け入れて考慮するのが大人の取るべき態度だと、子供のころ教えられたかもしれません。ですが、それは、善意や好意に基づいた建設的な意見に限られます。嫉妬に駆られた揚げ足取りやライバルつぶしの批判は、第三者の立場であってさえ、不快な思いをするものです。ましてや、批判屋が至近距離にいる場合、知らないうちに自尊心に無数の傷を負ってしまっている、ということになりかねません。
 
 口を開けば人を批判する人は、それが習慣となっています。勤めたこともない職場を、内情を知り尽くしているかのような口ぶりで語り、よく知りもしない人を、時には会ってさえいない人を、その人柄を知り尽くしているかのように第三者に語ります。そして、手厳しい持論の評価を下すのですが、当然のことながら、的外れです。実情を知らないのですから。
 自覚している、いないにかかわらず、批判することで相手の価値を切り下げ、自分を高く持ち上げているといえます。ですが、話し相手が,それを真に受けてくれる人ばかりとはかぎりません。自らの劣等感の深さを見透かされるリスクを負いながらも、しかし批判屋は批判屋であり続けようとします。

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2009.09.20 (Sun)

宣伝する人

 Aさんのためにこんなことを、Bさんのためにはあんなことをしてあげた、そしてそれがどれほど大変だったかを、声高に宣伝する人がいます。聞かされる方は、内心うんざりしています。「なかなかできることじゃないですね。C子さんはほんととによく気のきく人だから...」といった、称賛の言葉を用意しなければならないのですから。
 称賛の言葉が返らない場合は、「わたしは誤解されやすいタイプだから....」と嘆き、今度は慰めの言葉を求めます。
 自己賛美の好きな人は、まるでワンセットのように他者批判を好みます。「人間というのは本当に罪深いもので」などという表現を好みますが、自分が罪の意識を持つことは断固として拒絶し、常に相手が罪に値するというのが自説です。
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2009.09.19 (Sat)

非定型うつ病

 非定型うつ病には、気分の浮き沈みがあります。何か楽しいこと、好ましいことがあると、気分がよくなり、これからもがんばろうと前向きになります。出来事によって気分が左右されるのです。
 そのために、良い気分になれる事柄を無意識に探したりします。おいしい食べ物を食べる、買い物をするなど、何らかの気分の高揚する対象への依存が生じやすいといえます。
   ですが、根底に過去の出来事やかかわった人への怒り、失望等、負の感情が横たわっていますので、高揚感は長続きはしません。過去の出来事から生じた自尊心の低下や、暗い未来予測、そこから滲みだすイライラ感をコントロールしようとして、良いこと探しをしていますので、ちょっとしたうまくいかないことにも、突然強い怒りが爆発したりします。こうした時には、一度堰を切ってあふれ出した怒りは、なかなか収まりません

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2009.09.15 (Tue)

失恋というもの

 あの頃は若くて、その人の存在だけが、ただただ好きでした。傍にいることだけが、この世に生きる幸せのすべてでした。
 ですが、その人には多くの異性の影があり、それだけに必死に傍に行こうとしている私を、その人は、他の女性と一緒に、ヒソヒソ話をしながら振り向いて笑い、
「押しのけても押しのけても寄ってくる」
その唇に浮かぶ薄笑いが、私の心臓を一撃しました。
 助手席は彼女のために空けておくといわれ、幸せそうなふたりの姿を目の当たりに見るのが辛く、二人と顔を合わせるすべての場所から身を引いた後、生きている意味も見出せず、毎日泣き続け、身も心もボロボロになりながら、ただただ、必死に仕事をしながら時をやり過ごしました。
 あれから6年の時が過ぎ、彼だけが魅力的なただひとりの異性ではないと知り、もう、今では彼を愛してすらいないのだと思うこの時も、あの辛さ、悲しみ、絶望感は、多くの記憶を飲み込んだ忘却の海から浮上して、未だに私を捉えています。

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