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2009.06.27 (Sat)

防衛機制

 不安や恐れが黒雲のように心に忍び込んでくるとき、人はその恐れに凍り付いて身動きが取れなくなるのではないかと、恐怖を恐怖します。そこで、防衛機制を駆使して、自らの心を守ろうとします。この防衛機制には、稚拙なものから、より洗練されたものまで、様々な形態があります。代表的なものは下記のようなものです。

抑圧  リプレッション
 心に忍び込んでくる不安から目を逸らし、自覚することを避けます。最も基本的な防衛機制です。
否認も同様に、自らの心の中にある受け入れがたい自己を拒絶する装置です。たとえば、犯してしまった失敗、他者に与えてしまった損害、等を記憶の中から閉め出し、忘却の彼方に消し去ります。

 

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2009.06.26 (Fri)

罪悪感と攻撃

 恋人やパートナーの態度に傷ついた時、相手との関係性を損ないたくないと思うあまり、我慢して耐え続けてしまうことがあります。たとえば、他の異性と親しげにされると、自分がたいせつにされている思えなくなるけれど、関係が悪化しそうで傷ついているといえないなど。ですが、我慢はいつか限度枠に達してしまいます。
 そこで、よりよい関係を築き維持していくには、自分の心の痛みも理解してもらおうと、勇気を出して切り出すことになります。相手の心と向かい合おうとするのです。
 ところが期待していた謝罪が得られるとは限りません。逆切れして連続花火のように激昂し、収めようとしてこちらから謝罪のことばを口にしても、相手の怒りは収まらず、収拾がつかなくなり、事もあろうに、他の異性のもとに去っていってしまったなどということも起きてしまいます。
 傷ついているといったばかりに、さらに攻撃され、最悪の事態に陥ってしまったのです。まさか、これほど攻撃されるとは、夢にも思わなかった事態です。
「悪かったね、気付かなくて。」
そういってもらえると期待していたのですから。
 それにしても、何故そこまで逆切れされたのか、想像も付きません。理解できるのは、自分は愛されてはいなかった、役に立つ存在として便利に利用されていたにすぎないという思いぐらいのものです。かくて、ますます関係性は壊れます。

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2009.06.22 (Mon)

失恋を癒すことば−(1)

誰しも永遠にこの世に居られるわけじゃない。

全ての現実はいつか夢のように去っていく。

他の人と寄り添うあなたは、わたしと過ごした日を忘れてしまうでしょう。

そして、わたしもいつか、あなたと過ごした日を忘れるかもしれない。

それでもわたしたちが出会って過ごした時間が消え去るわけじゃない。

確かに胸を焦がした日々は存在したのだ。

時が怒涛のように押し流しても。

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2009.03.17 (Tue)

恋に依存する脳

 恐怖や不安に満ちた状況から逃げ出すことができない、かといって、奮闘して状況を心地よいものに変えることもできない、こうしたストレスに満ちた状態が長く続くと、脳内にはノルアドレナリンが増えてきます。ノルアドレナリンは、不安や恐怖と深い関連のある神経伝達物質です。敵と遭遇したときに、逃走や闘争に必要な交感神経を刺激する脳内ホルモンなのです。
 長期間回避不能なストレスかに置かれると、ノルアドレナリンが大量に消費されるため、循環量が不足します。この時、人は無力感を感じ、うつ状態に陥ります。
 うつ状態は、決して感情が平坦になってしまうことではありません。傍から見て無気力、無感動に見えても、胸中には感情が荒れ狂っています。その感情は怒りです。恐怖や不安、困難をもたらした相手に対する過剰な、情け容赦のない怒りに、翻弄されています。かといって、問題の相手と対決することができません。

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08:25  |  恋愛依存  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.03.16 (Mon)

無力感と恋愛依存

 何か困難に遭遇したとき、自分にそれを処理する能力がないと思われるとき、人は無力感に陥ります。サポートしてくれる存在を求めます。そして、その存在に出会えないと、この困難から生涯救われそうもないといった悲壮感を覚えます。そのままでは辛いので、自分の力の及ばないことはそのままに、人生の明るい面に目を向けようと、自分の心をコントロールします。
 これは受容というよりは、諦めの心境です。目を逸らしているだけで、困難という石の下敷きになっていることに変わりありません。こういう状態のときには、依存的な恋に陥りやすいといえます。

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22:04  |  恋愛依存  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.03.02 (Mon)

借金と依存

 好きな買い物がやめられない「買い物依存症」。当然資金が底を付いてきます。なんであれ依存症は底尽き体験、離脱症状を越えないと克服できません。
 恋愛依存症の場合は、相手が去ってしまうことです。追いかけて振り払われ、ますます惨めになり、払拭するために別な相手を探そうとしても報われず、そうこうするうちに恋愛感情が冷め、やっと当時の自分を振り返り、馬鹿なまねをしたものだと気付くのです。
 買い物依存症の場合も、資金の枯渇によって終わりを告げますが、それ以前に親戚縁者に借金をしたり、他人のクレジットカードを使ったりと、双方の家族を巻き込んで悶着を起こすケースも少なくありません。

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13:28  |  共依存  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.03.01 (Sun)

適応・不適応

 わたしたちは社会の中で生活していますから、自分の意見が周囲と異なり、周囲から受け入れられなかったり、非常識だと指を指されたりすることがあると、しかも、その相手が年長であったり、発言力のある人であると、自分はもしかして社会に適応できないのではないかと、不安を覚えることもあるでしょう。
 すると、これは大変だという意識が生まれます。所属する社会に適応できない、浮いてしまうとなると、その一員としては、何かと不都合も生じるからです。
 そこで、水のように、四角い器に入ったら四角く、丸い器に入ったら丸くなろうと努力する人も少なくないでしょう。そんな自分をまるでカメレオンのようだと、思うかもしれません。
 これは、社会や、受け入れてもらいたい個人に受け入れてもらう戦略としては、ある程度成功を収めます。その挙句に、その社会の多数派の意見、社会の常識といわれるものと、自分の意見や道徳意識に差のなくなっている人もいるかもしれません。
 自分の感情や欲求を抑え、本音を言わず、周囲の常識や慣習に合わせ、周囲の要求に応じようとし続けていると、やがて疲弊してしまいます。「良い子のバーンアウト」などと呼ばれます。

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19:52  |  認知と癒し  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.01.25 (Sun)

モラハラな恋人

 恋は、何の前触れもなく、ある日突然訪れるものです。初めて会ったその人と、偶然袖が触れたとき、いきなり覚える胸の高鳴り。何故なのか、自分でも理由がわかりません。何処の誰ともわからない、出会ったばかりの人の何処にこれほど惹かれるのか.......。
 平穏な日常の中で眠っていた性的関心を喚起させるものを、その人は有しているのです。しなやかで躍動的な肉体、端正な顔立ちに浮かぶ少年のようにまぶしい微笑。何気ないその人のしぐさに、全身が痺れるように疼き、この人に触れたい触れられたいと願います。
 恋に落ちたとき、なんと表面的な美質に溺れていることでしょう!!ですが、性的魅力だけでは、人間関係は長続きできません。たいせつなのは人となり、人間性ですが、その深いところは、表に見えているわけではありません。その人の職業や年齢のように、すぐに知ることはできないのです。
 情熱に翻弄されていると、その見えない人間性に、自分のイリュージョンを投影してしまいます。「あばたもえくぼ」に見える時期です。
 いずれ、あばたがあばたに見える時期はきますが、もう抜き差しならなくなっていることも少なくありません。そのあばたが、モラハラ加害者のプロフィールである場合、予兆に敏感であることがたいせつといえます。
 不吉な胸騒ぎを覚えるポイントは、いくつかあります。

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18:36  |  DV-モラルハラスメント  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

2009.01.22 (Thu)

失恋と許し

 恋しくて、背を向け去っていこうとするその背中を、なりふり構わず追いかけた人なのに、数年の時を経て再会したとき、もう胸のときめきを感じない。その人の何処にも、性的魅力を感じない。その人の話し声の響きに、ああ、こんな話し方をする人だったと、懐かしさを覚えることはあっても.....。

 恋の終わりが理不尽であればあるほど、渇望と自尊心の痛みが、怒りの炎に油を注ぎます。そこにライバルが存在すれば、敵意が容易にその相手に向かうこともあるでしょう。「この人が、私たちの関係に、割って入ってきた。」と。
 そうした怒りや憎しみも、恋愛感情の消失と同時に消え去ります。失恋からの救いとは、その恋を失うことです。もう、その人が、目の前で他の異性と馴れ馴れしくしていても、胸が張り裂けそうになることはありません。辺縁系の痛みが消えたのです。
 すると、大脳新皮質は「これでよかったのだ。」という結論を導き出します。恋は相手の身体的魅力やふとしたしぐさなどに、性的欲求が引き起こされて始まります。相手によって幸福を得たいという依存的感情です。

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2009.01.20 (Tue)

失恋

 「もうこの人生から降りたい」失恋したときには、心底そう思います。もっと生きたいという人がいたら、私の残りの人生をあげる!!
 それほど、そのたった一人の相手に、自分の幸福を預けてしまっているのです。去っていってしまった相手に対して、恋心が消えないばかりか、満たされないことによって、さらに渇望は強まってしまうのです。
 「依存は愛ではない。愛とは相手の幸福を願うこと。」という説があります。子供を社会に送り出す立場の親の愛の場合はそうでしょうが、恋愛はともに子孫を産み育てるパートナーを求める感情です。選んだ相手が、他の対象の元へ去ってしまったとき、報われなかった努力に対する疲弊感を感じるのは当然です。
 去っていってしまった相手への恋愛感情が消えないのは、苦しいものです。他の異性と幸福に暮らしているその人を、忘れられないなら、ひとり静かに、心の中だけで愛し続けようと決意することもあるでしょう。破綻が渇望を引き起こし、尾状核を中心に、大脳基底核や辺縁系の過活動が起きているのです。その人への未練が、「それでも愛し続ける」と言わせるのです。

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2009.01.15 (Thu)

ミュンヒハウゼン症候群

  京都大病院に入院中の五女の点滴に腐敗水を混入したとして、実の母親が逮捕された事件は衝撃的でした。この女性は、四女に対する殺人容疑で再逮捕されました。他にも、次女、三女と不審な死を遂げています。
  この女性は代理ミュンヒハウゼン症候群の可能性が高いといわれています。周囲の関心や同情を引くために、怪我や病気を捏造するのですが、傷つける対象が自分ではなく、身近な誰かを代理にするのが、代理ミュンヒハウゼン症候群です。多くの場合、子供が選ばれます。
 献身的に子供の世話をする姿を周囲に見せることによって、評価や同情を得ることが目的ですから、殺害は本来の目的ではありませんが、虐待行為は繰り返し、継続的に行われるため、重篤な結果を招く危険性があります。周囲が早く気付いて、隔離する必要があるといえます。
 

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2009.01.14 (Wed)

社会と個人

「人はパンのみに生きるにあらず」ということばがあります。自己実現や生きがい、人生の意味を問うことの大切さを指しているのでしょうか。それは、『パン』を保障されている人々の目標であり、マズローの自己実現ピラミットの上層部にいる人々の課題といえそうです。
 社会には、日々の糧を得るために、休む間もなく働き通している人々が、大勢います。余剰人員として、その職さえ失ってしまう人々もいます。
 これは、安定して安全な職業を選ばなかった個人の自己責任で解決される問題ではなく、社会の構造上の問題です。
 ピラミッドの上層部にいる人たちにとって、自分とはかかわりのない問題という認識があるかもしれません。

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2009.01.09 (Fri)

嗜癖する社会

 社会は、そこに生きる人々に、無言の圧力を与えています。「社会のニーズに従って生きること。」「誰かの役に立つ人間であること。」それがたいせつなことであり、人としての価値であると、教えられてきているのです。
 すると、社会や他者にとって利用価値のない個人は、生きる価値がない人間ということになります。これはたいへんです!!必要のない人間という烙印を押されないために、周囲から役に立つ存在と認めてもらわねばなりません。社会のニーズに従うべき、という発想が生まれます。それが高じると、趣味の分野にまで広がってしまいます。

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10:33  |  共依存  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.01.03 (Sat)

優しさの仮面

 DVやストーカーの被害にあわないためには、最低限相手の自尊心を踏みにじらない付き合い方もたいせつですが、加害者に豹変しそうな相手と、親密な関係にならないこともたいせつです。
 とはいえ、相手が優しさの仮面を脱ぎ捨てたとき、
「こんな人だったとは思わなかった!」と驚愕することも多いものです。優しい人、立派な人の仮面の奥に見え隠れする素顔に、早めに気付くためには、その兆候に過敏であることが大事だといえそうです。
 DVやストーキングといったモラハラ言動は、相手への支配欲が限度を越えてしまっていることです。そうなる以前から、相手への「自分の欲求を満たしてくれること」への依存が高いことが察せられます。拒否されても容易に方向転換はできません。たぶんに強迫神経症的であり、認知の転換の困難さから、執着心が捨てられず、相手に自らの要求の正当性を突きつけて、受容を迫ることとなるのです。
 こうした人は往々にして完璧主義者です。より優れた自己像を目指してまい進し、それを獲得し、負けを知らない人生を歩んでいることも少なくないかもしれません。
 自らを規格に合わせ、些細なミスも犯さないよう、日ごろから気を張っています。ミスを犯さない人は、他人のミスを許せません。何故、こんなことを間違うのかと、許す以前に理解できないのです。

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2009.01.01 (Thu)

復讐幻想

 銃社会アメリカで、かつて、元妻が去っていった夫と、その現在の妻を殺害するという事件がありました。その逆、元夫が元妻とその恋人を殺害するという事例もあります。
 刃傷沙汰は多くの場合、痴情関係のもつれの果てに起きます。人は、親密な関係にある異性には、排他的で絶対的な忠誠を要求し、しかもそれを当然の権利だと考えがちなのです。
  かつて自分にまぶしい笑顔を向けてくれた人が、今では他の異性と、満たされた何不自由のない暮らしをし、自分はといえば、ただひとり、暮らしぶりも貧しく、孤独に耐えているという状況では、去っていった相手を許すのは難しいでしょう。
 元夫とその現在の妻に向けて引き金を引いた女性も、夫が無名で貧しい時代、懸命に彼を支えてきたのです。ところが、成功した夫は、きらびやかな世界で出会った女性の下へ去ってしまいました。
 彼は私のもの。人の夫に手を出す女は邪悪な存在。夫は妻一人を守って当然。それが正しい愛の姿。所有欲から生じるこうした認識から、こうした被害感情に陥っていったのでしょうか。

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