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2018.09.27 (Thu)

ストレスと脳障害

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 ストレスにさらされていると、人は喜びを感じられません。普段の思慮深さを失い、パニックになって、衝動的に行動してしまう……といったことも起こります。
 強いストレスを受けると、情動、本能をつかさどる扁桃体が過剰に活動し、冷静な認知と判断をつかさどる前頭前野が機能しません。生き延びるために、とっさに闘争や逃走をするためのシステムです。
 日常の人間関係のストレスでは、闘争も逃走もできません。そして、ストレスは一過性ではなく、継続します。
 慢性的にストレスを受け続けていると、扁桃体はいつも興奮して、静まらなくなってしまいます。怒りや恐れといった感情は、増幅されます。一方で、前頭前野がずっと機能不全に陥っているために、危機の全体像を把握する事ができません。
 こうした状況が長く続くと、脳に萎縮や損傷が生じてしまいます。ますます、現実に冷静な対応ができなくなっていきます。膨らんだ危機感を現実と把握してしまう被害妄想も、このようにして生じてきます。
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テーマ : メンタルヘルス・心理学 - ジャンル : 心と身体

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2016.11.26 (Sat)

統合失調症 周囲が気付く症状

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 統合失調症は、脳が様々な情報を統合し、処理することが難しくなる病気です。そのため、本人には病識がなく、周囲が気付くことが多いものです。
 とはいえ、周囲が症状について詳しくなければ、その奇妙な言動は理解しがたく、対応に悩まされることとなってしまいます。周囲が本人に代わって病識を持ち、治療につなげることがたいせつだといわれています。

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2015.12.07 (Mon)

被毒妄想-根拠なき恐怖

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 被毒妄想は、被害妄想の中の一つです。出された自分の食べ物に毒が入っているのではないか、という強い思い込みに囚われ、家族と食卓を囲めなくなります。一人でこっそり、スーパーで買い求めた食品を食べるようになります。
 家族が作った手料理に、毒が盛られていると考えているにもかからわず、家族やパートナーが毒を盛ったと疑っているわけではありません。どこの誰が、どのような理由から、どんな種類の毒をどういう手段で混入したのかという推測があるわけでもありません。ただ、漠然と、「悪者」が、世間が、徒党を組んで自分を虐げようとしている、という恐れがあります。

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2015.06.11 (Thu)

統合失調症の知覚障害

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 知覚とは、感覚器官を通して、外界を捉える働きです。統合失調症では、この知覚にも異常をきたします。
 嗅覚の異常では、幻嗅が生じます。実際には何の匂いもしないのに、妙な匂いがすると感じます。被害妄想が基底にありますから、この部屋の空気はおかしい、毒を撒かれているという発想になります。被害妄想と幻嗅は、互いに強化し合っているのです。
 また、味覚にも異常を生じます。変な味がするという感覚異常が、食べ物に毒を盛られているという妄想に帰結します。
 非難したり命令する声が聞こえるという主訴も、よくあります。自らの思考の中で生じた内なる声を、他者の言葉として認識してしまうのです。
 こうした症状は、「前頭葉」の機能低下と「海馬、扁桃核と視床」など側頭葉、大脳辺縁系の機能亢進によると考えられています。

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2015.05.31 (Sun)

虐待と脳

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 成長期に虐待を受けた影響は、その後の人格形成に様々な問題をもたらします。ことばによる暴力、
侮辱や非難、貶め、脅し、卑しめる、嘲笑、など等。こうした暴言を連日浴び続け、加えて、疎外されるなど、救いの手がどこからも差し伸べられないような場合、子供にとって生きているこの日常が地獄のように辛いものとなります。
 そうした子供時代を過ごした人たちの脳を調べてみると、聴覚野を構成している領域に傷があることがわかってきました。弓状束という、上側頭回と前頭前皮質を接続して、音声情報をこの2領域で転送していると考えられる場所があり、成長期の心理的虐待で、この弓状束を構成している神経線維の軸索の数が減ってくるという所見も出て来ました。話す機能に問題はないにもかかわらず、すぐに言葉が出てこないのです。
 成人してからのうつ病、依存症、嫌な光景が繰り返しフラッシュバックとなってよみがえる心的外傷後ストレス障害(PTSD)、境界性人格障害なども、児童期の環境によって引き起こされることが想像されます。

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2015.04.16 (Thu)

転換性障害

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 不安は身体に現れます。転換性障害は、身体症状が主体です。  
転換性障害の症状。
1.随意運動障害 立てない。歩けない。声が出ない。ことばがうまく出ない。筋力の低下。不随意運動(チックのような運動)
2.感覚障害 知覚過敏、知覚異常。
 転換症状は主として随意運動障害、あるいは感覚障害として現れます。身体に何らかの病変を伴わないことが特徴です。
 精神的な葛藤を、身体が代わって表現表現しているともいえます。立てない、歩けないは、歩く事で果たさねばならない事がらへの拒否の表現であったり、失声は話したくないと語っています。
 こうした症状があったとしても、転換性障害とは診断されません。身体に原因がないかどうか、充分に検査を行い、身体疾患が否定されることが必要になってきます。

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2015.04.09 (Thu)

心的外傷後ストレス障害

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 心的外傷後ストレス障害は、恐怖体験がもたらす脳の機能障害だと考えられています。恐怖を伴う強い精神的衝撃が原因で、その後も著しい苦痛や、生活機能の障害が続くストレス障害なのです。生命や身体の危機に遭遇した場合や、日常の中で虐待、恫喝など、恐怖感によって精神機能が混乱をきたすような原因によって生じます。
 強い恐怖や、無力感、精神的不安定による不安、不眠などの過覚醒症状、原因に関連する人物や出来事を回避する傾向、当時の出来事がありありと蘇る追体験(フラッシュバック)などの症状が一か月以上続きます。

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2015.04.02 (Thu)

恐怖症とパニック

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 特定の人物や状況に対して、どんどん恐怖心がエスカレートしてしまう恐怖症。なりやすい人には、一定の傾向があるようです。神経質な人、変化を恐れる人、まじめで責任感の強い人、他人の評価を気にする人、内向的な人。
 多くの人たちが恐怖症で苦しんでいます。珍しい症状ではありません。恐怖を引き起こす人物や場所、状況から逃れようとすることによって、平安を得ようとします。社会生活を犠牲にしてしまうこともありがちです。
 恐怖症は心身に様々な影響を与えます。不眠症、動悸、不整脈、食欲不振、抑うつ。これらの多彩な症状が、激しい恐怖によるものだということは、一般内科などでは発見されないかもしれません。患者が、激しい恐怖心とそれにまつわる出来事を積極的に話そうとしないかぎり。

テーマ : 癒し・ヒーリング - ジャンル : 心と身体

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2015.03.19 (Thu)

恐怖

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 他者から恐喝、脅迫をされるなど、身の危険を覚える事態に遭遇した時、恐怖のあまりパニック状態を招くことがあります。
 逃げたい、でも、逃げ場所はない。誰も代わって戦ってはくれない。逃げてはいけない。ここで戦わなければいけない、など等、思考が脳裏を回ります。
恐怖感を抱けば、さらに不穏な思考が誘発され、そしてこの怖れが、さらに恐怖感を増長させてしまいます。こうなれば、もはや相手は人間ではありません。戦車、悪魔、鬼....決して死ぬことはなく何億光年も生き続ける生物だと確信することでしょう。立ち向かうことのできない強大な敵という意識が、相手を怪物に育て上げてしまうのです。

テーマ : うつ病(鬱病)、メンタルヘルス - ジャンル : 心と身体

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2014.11.10 (Mon)

脳震盪-スポーツに伴う危険

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11月8日、フィギュアスケートのGPシリーズ第3戦、中国大会。日本期待の羽生結弦選手と、中国の選手が、フリー演技前の練習中に正面衝突し、羽生選手はリンクに倒れたまま、暫く起き上がれません。時間にすれば2分ほどだったようですが、ライブでテレビ中継されたその様子に、観ている人々は凍り付きました。二選手がリンクに倒れたまま動けずにいるのに、メディカルスタッフが直ちに駆けつけず、放置されたままで、他の選手がその周囲でまだ練習を続けていることに疑問を感じます。
 さらに人々を驚かせたのは、そのまま病院へ直行かと思われた羽生選手が、顔面蒼白、ふらつきながらも、再び練習に復帰したことです。その目には、涙が滲んでいました。この試合を棄権すれば、ファイナルには進めません。アクシデントに負けたくない、そうした思いに駆り立てられたことでしょう。
 その思いの強さは、察して余りありますが、充分な身体能力に恵まれていてさえ過酷な4分半に、この状態で挑むことには賛成できません。まさに瀕死の白鳥のようなその姿に、多くのファンは感動を口にしましたが、観客の感動など一瞬にすぎません。それに引き換え、選手は、無理をしたために万一障害を生じたなら、後々まで影響を受けることになります。美談では済まされません。本人がぜひにと望んだとしても、冷静な判断で静止するのが周囲の大人の分別ではないでしょうか。

テーマ : 医療・病気・治療 - ジャンル : 心と身体

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2014.06.23 (Mon)

過換気症候群

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不安や緊張にさらされたとき、強い精神的ストレスを感じた時などに、呼吸が急に早くなり、動機や頻脈も現れて、心臓病ではないかと、救急車を呼ぶ人もいます。発作自体は、30分から60分程度で自然に収まります。救急車が病院につくころには、収まっていることが多いものです。

 呼吸は、脳にある呼吸中枢からの指令で、調節されています。この呼吸中枢が、過度の緊張やストレスで刺激されると、脳が呼吸が不足しているように勘違いしてしまいます。
 そこで、もっと呼吸回数を増やそうとするのですが、その結果、二酸化炭素が排出され過ぎてしまうのです。二酸化炭素の減少で、血液のpHがアルカリ性に傾くと、息苦しさや手足のしびれなどの様々な症状を引き起こします。すると更に呼吸は乱れ、ますます息苦しさを感じてしまうという悪循環に陥ります。

 発作が起きた時には、速くなってしまった呼吸を速やかに元に戻す事が先決です。落ち着いてゆっくり呼吸し、息を整えます。発作に対する不安が強く、一向に収まらない場合や、パニック状態になってしまっている場合には、抗不安薬や精神安定剤などが処方されます。

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2014.06.12 (Thu)

アルコールとうつ気分

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アルコールには、気分を高揚させる作用があります。人間関係に起因するストレスを抱えているとき、誘われた飲み会で愚痴をこぼして共感を得たりして、落ちこんだ気分が一時的に晴れた経験をした人も多いのではないでしょうか。すると、心地よさを求めて、機会あるごとに飲み会に参加したり、そうするうちに耐性ができて、お酒に強くなることもあります。

 けれども、アルコールは長期的には、抑うつ傾向を高めてしまいます。気分の高揚を求めたはずのアルコールによって、逆にうつ状態になってしまうのです。当初は、ハイになれた気分も耐性ができることによって普通になり、逆にアルコールが抜けると、目の前の現実に深い落ち込みを感じるようになるのです。それを忘れるために、さらにアルコールを求めることもあるでしょう。酔っているときの記憶を失うアルコール性健忘が現れると、要注意です。

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2014.06.09 (Mon)

ストレス性睡眠障害

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 ストレスと不眠には、深い関わりがにあります。緊張を強いられる対人関係を過ごした夜や、旅先など普段と違った場所では、一過性の入眠障害が起きやすくなるのです。
 通常、自律神経が作用して、夜になると自然に眠くなります。ですが、精神的な緊張や興奮が加わると、この自然なリズムが乱れ、夜になっても交感神経優位の状態が続きます。
 血圧や脈拍の上昇は鎮まらず、胸がドキドキして一向に寝付けません。早く眠らないと明日の仕事に差し支えると焦っても、感情の部位である大脳辺縁系は興奮したままです。昼間の出来事をあれこれ連想し、眠いにもかかわらず、いつまでも睡魔は訪れません。
 ストレス性不眠症は、旅先での宿泊などの非日常性がもたらす緊張感や、社会生活での人間関係から生じる不安や葛藤が引き起こす、一種の不安障害といわれています。急激で過剰な緊張と興奮のために、自律神経系が交感神経優位から副交感神経優位に切り替わらなくなり、交感神経が緊張したままの状態が続いているのです。
 明け方近くまでほとんど眠れないといった一夜を過ごしてしまうと、翌日には心身ともに疲れ果て、日常生活や仕事にも大きな支障をきたしてしまいます。これでは、旅行も楽しくはありません。

 こうした一過性の不眠症になりやすい人は、興奮しやすく醒めにくい大脳辺縁系を持っています。繊細で感受性が強く、人疲れしやすい傾向もあることでしょう。
 どんな時に起きやすいか、どうすれば軽減されるか、経験値から自分なりのコントロール法を考えておくといいかもしれません。ストレスフルなパーティー会場からは早めに切り上げ、一人で落ち着く時間を過ごしたり、別のことに心を馳せたり。アロマテラピーやお風呂、お気に入りの音楽も心を癒します。

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2014.06.07 (Sat)

直観力と繊細さ

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 初対面の人なのに、わけもなく嫌な予感を抱いたり、どんな人なのか知らないにもかかわらず、親密感を抱いてしまったり、直観は私たちに瞬時の決断をさせてしまいます。その判断材料はどこから?と、問われても、答えるに足りる資料はありません。なんとなく、なのです。

 情報を統合して吟味する大脳の前頭前野を通さずして、判断が下されているのです。最近の脳科学で、この直観には大脳基底核の尾状核が関わっていることが解ってきたようです。
 過去の膨大な記憶は、忘却の彼方に消失したわけではなく、意識下に保管されて、同類の危機に遭遇した時、瞬時の判断を促します。
 目や耳から入った情報が、尾状核の一部へ直接つながる神経回路が下す判断に、理性の前頭前野は困惑して、早まるな、根拠は?と問いかけますが、直観は的を得ることが多いものです。
 スポーツや仕事の熟練による直観も、わけもなく胸騒ぎのする霊感的な感覚も、微細な情報を瞬時に統合する複雑な脳機能に由るものといえるでしょう。

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2014.06.02 (Mon)

亜鉛欠乏と鬱症状

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 亜鉛は、人体では鉄の次に多い必須微量元素です。食品由来で、人体に取り込まれます。過度のダイエットや食欲不振で、亜鉛不足が生じます。
 亜鉛が不足してくると、免疫力が低下し、風邪をはじめ、様々な感染症に罹患しやすくなります。ナチュラルキラー細胞とT細胞の活性化に、亜鉛が関わっているのです。また、亜鉛は細胞分裂に必要なミネラルなので、新陳代謝の活発な場所に、影響が現れます。皮膚の炎症やその治りにくさ、口内炎、脱毛、爪の異常などにも亜鉛不足が影響しています。
 こうした多岐にわたる症状には、他の原因も考えられますので、すぐには亜鉛不足と結び付けられないかもしれません。多くの人が亜鉛不足を自覚するのは、味覚障害です。食事が塩辛いばかりでおいしくない、食べ物の味がしないといった状態になります。
 味覚は舌の粘膜にある味蕾(みらい)が担っています。味蕾は新陳代謝が活発ですから、亜鉛が不足すると新陳代謝がとどこおり、味覚障害が起きるのです。食事がおいしくなくなったら、バランスの取れた適量の食事を心掛ける必要があります。牡蠣やレバー 、牛肉 、チーズ 、卵黄、大豆、納豆、きな粉、豆腐、そば、ゴマ、緑茶、抹茶、カシューナッツ、アーモンドなどが亜鉛を多く含みます。速やかに亜鉛不足を補うためには、亜鉛サプリメントで補うという方法もあります。必要量は1日8ミリグラムから10ミリグラムと言われています。

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