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統合失調症 周囲が気付く症状

 統合失調症は、脳が様々な情報を統合し、処理することが難しくなる病気です。そのため、本人には病識がなく、周囲が気付くことが多いものです。 とはいえ、周囲が症状について詳しくなければ、その奇妙な言動は理解しがたく、対応に悩まされることとなってしまいます。周囲が本人に代わって病識を持ち、治療につなげることがたいせつだといわれています。...

被毒妄想-根拠なき恐怖

 被毒妄想は、被害妄想の中の一つです。出された自分の食べ物に毒が入っているのではないか、という強い思い込みに囚われ、家族と食卓を囲めなくなります。一人でこっそり、スーパーで買い求めた食品を食べるようになります。 家族が作った手料理に、毒が盛られていると考えているにもかからわず、家族やパートナーが毒を盛ったと疑っているわけではありません。どこの誰が、どのような理由から、どんな種類の毒をどういう手段で...

統合失調症の知覚障害

 知覚とは、感覚器官を通して、外界を捉える働きです。統合失調症では、この知覚にも異常をきたします。 嗅覚の異常では、幻嗅が生じます。実際には何の匂いもしないのに、妙な匂いがすると感じます。被害妄想が基底にありますから、この部屋の空気はおかしい、毒を撒かれているという発想になります。被害妄想と幻嗅は、互いに強化し合っているのです。 また、味覚にも異常を生じます。変な味がするという感覚異常が、食べ物に...

虐待と脳

 成長期に虐待を受けた影響は、その後の人格形成に様々な問題をもたらします。ことばによる暴力、侮辱や非難、貶め、脅し、卑しめる、嘲笑、など等。こうした暴言を連日浴び続け、加えて、疎外されるなど、救いの手がどこからも差し伸べられないような場合、子供にとって生きているこの日常が地獄のように辛いものとなります。 そうした子供時代を過ごした人たちの脳を調べてみると、聴覚野を構成している領域に傷があることがわ...

転換性障害

 不安は身体に現れます。転換性障害は、身体症状が主体です。  転換性障害の症状。1.随意運動障害 立てない。歩けない。声が出ない。ことばがうまく出ない。筋力の低下。不随意運動(チックのような運動)2.感覚障害 知覚過敏、知覚異常。 転換症状は主として随意運動障害、あるいは感覚障害として現れます。身体に何らかの病変を伴わないことが特徴です。 精神的な葛藤を、身体が代わって表現表現しているともいえます。立...

心的外傷後ストレス障害

 心的外傷後ストレス障害は、恐怖体験がもたらす脳の機能障害だと考えられています。恐怖を伴う強い精神的衝撃が原因で、その後も著しい苦痛や、生活機能の障害が続くストレス障害なのです。生命や身体の危機に遭遇した場合や、日常の中で虐待、恫喝など、恐怖感によって精神機能が混乱をきたすような原因によって生じます。 強い恐怖や、無力感、精神的不安定による不安、不眠などの過覚醒症状、原因に関連する人物や出来事を回...

恐怖症とパニック

 特定の人物や状況に対して、どんどん恐怖心がエスカレートしてしまう恐怖症。なりやすい人には、一定の傾向があるようです。神経質な人、変化を恐れる人、まじめで責任感の強い人、他人の評価を気にする人、内向的な人。 多くの人たちが恐怖症で苦しんでいます。珍しい症状ではありません。恐怖を引き起こす人物や場所、状況から逃れようとすることによって、平安を得ようとします。社会生活を犠牲にしてしまうこともありがちで...

恐怖

 他者から恐喝、脅迫をされるなど、身の危険を覚える事態に遭遇した時、恐怖のあまりパニック状態を招くことがあります。 逃げたい、でも、逃げ場所はない。誰も代わって戦ってはくれない。逃げてはいけない。ここで戦わなければいけない、など等、思考が脳裏を回ります。 恐怖感を抱けば、さらに不穏な思考が誘発され、そしてこの怖れが、さらに恐怖感を増長させてしまいます。こうなれば、もはや相手は人間ではありません。戦...

脳震盪-スポーツに伴う危険

11月8日、フィギュアスケートのGPシリーズ第3戦、中国大会。日本期待の羽生結弦選手と、中国の選手が、フリー演技前の練習中に正面衝突し、羽生選手はリンクに倒れたまま、暫く起き上がれません。時間にすれば2分ほどだったようですが、ライブでテレビ中継されたその様子に、観ている人々は凍り付きました。二選手がリンクに倒れたまま動けずにいるのに、メディカルスタッフが直ちに駆けつけず、放置されたままで、他の選手がそ...

過換気症候群

不安や緊張にさらされたとき、強い精神的ストレスを感じた時などに、呼吸が急に早くなり、動機や頻脈も現れて、心臓病ではないかと、救急車を呼ぶ人もいます。発作自体は、30分から60分程度で自然に収まります。救急車が病院につくころには、収まっていることが多いものです。 呼吸は、脳にある呼吸中枢からの指令で、調節されています。この呼吸中枢が、過度の緊張やストレスで刺激されると、脳が呼吸が不足しているように勘違い...

アルコールとうつ気分

アルコールには、気分を高揚させる作用があります。人間関係に起因するストレスを抱えているとき、誘われた飲み会で愚痴をこぼして共感を得たりして、落ちこんだ気分が一時的に晴れた経験をした人も多いのではないでしょうか。すると、心地よさを求めて、機会あるごとに飲み会に参加したり、そうするうちに耐性ができて、お酒に強くなることもあります。 けれども、アルコールは長期的には、抑うつ傾向を高めてしまいます。気分の...

ストレス性睡眠障害

 ストレスと不眠には、深い関わりがにあります。緊張を強いられる対人関係を過ごした夜や、旅先など普段と違った場所では、一過性の入眠障害が起きやすくなるのです。 通常、自律神経が作用して、夜になると自然に眠くなります。ですが、精神的な緊張や興奮が加わると、この自然なリズムが乱れ、夜になっても交感神経優位の状態が続きます。 血圧や脈拍の上昇は鎮まらず、胸がドキドキして一向に寝付けません。早く眠らないと明...

直観力と繊細さ

 初対面の人なのに、わけもなく嫌な予感を抱いたり、どんな人なのか知らないにもかかわらず、親密感を抱いてしまったり、直観は私たちに瞬時の決断をさせてしまいます。その判断材料はどこから?と、問われても、答えるに足りる資料はありません。なんとなく、なのです。 情報を統合して吟味する大脳の前頭前野を通さずして、判断が下されているのです。最近の脳科学で、この直観には大脳基底核の尾状核が関わっていることが解っ...

亜鉛欠乏と鬱症状

 亜鉛は、人体では鉄の次に多い必須微量元素です。食品由来で、人体に取り込まれます。過度のダイエットや食欲不振で、亜鉛不足が生じます。 亜鉛が不足してくると、免疫力が低下し、風邪をはじめ、様々な感染症に罹患しやすくなります。ナチュラルキラー細胞とT細胞の活性化に、亜鉛が関わっているのです。また、亜鉛は細胞分裂に必要なミネラルなので、新陳代謝の活発な場所に、影響が現れます。皮膚の炎症やその治りにくさ、...

発達障害と社会化

 多くの発達障害は、胎児期の異常、分娩障害など、周産期の終わりまでに生じており、それ以降に進行することはなく、機能欠損が残るものと考えられています。運動や知覚、言語、認知、社会適応など、脳がつかさどる多くの機能にその影響が現れます。  乳幼児期までに診断されるとは限らず、成人後も周囲も本人も気づかずにいる場合も少なくありません。発達障害の概念の歴史自体、それほど古いものではないのです。  また、生...