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妄想と狂信

新興宗教に傾倒する人の中には、妄想性障害を持っている人もいます。「根拠のない事柄への確信」妄想と、狂信は、似通っているのです。「目には見えないけれど、天には超越した絶対的存在なる唯一無二の全能の神がいて、その神からわたしは受け入れられ、愛されている。」という着想は、安心感をもたらし、気分を良くしててくれます。また、確認できないので、現実によって裏切られることがありません。 決して心変わりしない幻の...

妄想と依存

 妄想性人格障害の人は、不都合な現実を直視することができません。受け入れられない現実を、自己の中で都合よく書き換えてしまいます。それでも、どうしようもなく押し寄せてくる現実は、『幼児的な全能感』をもって防衛しようと努め、『誇大的な妄想観念』を築くこともあります。 こうした認知のひずみは、いかなる場合にも起きるわけではありません。自己愛が傷つく可能性を感じさせる場合において、それは顕著です。責任を問...

自己愛と強迫と依存 (1)

 強迫性人格の人は、「〓でなければならない」「〓であってはならない」といった道徳規範に縛られています。その規範は、自らの経験を通して培われたものではなく、たとえば、古い粘土板に刻まれた十戒のように、外部規範(超自我)を鵜呑みにしたものです。未知なるものへの強い不安感、恐怖心が、根拠のないままに存在しているからなのです。この不安を避けるための「〓ねばならない」ルールが歪んだ形で定着してしまっています...

 強迫性人格障害

 この人格障害の人は完全主義的傾向が強く、その硬直性故に、しばしば変化していく現状に対応できなくなりまます。。彼らは用心深く、まだ見ぬ危機を過剰に警戒し、防衛から激しい攻撃に出て、周囲を驚かせることもあります。 秩序や完全主義が望まれる分野で業績を上げることも多いのですが、 感情面や対人関係、コントロールできない状況や局面では、臨機応変に対応できません。 周囲の状況や人間関係までも、完全に自分でコン...

共依存の本質

 共依存の特徴には、自己犠牲的な相手への献身があります。これは、一見すると純粋な利他心から出ているような印象を与えますが、その根底には、相手を支配しようとする自己中心的な他者操作が潜んでいます。相手を放っておけないということは、「コントロールせずにはいられない」ということなのです。この「他者をコントロールしたいという欲求」の存在こそが、共依存の本質といえます。...

共依存の特徴

「男は仕事と社会に依存し、女は家庭と家族に依存する」前世紀、常識とされてきた日本の文化は、個々人の共依存的特徴を見えにくくしていました。共依存とはどういうものなのか、システムに隠されてきたその心情的特徴をまとめてみました。・(彼、彼女は)自分を価値の低い者と感じている。(ありのままの自分に対する自己評価が低い。人と比べて取り得が無いと感じている。自信がない。)...

共依存という関係

嗜癖にはアルコールや薬物や食料のような「物質嗜癖」、ギャンブルや仕事や買い物などの行為の過程を内容とするものを「過程嗜癖」さらにこれらの嗜癖の基盤として、人間関係の嗜癖である「関係嗜癖」があります。「共依存」は「関係嗜癖」の基本型といえます。...

共依存という概念

「共依存 」という概念は、アメリカで、アルコール依存症の治療にあたる臨床の現場で生まれたといわれています。 アルコール依存症の治療への取り組みのなかで、家族から隔離することと、同じ依存症に苦しむ仲間との交流が、アルコール依存症の回復にとって効果的であることが明らかになってきたのです。そして、同じ家族関係のなかに再び帰っていくと、また、アルコール依存に戻ってしまういう状況が起きることが解ってきました...

妄想の真実

妄想性人格障害の人の、その主なる妄想は、被害妄想です。敏感関係妄想とも言います。道を歩いていて、すれ違った人が笑った。あれは、自分を軽蔑している笑いだ、などと解釈するのです。自分自身に対する寄る辺の無さが、そこにはあります。この自己不全感から自らを防衛するために、『幼児的な全能感』を維持しようと試みることがあります。...

妄想性障害の外見

傍目には妄想性人格は、『猜疑心の強い人・嫉妬心の強い人・他人の意見を聞かない人・自分の意見に固執する人・自分の世界に内閉している人』に見えます。他人を信頼できず、根拠のない疑いの眼差しや攻撃的な態度を向けるので、対人関係を築けません。障害が重くなればなるほど、孤立していきます。異性関係や結婚関係では、理不尽にパートナーの浮気、自分以外の異性の影を疑う嫉妬妄想が頻繁に見られます。...

妄想性障害の基底

他者への不信感や猜疑心の非常な強さが、妄想性障害の基底にあります。それ故に、警戒心や用心深さが極度に高く、『何でもない他者の言動』に恣意的に『悪意や裏切り』を読み取る傾向があります。「あの人のあの発言は、自分に対する拒絶の意味じゃないだろうか。」と、パートナーや身近な人に尋ねることがあります。そこで、「考えすぎに過ぎない。」と、答えが返れば、多少落ち着きますが、毎度毎度、陰気な態度で拉致もない訴え...

妄想性人格障害

妄想性人格障害(Paranoid Personality Disorder)は、他者の発言や行動に悪意を読み取るという人格構造の偏りです。現実吟味能力(現実検討能力)全体が障害されるわけではありませんが、妄想性人格障害の人は『現実社会や他者の言動』を客観的に正確に認知することが出来ません。つまり、絶えず主観的な妄想のバイアスをかけて物事を見るため、『自分の見解は間違っていない。他者がいつも自分を陥れようとしている』という偏った...

抑うつと躁的防衛

 自己評価が他者依存的なナルシスティック・パーソナリティは外面を装うことに長けています。そして、周囲の賞賛を得ることで、自信を強化させていきます。ナルシスティックな誇大自己を膨らませていくのですが、それは、抑うつと表裏一体をなしています。...

抑うつと人格

うつ病の背景に、人格のひずみが隠れていることがあります。抑うつをもたらす人格には、3系統あるといわれています。 スキゾイドパーソナリティ、ナルシスティック・パーソナリティ、ボーダーライン・パーソナリティです。 ナルシスティック・パーソナリティは自己評価が他者依存的ですので、当然、職業的な成功欲求や社会的な承認欲求が強く、『対人的・社会的な評価への過敏性』が見られます。このため、往々にして、ワーカホ...

自己愛障害の認知療法

「自分の価値観は絶対ではない」ということを丹念に合理的に説明していきます。このとき、相手の自己愛の傷つきに共感を示し続けることが大切です。批判的意見や、教育的意見は、激しい攻撃を持って拒絶されます。...

先天的それとも後天的

知能や性格が遺伝することは、経験的に知られています。その一方で、「子ども時代の不適切な養育は、大脳辺縁系にダメージを与える」ことが、最近の研究で明らかになりつつあります。大脳辺縁系は海馬、扁桃体などから構成され、海馬は情動に関わる記憶に重要で、扁桃体は外からの情報に快、不快の感情での価値判断をするといわれています。ストレス下で慢性的に糖質コルチコイドが分泌されると、そのレセプターが多く存在する海馬...

自己愛性人格障害(NPD)の生物学

自己愛性人格障害の人は、一見自尊心が強いように見えますが、よく知るに連れ、この強さが柔軟性の欠如と、硬直した防衛に基づくものだと解ってきます。これは、帯状回全体の活動が活発になっているために、他者について考えたり、広い視野を持つことができないでいるためだと考えられています。...

自己愛と他者コントロール

自己愛性性格の人は、自己と他者の境界線を越えて自分に有利なように相手をココントロールしようとします。相手が自分よりも不利な立場で、能力的に劣っていると思われるばあい、『支配的・威圧的・利己的』といった態度になりがちです。『他者の自己不信・不安感・利己心・依存心(被保護欲求)』を巧みに利用することで、他者を自分に従わせようと無意識のうちに試みるのです。...

自己愛性障害の性格行動パターン

自己愛の障害全般に共通する性格行動パターンと認知・思考の傾向をまとめると以下のようになります。尊大さと誇大性に関する認知・行動パターン1.無条件の賞賛や無批判な肯定への飽くなき欲求。(人の話を聞かない。自分の自慢話ばかりをする。)2.他者をコントロールしようとする自己中心性。(自分の価値観や概念を絶対視する。違う意見は未熟であり、劣ってる、誤っていると決め付ける。そのため、相手を導こうとする。)3...

自己愛性人格障害(NPD)

自己愛性人格障害(NPD)英語ではNarcissiscti Personarity Disordor (NPD)他者依存的な自尊心を持ち、内的には不安定であるが、優れたペルソナを演出することに成功していることが多い。「頭がいい」「仕事ができる」「表現力がある」「人づきあいがうまい」「ルックスがいい」などの印象をもたれることが多い。自分について素晴らしい理想的な自己像(誇大的自己)を抱き、自分は他人より優れた能力を持っている、特別だと思い込...

脳ー心の住処

はじめに 近年の脳画像解析の進歩により、かつては、心の病とされてきた精神疾患が、脳の機能異常であることが、解明されてきました。 100年ほど前、早発性痴呆と名づけられ、後に精神分裂病と呼ばれてきた統合失調症もその「こころの闇」について、詳細な研究がされています。 統合失調症は、青年期に好発し、妄想、幻覚などの異常体験、まとまりを欠く思考、作為体験などの自我障害を示して、病識の欠如を伴う疾患です...