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「紀元会」新たな逮捕者

 長野県小諸市の宗教法人「紀元会」で、会員の63才の女性が、集団で暴行され死亡した事件で、27日、暴行に関与した傷害致死容疑で、新たに29才から60歳の会員の女6人が逮捕されました。同容疑でもう1人についても、捜査本部が事情を聴いています。 (すでに逮捕されている同会幹部とともに、9月24日、紀元会施設内で、被害者を外傷性ショックで死亡させた疑い。)...

抗うつ薬

1950年代後半、抗ヒスタミン薬として開発されたイミプラミンに抗うつ作用があることが発見されました。イミプラミンの系統から、いくつか新しい薬も作られましたが、これらは分子構造の特徴から、三環系抗うつ薬と呼ばれています。 これらの三環系抗うつ薬はモノアミン(ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質の総称)の前シナプスへの再取り込みを阻害することがわかっています。他にも、ヒスタミン受...

精神科治療

 精神科での治療は、投薬が中心です。抗精神病薬は統合失調症の薬、向精神薬は、それ以外の精神科領域の医薬品を指します。 薬による治療が始まったのは、約半世紀ほど前です。1952年にクロルプロマジンという薬物が、統合失調症の幻覚や妄想に効果があることが発見されました。 その後、1958年には、より効果の高いハロペリドールが登場し、現在でも代表的な抗精神病薬として、広く世界で使われています。...

ADHD 注意欠損多動障害

 興味のあることには集中できるけれども、イヤなこと、関心の無いことには、ほとんど興味を示さない子どもたち。その3-4人にひとりは、青年期以降も、症状を残して、より大きな行動上の問題や、反社会的行動にいたる場合もあるといわれています。不注意、多動、衝動性を中心とするこれらの子どもを、ADHDや多動性障害といいます。 年齢が上がるに連れて、多動は目立たなくなりますが、特定の関心事を除いて、注意力の欠如...

宗教依存を考える

 文化人類学を紐解くと、古代文明には、どの社会にも宗教が存在しています。自らの力を超えた運命に翻弄されるとき、人はそこに神の意思を見出し、幸福な未来を神に願うのです。祈るしかない哀しさが、そこにあります。 日本でも、かつては、貧困や闘病が入信のきっかけの最多を占めていたといわれています。ところが、最近ではいささか事情が変わってきています。衣食足りて、不自由のない境遇の若い人たちの、神秘主義への傾倒...

「紀元会」宗教による犯罪

 今朝の報道によると、長野県小諸市の宗教法人「紀元会」が、女性信者への傷害致死の疑いで家宅捜索を受け、きのう新たに多数の信者が逮捕されました。宗教は人々に救いを与えるものと認識している人は多いが、その宗教団体で、時に常軌を逸する事件が起きるのはなぜなのでしょうか。 被害者には暴行のあとがあり、当初、警察の調べに、同じ信者である夫や娘は、自分たちの犯行だと供述していました。 ところがその後の調べで、...

アルコール依存症候群

 強迫的な飲酒欲求を制御できなくなった状態を、アルコール依存(心理的依存)と呼びます。アルコール依存症では、これに加えて、離脱症状、耐性形成などの身体的依存が加わり、これが治療をより難しくしています。 離脱症状とは、飲酒を中断することによって生じる、発汗、不眠、不安、などのほかに、手足や全身の振戦、幻視などの幻覚、などをさします。 現実と直面することへの回避。多くの依存症の背景には、こうした心理が...

モテる男の回避依存 Ⅱ

 翔と付き合い始めて間もなく、優香は彼との間に、聳え立つ透明な壁に気付きました。彼は、一見オープンに自分のことを何でも話しているように思えるのですが、その内容は自分や家族の自慢話に終始しています。明らかに優香からの賛美のことばを期待しています。その期待に応えるほどに、「それほど、たいしたことでもないのに.....」と、内心優香の心は白けていくのです。 おまけに、優香が自分の話題を持ち出すと、とたんに彼...

モテる男の回避依存

 翔は、ほっそりとしたルックスと、笑顔のかわいい甘いマスクを持った男でした。司会進行に手馴れたリーダーシップを発揮する彼の、総身から立ち上る官能的な魅力に、優香は一目で恋に落ちてしまいました。 彼は資産家の御曹司で、某有名大学院を出、組織の後継者と目されていました。いわゆる「できる男」。カリスマ性を感じさせるエリートです。 年上の彼は、一見、様々な困難を越えてきた成熟した存在に見え、優香は憧れを抱...

妄想との接し方

 妄想を主体とした訴えを受けたとき、これを否定して相手を説得するべきか、そのまま聞き入れて受容すべきなのかと、しばしば戸惑います。被害関係妄想は悲惨な内容が主体なので、理詰めで噛み砕いて説明し、思うほど危険な状態ではないことを知らせたいと考えがちです。 根拠を述べながらそうした危険のないことを説明すると、そのときは一応納得したかに見えます。しかし、暫くすると、またもや、切迫した妄想は頭をもたげてく...

統合失調症ー成因

ドーパミン仮説 クロルプロマジンや、ハロペリドールなどの抗精神病薬が陽性症状に対して劇的な効果を示したことから、これらの薬品の作用機序を研究することによって、ドーパミン仮説が生まれてきました。 多くの抗精神病薬は、ドーパミンのD2受容体を占拠することによって、ドーパミン神経伝達を競合的に遮断するという共通点を持っています。治療薬の効果と、ドーパミンのD2受容体に対する親和性には、正の相関が認められて...

『統合失調症』

 統合失調症は、統計的には、一般に思われているほど特別な珍しい病気ではありません。青年期に好発し、有病率は、人口の約1%といわれています。奇異な妄想や幻覚を含む陽性症状と、無為、自閉などの陰性症状を様々に組み合わせて、徐々に進行しながら、長い経過をたどります。その経過によって、前駆期、急性期、慢性期と分類されています。 前駆期では頭痛などの疼痛、消化器症状、集中困難、易疲労性、睡眠障害などが主...

妄想と悪意の投影

妄想性人格障害は、他者に対する信頼感の障害です。他人の動機に恣意的に悪意や加害性を読み取ろうとします。他者のちょっとした親切をありのままに受け取れません。『この人は、何が目的で、わたしに近づいてくるのだろうか?』『何が目当てなのだろうか?』と、悪意を邪推します。そこから、他人が自分を脅かそうと企んでいるに違いない、と確信するにいたり、秘かに敵意を募らせていきます。...