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回避依存(プレーボーイ)とその妻

 回避依存者は、本人にその自覚はない場合もありますが、かなりのプレーボーイです。女心を手玉に取るのに慣れていると言うよりは、生来のセンスがあります。その胸中にあるのは、ひとりの相手に深入りすることへの恐れです。これこそ、回避依存者が回避依存である所以です。 小心さと敏感さ、快楽嗜好や好色さ、のめり込んだ相手から拒絶される恐れや、全ての女性からの好意や好感を得たい、得られるはずだとするプライド、意中...

記憶の功罪

 誰でも思い出したくない出来事を1つや2つはあるでしょう。思い出す度に悔しさや恥ずかしさで、無かったことにしてしまいたいというような記憶。 実際、人は、わずらわしい記憶を消してしまうこともあります。解離性健忘は、強いストレスや心的外傷を受けたときに、記憶を失う状態をいいます。解離性障害の1つで、強いストレスや心の傷を受けた出来事から自己を切り離すことで防衛するのです。若い年代や自己愛障害のある場合...

恋と迎合

 自分の意見を伏せて、相手に合わせる迎合。ありのままの自分を見せることを抑え、相手の好む条件を充たしているかのように振舞う。恋に落ちると、人は往々にして、こういう行動に出がちです。相手の好意を獲得したいという情熱に突き動かされて、普段の自分では取らないような態度を取ってしまうのです。...

硫化水素が流行ってる?

 最近、硫化水素を使った自殺の報道が目立ちます。それも青年層に多いようです。簡単に作れて、またその情報が安易に出回っていることが原因でしょうか。 自殺の理由は、高齢者では経済や医療に関わる事柄が多いですが、青年層ではいじめや失恋といった人間関係の悩みが多いのではないでしょうか。...

ナルシスの孤独

 ギリシャの神話のナルシスは、彫像よりも完璧な美を持つ少年でした。彼は自分の美しさをよく知っていました。いつも妖精(ニンフ)たちに取り巻かれ、彼が微笑み一つ送るだけで、彼女たちは騒ぐのです。 知的でかわいいけれど少し垢抜けない無垢な妖精エコーに、彼はちょっと関心を示しました。そして,自信の笑顔でエコーの心を鷲づかみにするのですが、そうなってみると、少しでも傍にいたいと近づいてくるエコーが、何やら煩...

サバイバーの回復

 親密な関係性の喪失によって引き起こされた辺縁系の混乱も、時間とともに静まります。その人がいない状態に慣れることによって、救いが訪れるのです。その人が踵を返して戻ってきて、これまでの態度を改め、期待通りに振舞ってくれることではありません。状況は変わらなくとも、それに心を乱されなくなる、その状況をコントロールしようと力まなくなる、それはその状況に対する別な見方が出来るようになったとき、訪れます。 も...

サバイバーの憂鬱

 DV、虐待などの困難な状況を潜り抜けてきた人を、サバイバーと呼びます。その状況を乗り切ってきたからです。 ですが、晴れやかな達成感や、勝利したという感覚は、持てません。必死になって格闘していた状況が、問題の相手とともに去ってしまうと、虚無感に襲われることもしばしばです。嵐が去った後で、抑うつやPTSDがじわじわと訪れます。 一方的に献身する関係で成り立っていた相手が、他の異性の元に去っていってしまった...

閉鎖的共同体と妄想

 小さな田舎町。固定的なコミュニティ。どこそこの家で子猫が生まれたことも、知れ渡っている。こうした前近代的な閉鎖的社会には「プライヴァシー」がありません。自分の身に起こった様々な出来事を、今このときも、誰かが話題にしているかもしれない.....。 いつ、どこから見られているかもしれないとなると、「姿勢を正さなくては」「羽目を外してはいけない」などと、ついつい考えて身構えてしまうのも無理はありません。 ...

回避依存のプロフィール

 自己愛性人格障害、自己正当化ADHD、強迫性人格障害、回避依存、ナルシシスト、様々な名で登場するこれらの人たちは、共通のプロフィールを持っているように思えます。モラハラ、パワハラ、虐待などの加害者というプロフィールです。ナイスガイ・シンドロームと言う見方もあります。 第一の特徴としては、その名のとおり、多くの人から立派な人物と思われたい、全ての人たちから愛されたい、賞賛されたいと言う欲求の強さでしょ...

集団の狂気 『集団浅慮』

 『狂気は個人のうちではまれであるが、集団ではありふれている』ということばがあります。「3人寄れば、なんとかの知恵」とことわざにあるように、ひとりの脳には限界があり、脳には別の脳の力が必要ですが、一方で個人ではとうてい考えられない狂気じみた判断を下してしまうのも、集団の力です。これは、『集団浅慮』と呼ばれています。集団の凝集性が高いときに起きてきます。  その集団内の個々人が同じ見解を持ち、外部の...

PTSD-心的外傷後ストレス障害

 よく耳にすることば、PTSDは、post Traumatic stress Disorderの略語で、心的外傷後ストレス障害という意味です。トラウマ(心的外傷)となる、心に受けた衝撃的な傷が元で後に生じる様々なストレス障害のことを指します。  受容の限度枠を越えたストレスには、事故・災害等による一過性の外傷と、虐待、いじめ等で受ける持続的な外傷があります。   強い衝撃を受け入れきれない心は、様々な防衛機能を働かせます。そ...

辺縁系の破綻

  人が経験するストレスの中で、最も激しいものが、パートナーとの別離です。死によって引き裂かれるよりも激しい怒りを味わいます。 性的関係を伴う関係性は、辺縁系の絆です。排他的な親密性を求めます。 相手の心が冷めれば、それがまるで熱伝導のように伝わって、こちらの心も冷めてしまう、そんなふうにして、寂しさはあるものの、すんなりと終ってしまう恋もあります。 待ち合わせた店で、彼は他の女性と楽しそうに...

『平気でうそをつく人たち』とは?

『平気でうそをつく人たち』の著者M・スコット・ペックは次のような特徴を、悪性のナルシシズムと呼んでいます。●どんな町にも住んでいる、ごく普通の人。 ●自分には欠点がないと思い込んでいる。●他者をスケープゴートにして、責任を転嫁する。 ●自分への批判にたいして過剰な拒否反応を示す。 ●立派な体面や自己像に強い関心を抱く。●他者の意見を聞く耳をもたない。 ●自分は選ばれた優秀な人間だと思っている。 ●他者に善人だと...

シンデレラ・コンプレックス

 はにかむような笑顔に、どこかしら幼さを感じるその人に初めて出会ったその瞬間、名前も知らないその人に、いきなり、胸のときめきを覚えます。なにやら、古くからの知り合いのように感じてしまいます。運命を感じるのです。 まるで堰が切れたかのように、空想があふれ出してきます。これまでの長い時間、どれほど孤独だったか、苦しさや辛さをじっと耐えてきたかを打ち明けて、「よくがんばってきたね。もう大丈夫だよ。」そう...

依存症と前頭前野皮質

 人は誰しも、心地よさを求めています。とはいえ、誰しもが『それ』を唯一の救いの対象として、しがみ付くわけではありません。『それ』がもたらす快楽には、何が付随しているかを考えるからです。この認識力は、前頭前野皮質が担っています。ここに機能低下があると、抑止力が鈍ります。その結果、衝動のコントロールが鈍り、将来を踏まえて良い行動を選ぶのではなく、目下の状況に基づいて判断を下してしまいます。 ストレスが...