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依存とカルト

 「あなたは尊い」「あなたは神さまに愛されている」 尊い?そんなことは、当たり前でしょう。生命は全てみな、唯一無二の存在なのだから。この空の彼方にいるという想像上の存在に、愛される必要などあるのですか?と、首を傾げてしまいますが、これは宗教団体に訪れた人に向けられる賛美のシャワーです。 実社会は能力や手にしたものによって「階級」があると信じている人たち、そこに敗北感や虚しさを味わった人たちを、惹き付...

権威主義的パーソナリティ

 T.W.アドルノ(1903~1969)は、因襲主義、反内省主義、迷信とステレオタイプ、不寛容等の権威主義を構成する9つの心理的要因に基づいて、ファシズム尺度を作成しました。そして、この性格も持つ人々を、ファシズムや自民族中心主義、政治経済的保守主義など、反民主主義的なイデオロギーに動かされやすい潜在的ファシストと規定したのです。 権威主義的性格とは、 強い者、権威ある者には同調、服従してへつらい、弱い者には...

許すということ

 「許してあげなさい」言うのは簡単です。自分がその立場に立つまでは。人を許すのは難しいことです。 許せない相手としてまず挙げられるのは、敵対してくる相手です。パワーハラスメントを振るう上司、足を引っ張る同僚など。そうせざるをえない相手の気持ちが解るとしても、実害があるのですから、許せません。 愛する人を奪っていった相手。昔の人は言いました。『人の恋路を邪魔するヤツは、馬に蹴られて死んじまえ』 時代...

愛されないとき

 親密な関係が行き詰まったとき、防衛しようとして、さらに傷つけあう行動を取ってしまいがちです。冷めかけた相手を追いかけて、「愛している、あなたが必要なんだ」と訴えて、さらに相手を辟易とさせ、その期待はずれな反応に深手を負い、それ故に相手のそうした態度を責め、帰ってきて欲しいが故の非難で泥仕合を演じ、怒りと憎しみで心を充たします。 その人が他の異性と寄り添い、親密な会話を交わし、自分はもう、忘れ去ら...

宗教の勧誘

 宗教の勧誘をする人たちは、とても熱心です。「ヒトの神概念は大脳辺縁系で作られるのですよ。」などと応えたところで、容易に引き下がりません。「では、なぜ神は人をそのようにおつくりになる必要があったか?」などと食い下がってきます。 勧誘者は孤独な闇の中で光を見つけたのかもしれません。宗教の提示する概念を受け入れたその時、何らかの意識の変容が起きたのでしょう。たとえば、外界がよく見えず、不安にうずくまっ...

心理的恐喝

 人間関係には心理ゲーム的側面があります。人間関係の中で行なわれるパワーゲームが高じれば、職場にありがちなパワーハラスメントやモラルハラスメントに移行しますが、パートナーや恋人、友人といった親しい関係性の中で行なわれる心理操作は隠微であるだけに、発信者は無論のこと、受信者も気付かない場合があります。気付かないままに、不快になり、混乱していくのです。 心理的恐喝とは、「思い通りにさせてくれなければ○○...

「愛している」と言わせたい

 告白したい。毎日その人のことだけを想い、万一その人の身に危険が迫れば、命をかけて守りたいと思っていること、その思いの丈をぶつけたい。 そうした切羽詰った衝動に駆られるとしたら、その恋は不安定な危うさの上にあるのかもしれません。そして、その告白が事態の展開に貢献してくれるであろうと、期待しています。 「そうか、そんなにわたしのことを想っていてくれたのか。ありがとう。これからはもっとキミの事を大切に...

DV-盗聴

 まだ固定電話が主流だった頃、電話の盗聴はありがちなことでした。普通の家庭のとりとめもない会話が、盗聴の対象となるのです。 盗聴するのは家族や親密な関係にある相手です。常日頃、充分会話しているであろう相手が対象なのです。 聞かれていることに気付いて、やめてくれるよう訴えても、やめません。 家族のことを充分把握しておく必要がある。あるいは権利がある。というのが、その言い分です。 電話ばかりでなく、郵...

ドメスティック・バイオレンス

『ドメスティック・バイオレンス(DV)』は、そのまま日本語に訳すと『家庭内暴力』となりますが、家庭内の全ての暴力問題を指すのではなく『パートナー間の暴力・恋人間の暴力』に限定しています。 日本におけるこのことばの歴史は、まだ新しいといえます。では、それ以前にはパートナー間における暴力の問題は存在しなかったのかといえば、けっしてそうではありません。むしろ、女性の位置が向上し、人権意識が強まったことによっ...

エゴ・スプリット

「他者を許せない人は、自分をも許していない。まず、自分を許さなければ、他者を許せるようにはならない。」言い尽くされた感のあることばです。では、許されない言動をしてしまったら?そう、忘れてしまうのです!! 規律、規範、常識、道徳。厳しい超自我で武装している人の行動が、いつも清廉潔白だとは限りません。そもそも、人を行動へと駆り立てる情熱は、快楽であり、利益への貪欲な追求なのですから。 他者の不道徳を責め...

受動攻撃性パーソナリティ

 演技性人格のような派手さはありませんが、受動攻撃性パーソナリティの攻撃性は、非常に激しいものです。内に秘めた悪意を、じわじわと浸透させるような陰湿さで、周囲にそれと気付かれぬよう、ターゲットを狙います。 ターゲットとはスケープゴートです。本人にとって、目の上のこぶ的存在で、「この人がいるからうまくいかない。この人さえ居なければ....」といった攻撃欲求を駆り立てる存在です。DSM-IV-TRに下記の受動攻撃...

おとなの脳 老化する脳

 生まれたばかりの頃、脳はまだ未熟です。神経細胞間のネットワークが未完成なのです。外界の刺激によって、ネットワークは充実していきます。 未熟な状態で生まれた脳は、小児期に外界からの刺激によって、徐々に構築されていくのですが、その構築にもっとも時間がかかり最後にできあがるのが、前頭葉です。 この部分は理性、思考、合理性などを担っています。おとなになるというのは前頭葉が完成されることです。また、おとな...

恋愛依存の恋

 溢れる光の中にいると、キャンドルの灯は、灯っていることすら解らないものですが、暗闇の中で灯ると、これまで見えなかった世界を見せてくれる、唯一の神々しい輝きになります。初対面の相手に、出逢った刹那、激しい恋に落ちるような場合、人の心は闇の中にいることが多いものです。処理できない困難な状況に打ちのめされていたり、あるいは、何の変哲も無い単調な日常に空虚さを感じ、退屈しきっていたり、光の見えない状況で...

I買物依存症

 買物と一口に言っても、生活必需品を買うのは、ちっとも楽しくありません。無くてもいいもの、それでいて、自分の趣味に叶う掘り出し物を手に入れるとき、脳の報酬回路は刺激されるのです。 買物は格好の気晴らしです。ストレスを感じたとき、買物したくなるのは、誰にでもよくあることです。 常に快楽のスイッチを押し続け、脳の中のランプを点灯させ続けなければならなくなったとき、それを依存症と呼びます。こうなると、部...

I'm not OK

 職場の会議、大学のゼミ、人の群れの中に居ても、何か場違いな気分になるとき、みんな、わたしのこと、どう思ってるんだろう、そんなことが気になるとき、心はこんな呟きを発しています。 I'm not OK するとOKな人を見つけて、その人を模倣したくなります。ファッションの趣味、口癖、それから人生に対する姿勢なども。 ですが、間もなく、その『神』に失望してしまいます。接していれば、相手の至らない部分も、当然見え...

回避依存の恋

 どれだけ多くの異性から好意や好感を寄せられたか、もてたかということよりも、どれだけ深くひとりの相手と親密な交流を持てたか、たとえその相手が今傍らにいなくとも、後になって振り返るとき、しみじみと充足感を感じるのは、その記憶ではないでしょうか。 ですが、回避依存の人は、他者との心の距離をつめる事に恐れを抱いています。日常、あれこれと心境を語り、必要以上に自己開示しているかに見えても、いざとなれば貝の...

他者を信頼する力

 どこの職場でも、見ず知らずの相手とメールをやり取りすることが、ビジネスの一環となっている時代。『人を信頼することが出来るのは力』だとつくづく感じます。 自分の中に人を信じる力が弱いと、些細な納期の遅れなど、自分の期待に添わない相手の態度を悪意に解釈し、損をさせられるのではないかと身構え、憤慨を持って、対応してしまうのです。怒りは相手の心にも、怒りの火を灯します。契約も人間関係も損ねてしまいま...