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自己愛障害の裏と表

 この世で最も大切な存在、それは自分自身です。自己愛は人の根幹をなすものです。 この正常な自己愛と、病的な自己愛を見極める指標の一つに、「暴力的な攻撃性」の有無があります。自己愛の障害では、自信過剰(誇大自己)や過度の自慢(自己顕示性)がよくみられます。そして、対人関係を、自己評価や利益を高めるために利用する傾向も顕著です。 その結果、自分にとって利用価値のなくなった相手に対して、手のひらを返したよう...

嫉妬と自傷行為

 特別な好意を寄せるその人と、排他的な親密な関係を維持したい。そこに至福を見出せば見出すほど、相手のちょっとした態度の変化、日々出会い接する、他の異性への態度に、ざわざわと心が騒ぎます。嫉妬心は、とても苦しいものです。 人間とは勝手なもので、相手が誠実に自分だけを見ている時には、それに慣れっこになって、感謝も薄れ、欠点ばかりが目について、他にもっとふさわしい人がいるような気がしてきます。 逆に、相...

燃え尽き症候群

 一生懸命頑張ったからといって、物事がうまくいくとは限りません。失恋する人もいるし、解雇されてしまう人もいます。自分の頑張りだけで結果が出ないことは多々あります。 その人だけしか見えなくて、一途に尽しつづけた恋が破局に終わった後、何年か経った後で、「もう二度とあんな無防備な恋なんかできないだろうな。」としみじみ思ったり、抑うつ状態に陥って、自分の殻に閉じこもってしまったり。 一生懸命にひた走って来...

機能不全家庭と基本的不信感

  誰しも、「どうも○○さんは好きになれない。陰で何か言っていそうで、信頼できない。」と感じることはあります。 基本的不信感にはそうした明確な対象があるわけではなく、この世のあらゆる物事、あらゆる人に対して、漠然とした不安感を持っています。基本的不信感は被害妄想の土壌となります。 エリクソンは、基本的信頼感は、乳児期に養育者との関係を通して築かれるといっています。機能不全家庭に育つと、当然獲得し...

恋愛依存からの離脱

 もしも、その関係性から喜びを得る事が乏しく、痛みや苦しみばかりが多いならば、その関係性を終らせたほうがいいのです。修正するのではなく、終らせたほうがいいのです。 ですが、それは容易ではありません。他の依存対象にも増して、異性関係への依存は、強い愛着と執着を生み、またそれが正当化されやすいのです。一方的な搾取や、心理的恐喝に耐えていても、諦める決意をするまでには、時間がかかります。 通り魔に切りつ...

ボーダーラインと共依存

 「ある人間関係に囚われ、逃れられない状態」 現在では、アルコール依存者とそのパートナーだけでなく、広くこのような状態が、共依存として定義されています。暴力を振るう男性とそれに耐える女性、回避的、あるいは支配的な男性と愛情飢餓でしがみ付く女性、相手から愛されたいために、理不尽な扱いにも耐える恋愛関係など、全く正反対に見えて、双方には同じ問題があるといえます。  仕事や他の異性に回避し、パートナ...

心理的恐喝をする人

 搾取する人、恫喝する人、モラルハラスメント加害者も、実は依存症といえます。依存の対象が人であり、他の依存の問題などを抱えていることもあります。●自分が被害者、又は正しい、と主張し、相手に責任を押し付け、罪悪感を抱かせようとする。《自分が受けた傷の痛みでいっぱいのとき、他人に与えた傷には気付けません。 今でもヒロシマ、ナガサキを正当化するアメリカ人は多いと聞きます。争いは双方に傷をもたらします。そ...

作話と虚言癖

 現実吟味能力が成熟していない幼児期では、空想的な虚言、作り話と現実が入り混じっているような表現は、多く見られます。 『狼少年』は自分が語る虚言を周囲が信じ、注目を浴びることで、報酬回路を活性化させます。大人になってからも、この空想虚言癖を持つ人がいます。 妄想性人格障害の、恐怖を核とした、迫害被害妄想とは異なり、その内容を自らが確信しているわけではありません。そうありたい自己像を演じているうちに...

ボーダーライン症候群

 境界性人格障害は、統合失調症と神経症のボーダーライン域にあることから、ボーダーライン人格障害、境界例とも言われています。感情や対人関係、自己のイメージの不安定さを特徴としています。アメリカ精神医学会の精神科診断基準「DSM-Ⅳ」では、下記のうち、5項目が該当すれば、境界性人格障害と診断されます。・見捨てられることへの強い恐れ。・過剰な理想化と過小評価との両極端を揺れ動く、激しい対人関係。・不安定...

妄想に生きる人

 妄想の大半を占める被害妄想は、不安や恐怖を感じる大脳辺縁系や大脳基底核の機能が亢進し、妥当性を検討する前頭葉の機能が落ちていると起きてきます。 不安が暴走した脳は、その不安をさながら現実であるかのように描き出し、それを癒すための想像を、また描くものです。 統合失調症圏内の妄想は、精神医療の領域ですが、微細な妄想は、周囲もそれと気付かず巻き込まれ、多くの混乱と不幸の原因となってしまうことも少なくあ...