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2008.12.28 (Sun)

複雑性心的外傷-その加害者

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 なぜ、言葉や態度といった直接的に身体を傷つけない攻撃が、それほど人の心に傷を残すのかといえば、脅迫、圧力、阻害といった相手の態度が、それに屈してしまう自分への劣等感を深めてしまうからでしょう。支配的な加害者は、被害者の有能感を打ち砕いてしまうのです。しかも、自尊心の低下した被害者は、この状況を作った、あるいは抵抗できなかった責任が自分にあると考えるようになってしまいます。

 加害者は被害者の傷心を前にしても、謝罪はしません。相手を害してしまっているという事実に傷つくからでしょう。その事実を受け入れられない加害者は、自己弁護に奔走します。この時、社会に受け入れられる加害の正当性を主張することを欠かしません。この加害者の「正常性」という武器が、さらに被害者の心的外傷を深めます。
 加害者側は巧妙に大衆の常識、道徳観、価値観に訴えかけます。被害者が心的外傷を起こす事例の根底には、この加害者のマジョリティという権威があります。これによって、被害者は「世間は彼らの味方だ。私の味方は誰もいない。」という孤立感、絶望感を味わいます。

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テーマ : 壊れそうな心 - ジャンル : 心と身体

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2008.12.27 (Sat)

複雑性心的外傷の成り立ち

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 人は危険に遭遇すると、「闘争」か「逃走」かの岐路に立たされます。ところが心的外傷は、そのどちらをも選択し得ないところから、発生します。逃走したいけれど、失いたくないものがあるので、立ち去れません。留まることを選択せざるを得ないのですが、さりとて権力を乱用する強靭な相手と、闘争できるわけではありません。忍耐の日々が続くことになります。
 いつかは力尽きて倒れることになりますが、そのときにはもう、どれが致命傷かもわかりません。いずれも、一つ一つは些細な出来事、小さな傷なのです。
  なぶられ続けること、太刀打ちできないこと、これらは被害者の自尊心を傷つけます。自分は、こんなふうに扱われるような存在でしかないのかと........
 加害者の言動に恥辱を感じていますので、心の痛みを傍観者や事情を知らない誰かに話すことなどできません。言葉の上での慰めは得られるかもしれないが、決して心底から共感してもらえるわけじゃない、むしろ、軽んじられる恐れがあると身構えてしまうのです。ですから、助けてといえません。言えずに、痛みを一人背負い込み、その分、怒りが膨れ上がります。

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2008.12.26 (Fri)

複雑性心的外傷症候群 その特徴

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 その個人が個人らしく生きられず、自尊心を苛まれる環境下に長期間置かれた場合、その環境を離れた後も、時間が止まったかのように、当時の記憶に長期間苦しむことになります。過去に束縛され、凍結された時間を生きているという状態に陥っているともいえます。
  脳裏には、当時の出来事が、映画のように繰り返し繰り返し、上演され続けているのですから、それを見つめ続ける心は、いつも不機嫌です。生まれてこなければよかった。生きていてもいいことなど何一つ無い、もう人生に疲れてしまったと、心中では嘆き続けています。
 こうした状況下では、目の前で起きた、些細なトラブルに、いきなり爆発的に激昂して、家族に当り散らすというようなことが、しばしば起きてしまいます。何故、これしきのことでそれほど怒るのかと周囲は理解に苦しむでしょうが、極度に抑止された憤怒が、関係の無い相手に向けて爆発してしまうのです。

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2008.12.20 (Sat)

キレる―感情爆発

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 湧き上がってくる感情は、その場で処理するのがベターだといわれます。とはいえ、よほど親しい間柄でもない限り、赴くままに感情をぶつけると気まずくなってしまいます。
 そこで、負の感情を言葉にも態度にも表情にも覗かせず、抑圧することとなります。溜め込むと辛いので、この時様々な解釈を試みます。
 いい方向に受け取ろう、悪意だと解釈しないようにしよう、この人のいいところを評価して、悪いところは目をつぶろうというように。
 いずれも相手のありのままに納得していないのですから、これには限界があります。そして、地中に眠るマグマのように、抑圧された感情は意識化に沈殿することとなります。
 粉雪も降り積もれば、木を倒してしまいます。一つ一つは些細な出来事でも、そのたびに傷ついた感情を押し殺して、我慢に我慢を重ねていると、いつか、大きな怒りの塊になります。こうなると、もう相手を許すのは難しいでしょう。

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2008.12.17 (Wed)

強迫的防衛

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 強迫性人格障害(OCPD)の人は、所属する社会の規範や道徳観念に対して、自分自身の経験値や倫理観に照らし合わせて吟味することなく、従順に従う傾向があります。
 これは、『一般的な規範』に従って『大多数の意見』に同調することで、自己判断に対する不安感を防衛しているのです。
 その背後には、自分の判断に対する周囲からの反応への不安を『大多数が認める規範や常識』によって防衛する心理があります。
 「自分ではこのケースは情状酌量の余地ありと思うが、周囲の多数派に抗えなかった。」という場合には、内心に葛藤も残るでしょうが、OCPDでは『自己の判断基準』と『社会的、組織的な判断基準』に温度差がありません。このように、内面的な判断基準と外部的な倫理道徳が一致してくると、OCPDの人の性格に対する評価は、表面的で杓子定規、まじめだが頑固で融通がきかないといったものになってきます。
 この傾向が強くなると、視野の狭い固有のルールで自らを束縛することが多くなります。こうした柔軟性のない頑固さと、温かい人間感情の欠如から、しばしば対人トラブルが起きてきます。
 規範に忠実な自分が善であり、正義であるという意識から、他者に対する不寛容な姿勢が生まれるからです。「規則だから」「常識に外れている」等の理由で、切り捨てられる他者の心情への理解の乏しさもあります。

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2008.12.15 (Mon)

自己愛と否認

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 自己愛性人格、妄想性人格、強迫性人格、こうした傾向の人たちの特徴のひとつとして、否認という防衛機制があげられます。否認とは現実を意識しないようにする、あたかもそれが存在しないようにする防衛機制です。自分の心の中にある不利な事実を見ようとしません。欺こうとしている対象は、他者よりも、まず自己なのです。
 自分にとっては快楽と感じられるようなある種の欲望充足が、一方で不快な結果を誘発する可能性がある場合、葛藤が生じます。すると行動を自粛する抑圧が生じ、さらにそれが強まると、欲望の存在そのものを否認してしまうと考えられます。
  自分にとって都合の悪い事実を自らが受け入れられないのですから、それを指摘されることは脅威です。そこで、指摘した相手を逆切れして攻撃し、責任転嫁できる対象を探すこととなります。得意のディベートで、退路を断って相手をやり込め、自分を正当化し、不都合な真実を決して認めようとはしません。

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22:57  |  自己愛性人格障害  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.12.13 (Sat)

抑うつと記憶障害

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 深い悲しみが記憶力を鈍らせることが知られています。うつ病や心的外傷後ストレス障害が、脳の記憶中枢である海馬を萎縮させるのです。
 強い感情を伴う記憶は、情動脳である偏桃体を通して、長期記憶として貯蔵されます。その一方で、ストレスホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌されます。海馬は、このコルチゾールによって、損傷を受けやすいのです。その結果、神経細胞が減少します。
 うつ病では、コルチゾールが慢性的に上昇しています。これはストレス環境下に長く居続けているか、あるいは、そこを離れても意識がその問題下に留まっているために、ストレス反応を解除できないでいるためと考えられます。
 過去の負の経験から「何をやってもダメ」といった過度の一般化が起きると、学習性無力感に陥っていきます。すると、意欲が起きず、コルチゾールのレベルも高いままです。
 コルチゾールの分泌が慢性的に多いと、インスリン(ブドウ糖をエネルギーに変えたり、貯蔵したりするホルモン)効果を押さえられ、その結果、疲労感、いらだち、キレやすさ、エネルギーの欠乏、意気消沈などとして現われます。

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09:03  |  脳と精神  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.12.06 (Sat)

失恋と自立

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 恋をすると、その人から愛されていることが幸せの基準になります。愛されていないと感じると、辛くて嫉妬深くなり、幸せが相手次第という形になってしまいます。すると、「どうすれば愛されるか?」「どうすれば充たしてもらえるのか?」というハウツーに関心が向かいます。
 相手からの好意を得るために、無理をしてその人好みの個性を演じたり、あれこれ我慢することが増えます。その人と意見が違っても、相手を立てて自分らしさを封印する、これはとても苦しいことです。それだけに、その恋がうまくいってもいかなくても、長くは続けられないでしょう。
 また、そうまでしても、恋が成就しない、失恋という形に終わってしまうと、「もう二度とこんなに苦しい思いをしたくない」と決意します。

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12:48  |  失恋の処方箋  |  TB(0)  |  CM(3)  |  EDIT  |  Top↑

2008.12.05 (Fri)

抑うつのやり過ごし方

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 誰かと一緒にいても孤独感を感じる。            
好きだった趣味を楽しめなくなった。
判断を強いられるような場面では、心が揺れ動いて決められない。
反りの悪い同僚など、心理的な負担を伴う人付き合いがわずらわしくなった。
将来に対して過度の不安を感じて、最悪の事態を予想してしまう。
不快な出来事が繰り返し脳裏に浮かび、仕事が手につかない。
将来に何の希望も見出せない。
自分の今やっている仕事など、社会的に価値のない仕事だと思う。
 これらは憂鬱の思考回路です。友人に話せば楽になるなどといわれますが、こういうときには、他者に自己開示する勇気も持てません。自分の中にもある弱点や落ち度に、焦点が当たっているのです。人にその点を突かれれば、さらに傷つきます。それが解っているから、自分を恥じて、寡黙になるのです。
 友人と騒いで、表面的な共感を得たとしても、真には癒されません。こういうときには、ひとり静かに自分を見つめる時間を持つことも大切です。

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10:06  |  認知と癒し  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑
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