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2011.04.30 (Sat)

依存と妄想

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 誰かにときめきを感じた時、その相手と親しくなりたいと誰しも思います。願いがかなった時の情景を、空想することもあるかもしれません。
 その時、脳裏に浮かんだ光景は何でしょうか?過去の恋や人間関係で傷ついた経験を打ち明け、「辛かったね、もう大丈夫だよ、これからは。」と抱きしめられる図だとしたら、ちょっと危険です。
 相手も、困難なことがたびたび訪れる人生を、迷いながら歩いている自分と同じような人間なのですから。過去の諸々の傷を癒してくれ、親ですら与えられないような愛情を与えてくれる存在など、どこにもいません。そうした対象になってくれることを期待すると、後で「裏切られた」と騒ぐことになります。挙句に、現実の人間に失望して、架空のアイドルの住む世界に引きこもることにもなりかねません。ある若い人々は、非の打ちどころのない理想的なアイドルが、自分を愛してくれるという夢想によって、愛情欲求を満たそうとします。この時、「私は今、現実の不毛さに満たされず、夢の中に逃避している」と自覚していればいいのですが、夢の中に安住し、現実世界を見下してしまうようでは危険です。
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テーマ : メンタルヘルス・心理学 - ジャンル : 心と身体

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2011.04.23 (Sat)

ヒステリー性格の周辺

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 かつてのヒステリーという呼称は、ICDおよび DSMでは用いられなくなっています。ICDでは解離性障害、DSMでは解離性障害と転換性障害に分かれています。いやな出来事の記憶を失う解離性健忘、心理的原因による心身の機能障害、いずれも病態ですが、そこに至りやすい人格的特徴といえば、強迫性人格、演技性人格、自己愛性人格等の自己顕示性の強さがあげられます。
 共通する心理として、衝動的な攻撃性、幼児的な依存心、表層的な虚言の多さ、などがあります。ヒステリー性格といえば、突然キレる、その時の金切声といった繊細さを感じさせる人格としてイメージすることも多いでしょう。
 また、自慢の多さ、それも、その価値基準が学歴や所属組織、権威や俗世間的な価値観などの、表層的な基準に限られることが見て取れます。
 人間的な魅力や、その人の持っている知識や知恵などは、評価の対象とはなりません。人間味よりも、解りやすい学歴や職業、社会的権威や地位を重視します。
 したがって、自分や家族が、いかに他人よりも優れているかといったことを吹聴したがるきらいがあります。実績を重ね、高みに登れば、周囲からの賞賛の的でいられるというサクセスストーリーのもとに、ワーカホリックとなり続けることもあるでしょう。それがどれほど虚しいことであるか、また山頂がどれほど厳しい荒野であるかなどは、想像しがたいのかもしれません。
 他者の心理や物事の真相への想像力は、ヒステリー性格の苦手分野です。倒れた人に手を差し伸べたとしても、相手の痛みへの共感はありません。助け起こす自分が、周囲の目に立派に映っているかどうか、それが一大事なのです。
 ここで、他者を自分の承認欲求や満足のための引き立て役として利用しているといった自覚も持ちえていないことでしょう。

テーマ : メンタルヘルス・心理学 - ジャンル : 心と身体

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2011.04.20 (Wed)

失恋を取り巻く激情

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 大切な異性が、他の誰かのもとに去っていく、自分から離れていくという、望ましくない展開を迎えた時、わたしたちの心は、さながら疾風に吹き飛ばされそうな木の葉のようです。
 別れを切り出す側にとっては、それは清算であり、新しく選んだ相手に示す誠実ですから、終わった恋を忘れるための努力などは不要でしょう。別れの後には新しい充実した幸福な暮らしが約束されています。当然、離別の痛みは伴いません。感情的に優位にあります。
 選んだパートナーと連れ立って、満面の笑みを浮かべるその相手は、別れを告げられた側には、不誠実で冷たい人間だと映ります。それは致し方ないことです。
 相手を束縛せず、その幸せを祈るのが愛、などといっても、長期的にはともかく当面は殆ど不可能でしょう。
 その人を取り巻く二人の女性(男性)、そのうちの一人は彼(彼女)の心も体も、彼と過ごす未来も、彼のすべてを手に入れる。一方、もうひとりは、毎日暗い部屋でたった独り、帰ってこない人を想い、泣きながら過ごしている。この圧倒的な不平等。不均衡。これは、相手の幸せを祈れない、その最大の理由といえます。

テーマ : 愛のかたち - ジャンル : 恋愛

21:08  |  失恋の処方箋  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2011.04.07 (Thu)

暴露療法

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 中学生のころ、猫を異常に怖がる友人がいました。手乗りサイズの子猫ですら、怖くて抱っこできません。彼女は猫の性質について何も知りませんでした。そのために爪や牙によって危害を受けると思い込んでいたのです。
 このような人は少数派でしょうが、対象が蛇となれば、該当者は多いのではないでしょうか。街に暮らす私たちは、蛇の習性をあまり知らず、一方、その毒の脅威については誰しも聞き及んでいます。
 ところで、世の中には、コブラ使いやハブ取り名人といわれる人たちがいますが、彼らは、蛇の習性をよく知っています。

 社会不安障害、対人恐怖症といわれる人たちは、人間について不安なイメージを形成しているといえます。何らかの過去の傷つく体験から、人類全般について過度の一般化をしてしまい、対峙することを回避する傾向が強くなっているのです。
 また、日常の対人関係には問題はなくとも、大勢の前でのスピーチとなると、とたんにあがってしまい、うまくしゃべれない人もたくさんいます。

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22:38  |  抑うつ・不安障害  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2011.04.05 (Tue)

諸行無常

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 TVが古い記録映像を放送しています。現在とは違う日常に生きている人々の姿を見て、ふとこんなことを感じたことはありませんか?
「この時、わたしは何処にいたのだろう?少なくともこの世にはまだ居なかった。では、何処にいたのだろう?」
 私たちが登場する以前から、様々なドラマが、この地上で演じられていました。毎日同じことが繰り返される安定した日常であるはずのドラマも、放送時間内に10年20年という単位で早送りされる映像を見ると、まるで次々に登場人物を入れ替えながら、演じ続けられるステージを見るようです。常なるものは何一つないと知らされます。
 あのころ、喜びや悲しみを共にした人々は、もう誰も傍らに居ません。あの時名前も知らなかった人たちとともに今、居ます。
 人生は出会いと別れの繰り返しです。進学、就職、結婚、引っ越し。その都度、幾多の出会いと別れを繰り返してきました。
 とりわけ、いつも傍らにいた人が、この世というステージを降りるとき、私たちは、この世にあることのはかなさを痛感します。昨日まで傍にいた人が、今はもう、思い出の中にしかいない。あの人は何処に行ってしまったのでしょうか。

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11:17  |  認知と癒し  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
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