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傷つきたくない症候群

 学校や職場は、限られた人員だけで構成された閉鎖空間ですから、いじめやハラスメントは、ともすれば長期化する危険性があります。すると、ターゲットになった人は、他者に対して助けを求めたい一方で、援助を得られない経験を積みやすく、他者不信に陥りやすくなります。 年齢が幼ければ幼いほど、現実を離れて、想像の世界に逃避する傾向が生まれます。漫画やアニメの虚構の人物、あるいは有名なアイドルやミュージシャンなど...

渇愛症候群

 子供のころ、親から人格を否定されず、ありのままの存在を受け入れられ、愛されてきた人は、世の中は安全なところだという、根拠のない信頼を持っています。一方、暴力や不和、貧困や混乱の中で育った人は、他者に対して信頼感を持ちにくく、孤独感から、不安に取り憑かれやすくなってしまいます。 人に不信感を抱きやすい人ほど、実は強く愛を求めています。そのような人が、意中の相手と交際を始めると、犯しやすい間違いがあ...

妄想性パーソナリティからの回復

 疑い深く、キレやすく、他者に対しては冷淡で、共感や同情を示さない。妄想性パーソナリティ障害の数々の特徴は、点在する点ではなく、糸のように繋がっています。スムーズに人と関わることができず、傷ついて不信感を抱き、他者を脅迫者とみなしてしまっている状態といえます。 他者と分かち合う喜びを知らず、身構えすぎてしまっている人たちの姿は、周囲の目には、陰湿で卑屈で、自己中心すぎる危険な存在と映り、共感や同情...

依存心の特徴

 恋人やパートナーや、友人などに、尽くしすぎてしまうと、往々にして人間関係がうまくいかなくなってしまいます。そうした人は、誰に対しても尽くしすぎてしまうのかといえば、決してそうではありません。問題が起きてしまう相手には、共通点が見られます。借金や私ごとの頼みごとなど、多くの人が躊躇うような依頼を躊躇わない、依存的な人である場合が多いものです。そして、何気なく気軽に引き受けているうちに、気が付いてみ...

つながりを感じられない時

  たいせつな誰かと、あるいは周囲の人々と、つながりを感じられない時、孤独感や寂寥感が忍び込んできます。傍目には、友人知人に恵まれているように見えても、ひとりぼっちと感じている場合も少なくありません。わたしは気遣われていない、たいせつにされていない、受け入れられていないという感情がそこにあります。 一本の電話でもいいのです。心配してかけてきてくれた、気遣ってくれたと感じるとき、人は絆を意識します。...

疑心暗鬼

 妄想性パーソナリティなど、被害妄想を抱きやすい人は、他者の表情や言動から、相手の感情を読み取る直観力が乏しいといえます。相手が何を感じ、考えているか解らない不安は、緊張感を、ひいては警戒心をもたらします。空気が読めずに、周囲から浮いてしまったり、疎外されてしまったという負の経験は、いっそうその傾向に拍車をかけることでしょう。そして、危機から身を守ろうと身構えるあまりに、外界を実際よりも危険なもの...

他者優先の限界

 見返りを求めずに、相手に与えること、合わせること、これはコミュニケーションの王道とされています。その人の都合や好みに合わせたり、希望やニーズに沿おうとしたり、相手の良さを探してそれとなく褒めたり、相手の話題に付き合ったり、相手の生活のサポートをしようとしたり。特に恋愛感情のある場合には、相手に受け入れられたい、失うのが怖いといった心理からこうした傾向がいっそう強化されがちです。 しかも、与えるば...

平穏主義の人

 平穏主義の人は、「和を持って尊し」という価値観を持っています。すると、どうしても、批判的な意見を口にすることが躊躇われます。他者の悪口になりそうな発言は、もちろん慎重に慎みます。 とはいえ、相手の落ち度に気付かない不注意さや、何でも許してしまう無条件の寛容さを持っているわけではありません。平穏を乱しかねない自分の言動に対して、強い抑圧をかけています。 すると、平気で言いたい放題言っている人が理解...

PTSDと眼窩前頭皮質

 眼窩前頭皮質は、感情の制御の他に、特に激しい苦痛や恐怖をもたらした記憶を消してゆく働きもします。目から額の奥に位置するこの部位に機能低下があると、ある日ある時の苦痛や恐怖に満ちた情景が、いつまでも昨日のことのような鮮烈な映像として、記憶に留まり続けます。 その結果、苦痛をもたらした他者や場所、状況に対する恐怖心や憤りが長く続きます。それほど恐れる必要はないと冷静な判断を下せていても、その人、その...

ADHDの対人関係

 熟慮することの乏しさが、ADHDの特徴です。これは脳の覚醒機能の障害に、原因があるとされています。そのために、退屈しやすく刺激を求めます。スリルや危険に満ちたスポーツやゲームを好む傾向があります。 他者に対しては無関心、親しく付き合っていても相手への理解は、表面的に留まりがちです。相手の心情に、深く肉薄するのは不得手です。 そこで、自分の意見の源を「世間」や「権威」といった超自我に求めがちです。間違...