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2014.11.28 (Fri)

被害妄想の背景

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 理詰めで説明しても、払拭しきれない不穏な妄想。妄想性障害は微細な脳機能の失調による現実見当識の障害ですが、そこに陥っていく人の心理にも一定の傾向があります。
 まず、過去に他者との間に、良好な関係が築けていません。信頼していた人に裏切られた、陰口を聞いてしまった、などの傷心から、他者との間に壁を築いてしまうような場合が多いと言えます。親になじられ続けたり、苛めを経験して人間不信に陥っているケースもあるでしょう。

 被害妄想の背景には、孤独があります。それも、今現在、家族を失うなどの理由で独り暮らしになるといった状況的孤独ではなく、過去にさかのぼって、他者と親睦を深められなかった魂の孤独です。傷心から人間不信に陥り、他者を退けてしまった、あるいは慰めを求めながらも、他者との関わり方が解らず、必然的に孤立してしまった孤独です。
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テーマ : メンタルヘルス・心理学 - ジャンル : 心と身体

09:38  |  妄想性人格障害  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2014.11.26 (Wed)

空気を読む

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 「あいつは空気の読めないヤツだ」などと言われますが、そもそも人はどのように空気(他者の脳内)を察しているのでしょうか。
 相手がYesと答えても、その表情や声のトーン、しぐさから、乗り気じゃなさそう、本意はNoだなと、多くの人は感じることでしょう。それから、相手の立場に立ってみて、自分ならこの場合、どう感じるか、と考えてみます。その推測に基づいて、相手のYesを真に受けず、軌道修正しようとします。
 こうしたプロセスを、多くの人は無意識にこなしているといえます。経験を積むことによって、その感性は鍛えられますが、直観力には個人差も大きいものです。
 アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム障害)の人には、空気を読むのは難しいといわれますが、そうでない人も、読み間違えることは多々あります。他人の思考回路は、自分とは違うのです。自分を基準に憶測を巡らせると、誤解を生じます。世の中は、空気の読み違いに由る誤解に溢れています。
12:00  |  認知と癒し  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2014.11.23 (Sun)

早期不適応的スキーマ

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 いじめられる側にも問題があるなどと言われます。モラルハラスメントを受けやすいのは、どのような人たちなのでしょうか。仕事上の失敗といった落ち度がないにもかかわらず、ターゲットとして選ばれやすい条件とは何でしょうか。

 まず、攻撃されたとき、「攻撃される自分に非がある」と考える人たちがあげられます。内心憤りを感じながらも、性格が暗いせいだなどと、自分を恥じてまうと、周囲に苦痛も訴えられません。
 周囲から疎外されたり、養育者から人格を否定され続けた成育歴があると、「わたしは愛されない性格だ」と考えるようになっていきます。虐待の後遺症として、早期不適応的スキーマが生じてしまうのです。
 成長期に養育者や仲間からひどい仕打ちを受け続けると、そのスキーマは生涯にわたって、その人を支配してしまうこともあります。なぜか、わたしは人に愛されない。どこへ行っても、なぜか苛められる。人はわたしを陰で笑っているかもしれない。など等、心的外傷体験は、ネガティブな自己イメージを形作ってしまいます。

テーマ : 人生を豊かに生きる - ジャンル : 心と身体

20:00  |  DV-モラルハラスメント  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2014.11.20 (Thu)

被害者意識を癒す

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 被害者意識、自己憐憫は見苦しいからやめなさい、と、誰かが悲しんでいる人を叱咤激励しても、その人の心は癒されないことでしょう。自分が被害者である、と思う時、人は何らかの損失を感じています。自分の好意や行為に、相手は妥当なお返しをくれなかった。その損失を埋め合わせられないままに、相手を許すのは納得が行きません。

 被害者意識を抱きやすい人は、心と言動が乖離している傾向があります。本当はしたくないことを、しがらみに縛られて、あるいは称賛や高い評価を期待して、「喜んで」引き受けてしまうのです。
 それ自体、犠牲を払う行為なのですから、その労をねぎらわれて、やっと報われます。ですから、足りないと不足を言われたり、違うとやり方を非難されるようでは、この作戦は失敗なのです。すぐに撤退して、自己犠牲を最小限に留めるのが、正しい戦略なのかもしれません。
 ですが、すでに投資しすぎている場合、損切りする決心がつかないかもしれません。損害を埋め合わせしてもらう権利があるとも、感じることでしょう。そこにフォーカスすると、報われなかった自分自身を憐れんで、被害者意識が生じてしまいます。

テーマ : 癒し・ヒーリング - ジャンル : 心と身体

15:53  |  抑うつ  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2014.11.19 (Wed)

不信と防衛

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 少し相手からの連絡が途切れると、私生活なら「何か気に障ること言って嫌われたかな?もう飽きられたかな。」仕事のシーンなら「この取引はうまくいかない。相手は乗り気じゃない。」こんなふうに不安が沸き上がることがあります。そして、しばらくして、相手から何事もないかのような連絡が来ると、あまり他人を信用していない自分の姿に気付かされ、自己嫌悪に陥る人も少なくないことでしょう。
 不信感の出どころは、過去のネガティブな経験です。信じていた恋人に去っていかれたことや、こういうタイプの人はクレームが多い、といった経験の蓄積から、人は今の状況を判断します。そこに、もう、あのような事態に陥りたくないという防衛が働きます。これまで苦しいシーンを幾度も踏ん張って耐えてきたから、不穏な気配に敏感になっているのです。

テーマ : 癒し・ヒーリング - ジャンル : 心と身体

12:19  |  抑うつ・不安障害  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2014.11.13 (Thu)

いじめられ体験

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 人の群れるところならどこでも、そしてその集団の構成員が若ければ若いほど、いじめは起きてしまいます。グループで、あるいは集団で、一人をターゲットにして、あざ笑ったり、忌み嫌ってのけ者にしたり、それは娯楽のようなものかもしれません。そこに、罪悪感や良心の呵責、自分の行動を恥じる意識はありません。それらを持つには、もう少し、精神の成長が必要なのです。
 加害者にとっては娯楽の一種かもしれませんが、仲間はずれにされ、孤立し、いじめられる当事者にとっては、生きていることが嫌になるほどの辛い体験です。その小学校や中学校を卒業して、加害者と縁が切れた後も、何年たっても、癒えない傷を残すこともあります。

 被害者は、親にも先生にも、言いづらいものです。ターゲットに選ばれてしまったこと、それ自体屈辱的なので、とても自分からそうだとは言えません。
 実際は、数人がかりで、反撃しない相手をいたぶる行為こそが恥ずかしいものですが、いじめられている人は、言い返せない自分の弱さを恥じ、自分の性格が悪いからだ、暗いからだ、と自分を責めてしまいます。

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09:03  |  DV-モラルハラスメント  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2014.11.10 (Mon)

脳震盪-スポーツに伴う危険

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11月8日、フィギュアスケートのGPシリーズ第3戦、中国大会。日本期待の羽生結弦選手と、中国の選手が、フリー演技前の練習中に正面衝突し、羽生選手はリンクに倒れたまま、暫く起き上がれません。時間にすれば2分ほどだったようですが、ライブでテレビ中継されたその様子に、観ている人々は凍り付きました。二選手がリンクに倒れたまま動けずにいるのに、メディカルスタッフが直ちに駆けつけず、放置されたままで、他の選手がその周囲でまだ練習を続けていることに疑問を感じます。
 さらに人々を驚かせたのは、そのまま病院へ直行かと思われた羽生選手が、顔面蒼白、ふらつきながらも、再び練習に復帰したことです。その目には、涙が滲んでいました。この試合を棄権すれば、ファイナルには進めません。アクシデントに負けたくない、そうした思いに駆り立てられたことでしょう。
 その思いの強さは、察して余りありますが、充分な身体能力に恵まれていてさえ過酷な4分半に、この状態で挑むことには賛成できません。まさに瀕死の白鳥のようなその姿に、多くのファンは感動を口にしましたが、観客の感動など一瞬にすぎません。それに引き換え、選手は、無理をしたために万一障害を生じたなら、後々まで影響を受けることになります。美談では済まされません。本人がぜひにと望んだとしても、冷静な判断で静止するのが周囲の大人の分別ではないでしょうか。

テーマ : 医療・病気・治療 - ジャンル : 心と身体

12:12  |  脳と精神  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2014.11.09 (Sun)

二次被害

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 一見、正しいことを言っているようでいて、その人と話していると、無性に傷ついてしまうということがあります。たとえば、誰かに腹を立てていると「許してあげなさい。大人げないよ。」無理な頼みごとをされたときにも、「できる限り力になってあげなさいよ。」
 他にも、嘘はいけない、寛大であることなど、社会一般に正しいとされることばかりです。ですが、いわれたあなたは、もやもやとして心が晴れません。その人が、あなたの立場に立っていないからです。あなたのその悔しさ、怒り、あなたの事情を無視した正論でしかありません。
 相手は、あなたのためを思ってアドバイスしているといった顔をしますが、あなたの慰めにならないばかりか、逆に罪悪感を強いられることにもなりかねません。あなたの感情を餌にして、自分の自尊心を太らせようとしているかのようです。

テーマ : 人生を豊かに生きる - ジャンル : 心と身体

20:22  |  DV-モラルハラスメント  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2014.11.06 (Thu)

無実の罪悪感

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 友人からの頼まれごと、無理だから断ったけれど、あの人は困るのじゃないかと心配になり、悪いことをしたような罪悪感に駆られてしまう。引き受ける義務はなく、自分の都合を優先する権利があるにもかかわらず、抱いてしまう罪悪感は、無実の罪悪感と呼ばれています。こうした良心的な心理は、他者を操作することに慣れた人には利用しやすい人となってしまいますので、要注意です。
 無理なことには毅然とNOを言う、この一言に尽きると解っていても、ともすれば押し切られてしまう人も少なくないことでしょう。相手から悪く思われ、後々不都合を生じないかという思いから、毅然とした態度に出られません。NOを言ったときの、相手の反応が気にかかるのです。

 相手はそれを見ています。無実の罪悪感は、他者をコントロールするために使われるのです。あなたがNOを言うから、わたしはこんなに困っている、傷ついているというのが、その言い分です。
 こうした他者コントロールは、自覚のないままに日常的に使われていることが多いものです。そういえばと、思い当たることがある人も多いのではないでしょうか。

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10:46  |  共依存  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2014.11.04 (Tue)

ダメ出しばかりする人

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 パートナーや恋人から、「きみは△△だから、もっとB子さんを見習いなよ。彼女はよくやってるよ。」などとダメ出しをされ、他の第三者を褒められれば、誰しも気分はよくありません。「もう、やってらけない。B子さんと付き合えば!!」と言い返したくなることでしょう。
 ですが、あなたは気付いているはずです。他人にケチを付けてばかりいる彼が、実は自分に自信がなく、コンプレックスの塊であることを。ですから、あなたの良さを素直に認めると、ますます自分の価値が下がるような錯覚に陥っているのです。

テーマ : 癒し・ヒーリング - ジャンル : 心と身体

11:37  |  パートナーシップ  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2014.11.02 (Sun)

親の過干渉とセルフエスティーム

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 「おまえはダメだ。×××だからダメなんだ。」こうしたダメ出しを、毎日毎日、長期間繰り返されると、本当に自分はダメなのだと思い込んでしまうことがあります。大人ならば、こうしたセリフを吐く相手の劣等感や、優位に立ちたい心理を見抜けるでしょう。また、大人ならば、転職や、関わりを避けることで、被害を最小限に食い止めることも可能です。
 ですが、まだ自我が未発達な成長期に、親から繰り返されるこうした心理的虐待を、子供は避けようがありません。三世代同居の場合には、親に意見する祖父母の存在がブレーキの役割を果たすこともありますが、核家族では庇ってくれる人もいません。そして、子供には苛立つ親のストレスやコンプレックスなど、理解しずらいものです。素直に、自分は親の言う通り、ダメなのだと受け取るようになっていきます。
 こうして低くなってしまった自己評価を書き替えるには、成長して親元を離れ、社会の中で通用するスキルを身に着けるまで待たねばなりません。この時、パワハラな上司でさえも、親のように人格否定まではしないものだと気付くことでしょう。落ち着きのなさも、引っ込み思案なところも、他者はそれなりに受け入れてくれるものだと知るのです。

テーマ : 癒し・ヒーリング - ジャンル : 心と身体

10:27  |  DV-モラルハラスメント  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
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