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被害妄想の背景

 理詰めで説明しても、払拭しきれない不穏な妄想。妄想性障害は微細な脳機能の失調による現実見当識の障害ですが、そこに陥っていく人の心理にも一定の傾向があります。 まず、過去に他者との間に、良好な関係が築けていません。信頼していた人に裏切られた、陰口を聞いてしまった、などの傷心から、他者との間に壁を築いてしまうような場合が多いと言えます。親になじられ続けたり、苛めを経験して人間不信に陥っているケースも...

空気を読む

 「あいつは空気の読めないヤツだ」などと言われますが、そもそも人はどのように空気(他者の脳内)を察しているのでしょうか。 相手がYesと答えても、その表情や声のトーン、しぐさから、乗り気じゃなさそう、本意はNoだなと、多くの人は感じることでしょう。それから、相手の立場に立ってみて、自分ならこの場合、どう感じるか、と考えてみます。その推測に基づいて、相手のYesを真に受けず、軌道修正しようとします。 こうし...

早期不適応的スキーマ

 いじめられる側にも問題があるなどと言われます。モラルハラスメントを受けやすいのは、どのような人たちなのでしょうか。仕事上の失敗といった落ち度がないにもかかわらず、ターゲットとして選ばれやすい条件とは何でしょうか。 まず、攻撃されたとき、「攻撃される自分に非がある」と考える人たちがあげられます。内心憤りを感じながらも、性格が暗いせいだなどと、自分を恥じてまうと、周囲に苦痛も訴えられません。 周囲か...

被害者意識を癒す

 被害者意識、自己憐憫は見苦しいからやめなさい、と、誰かが悲しんでいる人を叱咤激励しても、その人の心は癒されないことでしょう。自分が被害者である、と思う時、人は何らかの損失を感じています。自分の好意や行為に、相手は妥当なお返しをくれなかった。その損失を埋め合わせられないままに、相手を許すのは納得が行きません。 被害者意識を抱きやすい人は、心と言動が乖離している傾向があります。本当はしたくないことを...

不信と防衛

 少し相手からの連絡が途切れると、私生活なら「何か気に障ること言って嫌われたかな?もう飽きられたかな。」仕事のシーンなら「この取引はうまくいかない。相手は乗り気じゃない。」こんなふうに不安が沸き上がることがあります。そして、しばらくして、相手から何事もないかのような連絡が来ると、あまり他人を信用していない自分の姿に気付かされ、自己嫌悪に陥る人も少なくないことでしょう。 不信感の出どころは、過去のネ...

いじめられ体験

 人の群れるところならどこでも、そしてその集団の構成員が若ければ若いほど、いじめは起きてしまいます。グループで、あるいは集団で、一人をターゲットにして、あざ笑ったり、忌み嫌ってのけ者にしたり、それは娯楽のようなものかもしれません。そこに、罪悪感や良心の呵責、自分の行動を恥じる意識はありません。それらを持つには、もう少し、精神の成長が必要なのです。 加害者にとっては娯楽の一種かもしれませんが、仲間は...

脳震盪-スポーツに伴う危険

11月8日、フィギュアスケートのGPシリーズ第3戦、中国大会。日本期待の羽生結弦選手と、中国の選手が、フリー演技前の練習中に正面衝突し、羽生選手はリンクに倒れたまま、暫く起き上がれません。時間にすれば2分ほどだったようですが、ライブでテレビ中継されたその様子に、観ている人々は凍り付きました。二選手がリンクに倒れたまま動けずにいるのに、メディカルスタッフが直ちに駆けつけず、放置されたままで、他の選手がそ...

二次被害

 一見、正しいことを言っているようでいて、その人と話していると、無性に傷ついてしまうということがあります。たとえば、誰かに腹を立てていると「許してあげなさい。大人げないよ。」無理な頼みごとをされたときにも、「できる限り力になってあげなさいよ。」 他にも、嘘はいけない、寛大であることなど、社会一般に正しいとされることばかりです。ですが、いわれたあなたは、もやもやとして心が晴れません。その人が、あなた...

無実の罪悪感

 友人からの頼まれごと、無理だから断ったけれど、あの人は困るのじゃないかと心配になり、悪いことをしたような罪悪感に駆られてしまう。引き受ける義務はなく、自分の都合を優先する権利があるにもかかわらず、抱いてしまう罪悪感は、無実の罪悪感と呼ばれています。こうした良心的な心理は、他者を操作することに慣れた人には利用しやすい人となってしまいますので、要注意です。 無理なことには毅然とNOを言う、この一言に尽...

ダメ出しばかりする人

 パートナーや恋人から、「きみは△△だから、もっとB子さんを見習いなよ。彼女はよくやってるよ。」などとダメ出しをされ、他の第三者を褒められれば、誰しも気分はよくありません。「もう、やってらけない。B子さんと付き合えば!!」と言い返したくなることでしょう。 ですが、あなたは気付いているはずです。他人にケチを付けてばかりいる彼が、実は自分に自信がなく、コンプレックスの塊であることを。ですから、あなたの良さを...

親の過干渉とセルフエスティーム

 「おまえはダメだ。×××だからダメなんだ。」こうしたダメ出しを、毎日毎日、長期間繰り返されると、本当に自分はダメなのだと思い込んでしまうことがあります。大人ならば、こうしたセリフを吐く相手の劣等感や、優位に立ちたい心理を見抜けるでしょう。また、大人ならば、転職や、関わりを避けることで、被害を最小限に食い止めることも可能です。 ですが、まだ自我が未発達な成長期に、親から繰り返されるこうした心理的虐待...