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幼い自我と躁的防衛

 何かに失敗して責められる状態になった時、「そんなに責めるなんてひどい!!」と相手を非難して、自分が被害者になった気分になることで、責任を自覚する苦痛から免れられます。躁的防衛は、無力さの自覚や、後悔に沈むことから自分を守ろうとする心の働きです。

 経験から学ぶためには、不都合な現実と向き合うことが必要です。ここで、起きたことを自分に都合よく曲げて解釈し、現実に背を向けていては、いつまでも経験から学べません。その結果、パーソナリティー障害の人は、同じ失敗を繰り返します。それでも気がつかないのは、責めてくる相手にこそ問題があると考える未熟な自我状態に留まることで、自分の問題に向き合うことを避け続けるからです。経験から学ばない限り、人は成長できません。

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躁的防衛は、依存対象に対する支配感、征服感、軽蔑という、3つの感情に特徴づけられると言われています。
 相手を支配できるという感覚は、自らの強い依存を否認するために必要なのです。征服感は、依存対象よりも自分が優位であるという自負を持つことで、依存対象に対する良心の呵責や、無力な自分への抑うつ感を否認する試みと言えます。
 そして、軽蔑は対象に去って行かれた時の憂鬱から自らを救います。つまらない人だった、去ってゆかれても少しもも困らないと。いずれも、他者に優越していると信じ込むことで自分を守ろうとする心理的働きです。
 ハラスメント的なふるまいは、意のままになってくれそうな対象を、意のままに動かそうとする躁的防衛です。人はストレスを受けると、より弱い立場の者に支配的に振る舞うことで、自己効力感を保とうとすることがあります。それが常習化すると、共感性や道徳観を喪失していきます。
 自分が行ったことの失敗を自覚して、傷つけた対象の痛みを想像して、抑うつ気分になれたとき、人の心は成長していくのだと言われています。
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テーマ: 発達障害 | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 発達障害の周辺

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