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記憶の功罪

 誰でも思い出したくない出来事を1つや2つはあるでしょう。思い出す度に悔しさや恥ずかしさで、無かったことにしてしまいたいというような記憶。
 実際、人は、わずらわしい記憶を消してしまうこともあります。解離性健忘は、強いストレスや心的外傷を受けたときに、記憶を失う状態をいいます。
解離性障害の1つで、強いストレスや心の傷を受けた出来事から自己を切り離すことで防衛するのです。若い年代や自己愛障害のある場合に、表われやすいといわれています。
一方、PTSDでは記憶は強化されます。アドレナリンなどのストレスホルモンが過剰になると、感情を伴う記憶は強化され、鮮明になり、長期記憶に強く焼き付けられます。

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いつも、何をしていても、そのシーンが脳裏に去来する、何か関連のあるものに触れるたびに、鮮明にフラッシュバックして、いわゆる過去に縛られた状態となります。
 人生とは、突き詰めると記憶の束と言えるかもしれません。記憶は人を育て、その個人の方向性を作ります。
 苦痛を伴う記憶も、それを教訓としえたとき、価値を持ちます。もし忌まわしいい記憶を消し去ってしまえば、学習する能力を失うかも知れません。ですが、そこに至るまでに、人を良きにつけ、悪しきにつけ、翻弄させるのもまた、記憶なのでしょう。
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カテゴリ: 認知と癒し

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