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寄生型サイコパス

 被害妄想性パーソナリティーは、いつも、いかなる場合も、自分を被害者にしておきたい人です。「周囲の隣人たちから、自分は狙われている、空気中に毒をまかれる、自分の料理にだけ毒が入っている。」などといった荒唐無稽な主訴を聞くと、世の中を実際以上に危険なものと認識している気の毒な人と思うかもしれません。ですが、実際の被害者は、この人の周囲にいる人といえます。
 被害妄想の中で生じた悪意と敵意を、この人は、現実の人々に抱いています。怨霊のように、ただただ、すべての人間を、自分を陥れる危険な存在として呪っています。
 そもそもの、元感情は恐怖といえます。この人にとって、他者は、自分を飲み込む大蛇のようなものかもしれません。
 自分を食おうとする大蛇を恐れる彼は、洞穴の中に引きこもります。彼を餓死させないために、家族は働き、身の回りの世話も焼かねばなりません。それは、家族には大きな負担です。
 必死に逃げ隠れ、自分の命だけを守ろうとするものに、他者を気遣う余裕などありません。妻も子供も親も、彼にとって守り支える存在ではありません。支えてもらい、守ってもらう存在です。妻子を養うために働かねばならないなどとは、夢にも考えません。そのようなことを要求すれば、なぜ自分の苦しさを解ってくれないのかと、暴力に及びかねません。実際、妻への暴力は日常的です。狂気と貧困と暴力が、家庭を日常的に支配します。

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経済状態が、解っていないわけではありません。子供好きでもありません。ですが、避妊には協力しません。妊娠するたび、妻には堕胎を強います。
 生まれた子供にも、無関心です。ペットも飼いません。子供が飼っているペットは、子供の留守に捨てます。子供やペットに食べさせ、おいしそうに食べている姿に喜びを覚えるなどは、この人には無縁です。人に与える喜びを、生涯解りえません。子供に用を言いつけ、子供が言うことを聞かなければ、「子どもなんか作ったって何の役にも立たん」と吐き捨てます。そして、その子供に、養ってくれと、すり寄ります。
 妻に寄生し、子供に寄生し、自分だけを憐れんで、この人の人生は過ぎていきます。共依存の妻は、夫を支え続けますが、子供は思春期になると、親を捨てます。
 他者と情緒的にかかわる能力が乏しい場合、力あるものは、相手を抑えつけて支配しようとし、力ないものは、ただやみくもに相手を恐れて呪うようになるのかもしれません。後者の場合も、家族などの理解者には、前者のように挑みます。もっとも守り支えねばならない相手を、ぼろ布のように扱い、時には殺してしまいます。
 いつも被害者になりたがる人は、責任を引き受けることを知りません。罪なくして裁かれる被害者を演じて、つねに助けを乞うばかりです。邪悪さは、弱さの表出に他なりません。
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カテゴリ: 妄想性人格障害

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