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ネグレクトされた子供

 乳児が人見知りするのは、養育者を他の大人と区別し、信頼し依存している証です。養育者と情緒的絆を結ぶこの時期に、放置されると、子供にはどのような傾向が現れるのでしょう。

 人手が少なく多忙な乳児院に預けられている子供たちに、その特徴を見ることができます。ここでは、乳児は、一人の養育者にべったりと甘える事はできません。養育者は交代制で、常に入れ替わります。
 乳児は、誰にでも懐きます。特定の誰かに懐くと、その保母がいないときに困るのです。
 また、人手が足りないと、一人一人抱っこしてミルクを飲ませることはできません。タオルを丸めて哺乳瓶を立てかけ飲ませたり、離乳食も、並んで座らせて、代わる代わるスプーンで食べさせます。抱っこするのは、着替えさせるとき、ベッドを移動するときくらいで、泣いても、諦めて泣きやむまで放って置かれることも多いでしょう。一人の養育者が、添い寝してくれることもありません。乳児は、基本、独りです。
 一人一人の子供の様子にも、目が届きません。叩いたり叩かれたりといった子供同士のもめ事も、かばってくれる人、弁護してくれる人もいず、自分たちで行動するしかありません。一見自立しているようにも見えますが、大人に依存する、信頼することを学習できていません。

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そうした子供は、初対面の大人にも臆することなく、馴れ馴れしく近づきます。特定の誰かではなく、今、ここに居る相手からケアをもらおうとするのです。人懐っこい可愛い子供と思われて、可愛がられることも多いものです。ですが、これは、特定の養育者との愛着が形成されていない証と言えます。
 目の前にいる対象から利益を得ようとする一方、居なくなった対象に執着しません。これも、他者と情緒的な絆が作れていないことを表しています。
 情緒的な絆の不在は、他者と長期にわたる人間関係を築けない事を示します。人とのかかわりをコントロールや支配の関係にしたがったり、下の者に対する攻撃性を示したり。愛されなかった乳児期は、愛する能力の欠如として現れてきます。
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