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受動攻撃性パーソナリティ

 演技性人格のような派手さはありませんが、受動攻撃性パーソナリティの攻撃性は、非常に激しいものです。内に秘めた悪意を、じわじわと浸透させるような陰湿さで、周囲にそれと気付かれぬよう、ターゲットを狙います。
 ターゲットとはスケープゴートです。本人にとって、目の上のこぶ的存在で、「この人がいるからうまくいかない。この人さえ居なければ....」といった攻撃欲求を駆り立てる存在です。

DSM-IV-TRに下記の受動攻撃性パーソナリティ障害の研究用基準案があります。A. 適切な行為を求める要求に対する拒絶的な態度と受動的な抵抗の広範な様式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。以下のうち4項目(またはそれ以上)によって示される。


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日常的な社会的及び職業的課題を達成することに受動的に抵抗する。
他人に誤解されており適切に評価されていない不満を述べる。
不機嫌で論争を吹っかける。
権威のある人物を不合理に批判し軽蔑する。
明らかに自分より幸運な人に対して、羨望と憤りを表現する。
個人的な不運に対する愚痴を誇張して口にし続ける。
敵意に満ちた反抗と悔恨の間を揺れ動く。
B. 大うつ病エピソードの期間中にのみ起こるものではなく、気分変調性障害ではうまく説明されない。

 むっつりふくれっ面をして、気に入らない相手には挨拶をしない、無視する、ロコツに顔を背ける、などの社会性の無さが目立ちます。
 目障りな相手には、上げ足を取る、食って掛かる、等のけんかを吹っかける態度で、自らの優位性を示そうとします。
他者への軽蔑とも取れる不合理な批判を、話題の中心にしています。粘っこく陰湿な口調も特徴です。
 こうした癖から人間関係に摩擦が生じると、他人に誤解されてやすく適切に評価されていない不満をたらたらと述べます。話題はいつも、よく知らない相手をその心理のヒダまで知り尽くしているかのように批判するか、あるいは自分の個人的な出来事に対する愚痴を誇張して口にし続けるかのどちらかです。
 自分が詮索し想像したMさんのことを、事実であるかのようにSさんに話し、双方の関係性をこじれさせます。
  自分よりも容貌や才能にちょっと恵まれている人に激しく嫉妬して、攻撃の対象としますが、逆に障害を持った人を見ると、世話を焼きたがります。
 その人の病気について、あるいは心境について、何でも知っているかのように、知ったかぶりな態度で、どれだけ自分がその人のために献身しているかを演説し、聞く者を辟易とさせます。
 自分の態度が人間関係のトラブルを招き寄せたときには、自分の罪深さを盛んに口にしますが、決して反省はしません。その罪深さをもって相手を裁き、自分は正当化します。人に寛容さを要求しますが、自分が寛容になることはありません。
 受動攻撃性や行動化といった未熟な防衛機制を採用しており、リストカットやその未遂と言った行動化や特定の対象への慢性的、熱狂的な依存も見られます。

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カテゴリ: 脳と精神

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