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人間関係の捕食者

 「あなたは高価で貴い。誰も言ってはくれないだろうが...」宗教団体の勧誘の場面では、こうした言葉がふんだんに使われます。愛のシャワーと呼ばれるものです。
 通常なら、違和感や不快感を感じることでしょう。人は誰しも、自分自身をかけがえのない存在だと思っています。誰かに、そう言ってもらう必要など感じません。このような言葉に感涙するのは、よほど自尊心が消耗している状態なのかもしれません。
 そうした脆弱な人を、捕食者は狙っています。あなたを、持ち上げる言葉ばかりを並べることでしょう。そうした、取って付けたような美辞麗句は、あなたを利用するために釣り上げようとする手段に過ぎません。

 自己愛人間は、いつも自分の仕事を代行させるターゲットを探しています。彼らには、利用できる人物が必要なのです。仕事の代行ができる能力があり、なおかつ自尊心が脆弱な人物が。自尊心が安定している人は、下心のある愛のシャワーを浴びると、嫌悪感や屈辱感を感じるものです。
 この愛のシャワーは、行動を伴うことも多く、自己愛人間は世話焼きな一面もあります。ただ、それは相手を思っての行為ではなく、自分をよく見せるための偽善なので、相手の心に響かないことも多々あります。それでも、傍目には、よく気の利く人に見えることでしょう。
 彼らは、自分を魅力的に見せるこつをよく心得ています。ある場面では、家族の死など、過去の辛い経験を口にし、あなたの共感や同情を求めてくることでしょう。

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成功すると、それが習い性になります。誰彼かまわず身の上話をし、相手の胸襟を開かせようとする戦略に、それを知っている人は、「もう20年も弟の死で商売してる。弟が浮かばれない。」と辟易とすることでしょう。
 辛い経験の一つや二つ、誰しも過去に抱えています。身の上話が、共感や同情を呼び、相手との距離を縮めると、彼らは知っているのです。

 利用価値のあるあなたを、手練手管で釣り上げた彼ら。ですが、用済みになれば、あっさりと遺棄します。彼らが、他の誰かを躊躇無く切り捨てているのを目にしたとき、「私にはそんな態度は取らないはず」などと甘く考えてはいけません。彼らにとって、情でつながる特別な存在など無いのです。

 この人に捧げる愛や献身は、ざるに水を注ぐようなものだと気付いたあなたは、損切りをして逃げ出す決意を決めることでしょう。そうなると、自己愛人間は追ってきます。
 追ってくるのは、まだあなたに利用価値があるからです。自己愛人間の仕事を肩代わりする力が、あなたにあるからです。無くなったときは、そう、怒鳴り込まれ、訳のわからない理屈をまくし立てられ、用立てた金銭も返してもらえずに、一方的に絶交されたあの人と同様の運命が待っていることでしょう。

 あなたが、お世辞にも泣き落としにも動じず、無視を決め込むと、自己愛人間もコントロールが効かないことを理解し始めます。それでも、あなたを使いたい雑用があるときだけ、あなたの元にすり寄って、自分が悪かった、悔い改めると約束するかもしれません。ですが、やっと解ってくれたのか、これからは変わってくれることだろう、などと期待して復縁すると、また元の木阿弥、そして、徐々に、もっとむごく扱われる展開になることでしょう。
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テーマ: 不安定な心 | ジャンル: 心と身体

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