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恐怖を癒すには

 特定の対象に対する恐怖心を癒したい、それには過活動をおこしている扁桃体の興奮を沈めることです。危機に対して反応する扁桃体は、その危機を実際よりも大きなものに感じやすく、恐怖感はともすれば暴走します。 
 それを制御するのが、前頭葉です。前頭葉が正常に機能すれば、扁桃体の暴走をコントロールできるようになり、恐怖や不安などに対して、妥当性を量り、情動が安定してきます。
 心的外傷後ストレス障害の場合は、扁桃体の興奮が、前頭葉の制御を上回っています。このような時、恐怖体験を追体験させる暴露療法は危険を伴います。自分のキャパシティーを越える予期せぬ衝撃に遭遇したのです。思い出したくもないし、思い出させる現場にも行かれません。もちろん、加害者に対面することなど、もっての外です。それは、ずっと後になって、時間が経過してからの作業です。

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その衝撃的で恐ろしい出来事から、まだ一か月と過ぎていない場合、心身ともにストレス障害の渦中にあります。まずは、生き延びることが先決です。キラーストレスは、体にもかつて経験したことのないような病変をもたらすからです。戦場から撤退し、身の安全をはかれるところで、ゆっくり休養を取る必要があります。
 がんばれ、負けるなと鼓舞してはいけません。もう、充分頑張ってきました。そして、今、生きています。身体を襲った動悸、それに伴う一過性の高血圧、不眠、食欲不振、味覚障害、微熱、眩暈、痺れ、いくつもの症状に耐えて、今、生きています。また、命を削りに戦場に出向く必要はありません。これ以上頑張って、胸腺や海馬の萎縮を招くことに、何の意味があるでしょうか。身の安全が守られる環境に暫くいれば、やがて扁桃体の興奮も静まります。
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テーマ: 不安定な心 | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 認知と癒し

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