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妄想性障害の成り立ち

 妄想性パーソナリティ障害の人は、他者を信用できません。いつも、他者が自分を欺こうとしているのではないかと考え、身構えています。不安感や恐怖心が暴走している状態といえます。
 脳の機能状態から考えると、恐怖を感じる偏桃体などの機能が亢進し、冷静な判断力をつかさどる前頭葉の制御が及ばなくなっている状態です。
 心理面から考えると、暗闇の中を一人で手探りで歩いている状態に似ています。不安な暗闇も、同行する仲間が一緒だと安心ですが、この人は一人です。もともと人づきあいが苦手で、孤立しやすく、そういう自分に劣等感を抱いています。困難な出来事が押し寄せてきたとき、自分一人では対処できないという無力感です。にもかかわらず、支えてくれる人はいない。こうした状態で、暗闇に何か潜んでいないかと目を凝らすと、猫の子が立てる気配も、強盗のように感じてしまいます。怯えた心が、いもしない強盗を生み出してしまうのです。
 人は、極限状態に置かれると、誰しも恐怖心にかられます。それ自体は、防衛本能として、誰にも備わっているものです。

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暗い夜道で怯えている人は、気の毒です。被害妄想の只中で、怯える人は、このような恐ろしい心の世界にいるのかと、同情を感じることでしょう。
 人は、とある人物からの攻撃に遭遇しても、他の人たちとはうまくやっていかれるという安心感を持っています。経験からくる自分への信頼です。
 心の力が弱くなって、その自分の力への信頼がなくなると、途端に、世間は危険なものになってしまいます。全ての人が、自分を見捨てる、自分に牙をむくのではないかという危機感を覚えます。
 心はいつも、助けを求めている状態です。ですが、他者は、この人の困難を取り除くだけの力を持っていないことがほとんどです。他人は冷たい、あてにならないと、また絶望感を深めることになります。
 この人の心の中には、自分に危害を加えた相手への怒りと恨みが溢れています。また、このような苦しい状況下にいる自分を支えてくれない周囲の人への怒りもあります。身近な家族からすれば、求めるばかりで与えようとしない厄介な人という事になります。
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テーマ: 不安定な心 | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 脳と精神

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