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恐怖に暴走する脳

 ある日突然、交流のない近隣の住人から得体のしれない嫌がらせを受ける。しかも、来る日も来る日も繰り返され、次第にエスカレートする。このような、いやがうえにも強烈なストレスを感じるとき、脳内では何が起きているのでしょうか。
 最初に起きるのは、視床下部、下垂体、副腎皮質系の反応です。副腎皮質から、副腎皮質ホルモンが放出します。負傷などの非常事態に備えるのです。同時に、交感神経の興奮が起きます。闘争か逃走か、いずれにしても脳や筋肉に充分な血液と酸素を送り出すために、心拍数は急上昇します。筋肉は緊張し、収縮します。驚愕にひきつった顔、その瞳孔は、事態を見極めるために、大きくなります。すべては、危機から生き延びるための反応です。
 ところが、戦うことも逃げることもできずに長期間ストレスにさらされ続けると、心身に悪影響が出始めます。同じ刺激を繰り返し受けたり、限界を超えるような強い刺激を受けると、偏桃体は過敏に反応を示すようになるのです。
 たとえば、蛇に遭遇しただけでは蛇恐怖症にはなりませんが、跳びかかられるといった恐怖体験をすると、もう蛇の出没しそうな場所には行かれなくなってしまいます。過敏性が獲得されてしまったのです。

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過敏症は、それが脅威だと脳が学習しているのです。交流のない人物がストーキングしてくる、そこでスイッチが入ると、しばらくその興奮は続くという性質があります。扁桃体は、恐怖等の強烈な感情の中核であり、恐怖体験はこの扁桃体に刻み込まれるのです。
 前頭葉は、冷静な判断で最悪の場合を測り、それ以上の恐怖心を捨てるよう指示しますが、受けた刺激があまりにも強すぎ、興奮が静まらない場合は、その制御が及びません。恐怖をもたらしたその対象に、常に張り詰めた関心が向かいます。
 厄介な出来事もありますが、それが全てではありません。心が憩う対象に、努めて視線を向けましょう。
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テーマ: 不安定な心 | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 脳と精神

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