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恋の麻薬が切れたとき

 ほとばしる胸のときめき、近づきたい激しい欲求、少しでも一緒にいたいという欲求、姿を見ただけで跳ね上がる胸の鼓動。恋に落ちるというこの感情の爆発は、どこかしら薬物依存症に似ています。古くから「恋は病」といわれる所以でしょうか。

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 恋をしている人の脳は、中央部にある報酬回路の腹側被蓋核が活性化していて、これはコカイン耽溺状態と酷似しているようです。腹側被蓋核はドーパミンを生産する脳の重要な部分で、ヘロイン、コカイン、アルコール、ニコチンその他、多くの麻薬性薬物が作用する場所でもあります。
 ドーパミンが噴出されると、寝ても覚めてもその人のことばかり考え、それ以外は関心の外に落ちてしまいます。さながら、砂漠で水を求めるように、あるいは薬物の離脱症状に苦しむように、その対象を求めます。得るためならば、何を投げ出してもいいといった心境にもなります。それほどにこの力は強烈であり、前頭葉の理性を振り切ってしまうのです。 
 そのため恋愛関係の不安定さや失恋は、抑うつやPTSDなどの原因にもなります。病院では、抗鬱剤や抗不安剤を処方されますが、効果は部分的であったり、無かったりと、失恋に効く処方箋は今のところ無いようです。
 薬物依存が、離脱症状の辛さを耐えて、耐え切って依存を抜けるように、恋の麻薬が切れるのを待つしかないということでしょうか。
待ちきれずに、新しい恋人を見つけて、以前の続きを再現させようとして、思い通りに運ばないことも多々ありますが。
 恋の終わりは、その対象が去ったときではなく、腹側被蓋核が活性化が静まり、脳の機能が変化したとき訪れるのでしょう。その時、優位を占める左前頭前野皮質は、「馬鹿なことをしたものだ」と、その恋のために投げ出してしまったものを惜しむかもしれません。
「なぜ、あんなにも夢中になってしまったのか」と、我が事ながら、あきれ果てるかもしれません。
 幸せになりたくて、不幸のどん底に落ちてしまったと、後悔するかもしれません。
 忘れたくても忘れられない。忘れたくなくても、忘れていく。意識の変容は脳の機能状態と共に、訪れます。
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テーマ: 恋愛依存症? | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 失恋の処方箋

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