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失恋と自立

 恋をすると、その人から愛されていることが幸せの基準になります。愛されていないと感じると、辛くて嫉妬深くなり、幸せが相手次第という形になってしまいます。すると、「どうすれば愛されるか?」「どうすれば充たしてもらえるのか?」というハウツーに関心が向かいます。
 相手からの好意を得るために、無理をしてその人好みの個性を演じたり、あれこれ我慢することが増えます。その人と意見が違っても、相手を立てて自分らしさを封印する、これはとても苦しいことです。それだけに、その恋がうまくいってもいかなくても、長くは続けられないでしょう。
 また、そうまでしても、恋が成就しない、失恋という形に終わってしまうと、「もう二度とこんなに苦しい思いをしたくない」と決意します。

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いくら好きだからといって、相手の要求に応え続けなければいけない義務なんてない。自分好みになってほしいと、あれこれ要求する人ではなく、今のままの自分を丸ごと受け入れてくれる人でなければ、パートナーとして好ましくないと考えるようになるのです。
 さらに、愛されることを求めるから傷つくんだ、求めなければいい。と、自立を目指します。その背景には、相手から大切にされなかった、裏切られる形になってしまったという心の傷があります。愛を求めて得られなかったのですから、渇望が今も胸中に渦を巻いているのですが、もうこれ以上傷つきたくないから、愛を乞わないと、自らの渇望を封印して、一人生きていく決意をしているのです。本当は無条件に愛されたいけれど、それは現実的ではないので求めないといった、悲しみや寂しさというネガティブな感情から、自立をしていくのです。
 失恋が辛くて、周囲に慰めを求めても、結局、相手を失った空洞は埋められませんから、「自分しか自分のことを助けられる人はいない」「自分しか自分を理解し、愛せる人はいない」と、他者への期待は減少していきます。そして、その分、「自分の考え方」にこだわりを持つようになります。
  恋に落ちたとき、一度は明け渡そうとした自分らしさを取り戻し、それにこだわり、今度は、それによって「他者を受け入れない」いう状態になるのです。
  「わたしはこういう価値観や概念を持っています。それでいいなら、付き合うけれど、いやだというなら、離れていってくれてもかまわない。」と考えます。相手の関心や好意を得るために、自分らしさから離れ、相手の好みに染まろうとした過去の自分を、間違っていたと判断しています。そのときには、相手に接近するための戦略としてそれを選んだのですが、自己開示や自己主張できない方法を選んだのは、自分をたいせつにする姿勢ではなかったと考えます。
 その反動として、今度は自分の価値概念を守るために、意見の異なる他者と距離をとろうとします。防衛が根底にある自立ですから、そうやって自分を守ろうとすればするほど、今度は寂しさが募ります。
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テーマ: 恋愛依存症? | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 失恋の処方箋

コメント

みみさん
シロさん
コメントありがとうございます。
「前向きな自立」
いいことばですね。

2008/12/09 (Tue) 21:32 | 美優 #- | URL | 編集

私も昔、(今もよくありますが‥)相手にもっと愛されたくて、もっと独り占めしたくて、無理して自分を良くみせては、頑張っていたような気がしました。

あの時、自分を偽っていたんだと自覚でき、これからは少しづつ自分を取り戻して、ネガティブ気持ちからの自立からではなく、前向きな自立をしていきたいと思いました。

ありがとうございました☆

2008/12/09 (Tue) 18:35 | シロ #- | URL | 編集

とても納得です。

では、幸せになるにはどうしたら良いのでしょうか…

2008/12/09 (Tue) 00:42 | みみ #- | URL | 編集

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