Sponsored Link

キレる―感情爆発

 湧き上がってくる感情は、その場で処理するのがベターだといわれます。とはいえ、よほど親しい間柄でもない限り、赴くままに感情をぶつけると気まずくなってしまいます。
 そこで、負の感情を言葉にも態度にも表情にも覗かせず、抑圧することとなります。溜め込むと辛いので、この時様々な解釈を試みます。
 いい方向に受け取ろう、悪意だと解釈しないようにしよう、この人のいいところを評価して、悪いところは目をつぶろうというように。
 いずれも相手のありのままに納得していないのですから、これには限界があります。そして、地中に眠るマグマのように、抑圧された感情は意識化に沈殿することとなります。
 粉雪も降り積もれば、木を倒してしまいます。一つ一つは些細な出来事でも、そのたびに傷ついた感情を押し殺して、我慢に我慢を重ねていると、いつか、大きな怒りの塊になります。こうなると、もう相手を許すのは難しいでしょう。

Sponsored Link

閾値を超えた感情は、何気ないところで大爆発を起こします。その対象は、問題の相手ではなく、ぶつけても報復される可能性の少ない家族や、立場の弱い部下や恋人であることも多いものです。
 いい人、温厚と呼ばれる人は、日ごろから負の感情をスムーズに出せず、反動形式を使って、溜め込むことが多いものです。それでも、すべての対人関係が、感情爆発を起こすわけではありません。察しのいい人、共感能力の高い人は、「温厚な人」が「かまいませんよ、大丈夫ですから、気にしないでください。」と平静を装ったところで、相手が受けたであろう痛みに対して配慮を示します。
 感情爆発を招くのは、温厚な人が温厚であるのをいいことに、とことん荷物を背負わせる人です。攻撃的な人、もらいたがる一方で与えることを知らない人、嫉妬深い人、猜疑心の強い人、こうした人とかかわって忍耐を重ねた挙句、温厚な人は感情爆発を起こします。
  ひとたび起きた感情爆発は、コントロール不能です。何故この程度のことでこんなに怒るのだろうと、自分でも訝りながらも、怒り続けます。
 そのルーツを辿れば、ここに至る長い長い歴史があるのです。一つ一つの出来事はもう忘れてしまっていますが、その相手に対する不信感、嫌悪、敵意、そうした感情は長く留まるのです。

スポンサーサイト
テーマ: 壊れそうな心 | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 抑うつ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する