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優しさの仮面

 DVやストーカーの被害にあわないためには、最低限相手の自尊心を踏みにじらない付き合い方もたいせつですが、加害者に豹変しそうな相手と、親密な関係にならないこともたいせつです。
 とはいえ、相手が優しさの仮面を脱ぎ捨てたとき、
「こんな人だったとは思わなかった!」と驚愕することも多いものです。優しい人、立派な人の仮面の奥に見え隠れする素顔に、早めに気付くためには、その兆候に過敏であることが大事だといえそうです。
 DVやストーキングといったモラハラ言動は、相手への支配欲が限度を越えてしまっていることです。そうなる以前から、相手への「自分の欲求を満たしてくれること」への依存が高いことが察せられます。拒否されても容易に方向転換はできません。たぶんに強迫神経症的であり、認知の転換の困難さから、執着心が捨てられず、相手に自らの要求の正当性を突きつけて、受容を迫ることとなるのです。
 こうした人は往々にして完璧主義者です。より優れた自己像を目指してまい進し、それを獲得し、負けを知らない人生を歩んでいることも少なくないかもしれません。
 自らを規格に合わせ、些細なミスも犯さないよう、日ごろから気を張っています。ミスを犯さない人は、他人のミスを許せません。何故、こんなことを間違うのかと、許す以前に理解できないのです。

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『より多く許されたものが、より多く許す』といわれます。ケアレスミスや判断の誤りを、もう取り返しできないと知るとき、人はもどかしさとともに、不注意だった自分自身に怒りを覚えます。この時、迷惑を掛けた先方から許されたとき、共感されたとき、初めて救われるのです。わがままを通して、誰かに迷惑を掛け、それを許された経験が、人を寛容にしていきます。
 決して失敗を犯すまいと無理を重ねて、ミスを犯さず、従って許された経験のない人は、不寛容です。ありのままの自分を抑えて頑張ってきたのに、わがままを通して周囲に迷惑を掛けた人が許されるなんて、不公平だというのが「いい人」の言い分です。
 人一倍真面目によく働く、ともすればワーカホリック。ナルシスティックで身だしなみにも気を配り、周囲にも気配りを欠かさない、マメで誰に対しても親切な人、ここにも依存症が潜んでいます。周囲に悪影響を与えない限り、それを指摘されることはありませんが、何事も過ぎるのは危険な兆候です。
 仕事ができ、それなりの評価も得ている人は、一見自信がありそうで、輝いて見えますが、ひとたびプライドが傷つけられるようなできごとに遭遇すると、極端にもろさが露呈します。他者の目に自分がどのように見られているかを気にして、演出していた自己像が期待していた評価を受けない。わがままに振舞っていた人が、ひとつの失敗を自業自得と納得するのに対して、社会の要求に従ってきた、あるいは優先してきたと感じている人は、自己責任だとは納得しがたいのです。したがって、部下や妻や、周囲の誰かに責任転嫁することとなります。
 自分自身に対して『覚悟』のない人は、身近な存在に対して、加害的になりやすいといえます。
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テーマ: 恋愛依存症? | ジャンル: 心と身体

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