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ミュンヒハウゼン症候群

  京都大病院に入院中の五女の点滴に腐敗水を混入したとして、実の母親が逮捕された事件は衝撃的でした。この女性は、四女に対する殺人容疑で再逮捕されました。他にも、次女、三女と不審な死を遂げています。
  この女性は代理ミュンヒハウゼン症候群の可能性が高いといわれています。周囲の関心や同情を引くために、怪我や病気を捏造するのですが、傷つける対象が自分ではなく、身近な誰かを代理にするのが、代理ミュンヒハウゼン症候群です。多くの場合、子供が選ばれます。
 献身的に子供の世話をする姿を周囲に見せることによって、評価や同情を得ることが目的ですから、殺害は本来の目的ではありませんが、虐待行為は繰り返し、継続的に行われるため、重篤な結果を招く危険性があります。周囲が早く気付いて、隔離する必要があるといえます。
 

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何故、自分自身や自分の子供を傷つけてまで、病気を捏造したがるのか、それが保険金目的などの経済的理由でないとすれば、多くの人は首を傾げてしまうことでしょう。確かに、周囲から励ましや同情の言葉を掛けられたり、家族の態度が優しくなるということはあるでしょう。
 ですが、他人の同情などは、表面的なものです。たとえ心からの同情であったとしても、多くの実質的なサポートが得られることは少ないでしょう。それよりも、むしろ、家族や周囲に負担を掛けていることに目が向くものです。
 職場では、病気を期に、自分の仕事やポストを失う危険性が、常に付きまといます。自分の椅子を守るために、多少の体調不良を押して働いている人たちから見れば、ミュンヒハウゼン症候群の心理は、とうてい理解できるものではありません。
 虚偽性障害は、何らかのパーソナリティ障害と関連していると考えられます。境界性や妄想性、演技性パーソナリティ障害、空想虚言癖などです。世話され、優しく扱われることへの渇望が、そこにあります。そうした幼児的な心性を強くとどめているといえます。
 その人が、頻繁に家族の世話を焼く大変さを口にするとき、健康そうに見えるにもかかわらず、過去の病歴をやたらと誇張するとき、その人は愛を乞う人だという印象を周囲に与えています。そして、その人は相手に与える負担に気付いていません。
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