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失恋

 「もうこの人生から降りたい」失恋したときには、心底そう思います。もっと生きたいという人がいたら、私の残りの人生をあげる!!
 それほど、そのたった一人の相手に、自分の幸福を預けてしまっているのです。去っていってしまった相手に対して、恋心が消えないばかりか、満たされないことによって、さらに渇望は強まってしまうのです。
 「依存は愛ではない。愛とは相手の幸福を願うこと。」という説があります。子供を社会に送り出す立場の親の愛の場合はそうでしょうが、恋愛はともに子孫を産み育てるパートナーを求める感情です。選んだ相手が、他の対象の元へ去ってしまったとき、報われなかった努力に対する疲弊感を感じるのは当然です。
 去っていってしまった相手への恋愛感情が消えないのは、苦しいものです。他の異性と幸福に暮らしているその人を、忘れられないなら、ひとり静かに、心の中だけで愛し続けようと決意することもあるでしょう。破綻が渇望を引き起こし、尾状核を中心に、大脳基底核や辺縁系の過活動が起きているのです。その人への未練が、「それでも愛し続ける」と言わせるのです。


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 「この恋愛感情を生涯維持しよう」と決めたとしても、大脳基底核や辺縁系の過活動は、時とともに、いずれ静まっていきます。そして、認知の判断は大脳新皮質へと移るのです。
 去っていく相手の後姿を、なりふり構わず追いかけた、その人と数年ぶりに再会したとき、かつてのような胸のときめきをもう感じません。過ぎてしまった時代への懐かしさや、移ろい行くそれぞれの人生への切なさといった感傷を覚えても、もはや性的な渇望をその人に覚えることはないのです。
 相手の不誠実や裏切りという名の心変わりに対する怒りも、執着の喪失と同時に消えてゆきます。許しとは、その人なくして幸福でいられる状態を獲得したとき、初めて訪れる感情といえるかもしれません。
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テーマ: 恋愛依存症? | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 失恋の処方箋

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