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防衛機制

 不安や恐れが黒雲のように心に忍び込んでくるとき、人はその恐れに凍り付いて身動きが取れなくなるのではないかと、恐怖を恐怖します。そこで、防衛機制を駆使して、自らの心を守ろうとします。この防衛機制には、稚拙なものから、より洗練されたものまで、様々な形態があります。代表的なものは下記のようなものです。

抑圧  リプレッション
 心に忍び込んでくる不安から目を逸らし、自覚することを避けます。最も基本的な防衛機制です。
否認も同様に、自らの心の中にある受け入れがたい自己を拒絶する装置です。たとえば、犯してしまった失敗、他者に与えてしまった損害、等を記憶の中から閉め出し、忘却の彼方に消し去ります。

 


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逃避  エスケープ
 対処できない状況から逃れようとします。物理的に距離を開けられない場合、アニメなどの空想の世界に没頭して、学校での問題を省みようとしない等の虚構への逃避は、若年層でありがちです。空想と現実の区別は付いていますので、妄想へと移行するようなことはありません。

補償  コンペンセイション
不得意分野へのコンプレックスを得意分野で補おうとします。
「逃避」の逃避先であることも多分にあります。

反動形成 リアクション・フォーマット
 抑圧している感情と正反対の行動をとります。苦手意識を持っている同僚や上司に、あえてにこやかに、必要以上の接近を試みるなど、 本心と裏腹なことを言ったり、したりします。
本心を悟られることへの防御で、傷つくことを恐れて、好きな異性につれない態度をとったりもします。
 受動攻撃性パーソナリティは、この反動形式を多用しているといえます。態度としては受け入れながらも、内心にある反感や嫌悪が、陰湿な形で滲み出してしまうのです。本人の苦痛とは裏腹に、腹黒い、表裏のあるといった印象をもたれる事もあります。

摂取 イントロジェクション
自らの無力感を癒すために、家族、親戚など、他人の業績を自分のことのように喜び、自慢したりします。(自我拡大)

昇華 サブリミネイション
社会的に認められた活動によって、欲求不満を癒そうとします。

 投影; 投射 プロジェクション
自らの内面にある受け入れがたい感情、敵意などを自分ではなく、他者が抱いていると信じ込みます。妄想性障害は、この防衛機構に依存しています。
周囲が自分に敵意を抱いて迫害してくるという主訴の内面には、自分が周囲に不安を抱き、攻撃したい欲求を抱いているといえます。
 
合理化 ラショナリゼイション
満たされなかった欲求に対して、都合の良い理由を付けて自分を正当化しようしようとします。失恋して辛いとき、相手の価値を切り下げ、これでよかったと納得しようとするなど。

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テーマ: 不安定な心 | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 脳と精神

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