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依存と暴力

 DVやモラルハラスメントの加害者として位置づけられる人は、他者の苦悶に性的興奮や快楽を喚起させる反社会的人格障害とは異なっています。ですが、相手の痛みを認知できない点は、共通しているといえます。
 ただ、その理由が、「相手の痛みが見えないほど自分の都合しか考えていない」のです。そこに存在するのは予期不安です。ハラッサーは周囲や未来に対するネガティブな認知を払拭させるために、他者を必要としている人といえます。
 こうした視点から見ると、ハラッサーの特徴がよりはっきり見えます。
 相手の話を聞かずに、自分の価値観や概念を一方的に押し付けるのは、相手が自分に同化することによって、安心感を得たいという心理が考えられます。そこには相手に対する優越コンプレックスが働いています。
 優越コンプレックスが強いということは、相手が異なれば、劣等コンプレックスを感じる人であるということを意味しています。だからこそ、優位を感じられる対象を必要としているといえます。

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 DV加害者は、決して非を認めない、謝らないといわれますが、それも相手次第です。往々にして権威には容易に屈し、機を見るに敏で、弱者には怯まず我を通します。饒舌で弁も立つ世渡り上手といえます。
 非難されると攻撃的なふるまいをするのも、相手によります。バタードウーマンは「粗末に扱ってもいい相手」として認識されているのです。女性を心理的に叩いた後で、その母親に丁重に接し、職場では親身に相談相手を務めるなどという、二面性としか写らない行動をとるのも、この「優れた社交性」によるものです。真面目で誠実そうでありながら、実は非常にエゴイスティックですが、表面的には、解りにくいかもしれません。
 ハラッサーの特徴は、依存性人格の特徴に重なります。暴力は手っ取り早い支配の手段です。自分の希望通りに振舞って欲しい、もっと尽くして欲しいという欲求に他なりません。
 何をしても相手が去っていかないと思っているうちは、相手を粗末に扱いますが、去っていかれるかもしれないという不安を抱くと、嫉妬妄想やストーカー行為に発展します。
 いずれも依存対象を束縛するのが目的で、決して愛想尽かしさせて、相手から別離を選ばせようと画策しているわけではありません。別離を恐れるがゆえに、相手を疑い、責め、支配して安堵を得ようとするあまり、相手からの愛想尽かしを招き、結局、恐れていた結末を迎えてしまうのです。
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テーマ: 恋愛依存症? | ジャンル: 心と身体

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