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依存症 逃避と幻想

 依存症になる可能性は誰にでもあるといえますが、その一方でなりやすい状況があることも確かです。いかんともしがたいストレスにさらされた現実、あるいは退屈といった状況に対して、なすすべもない状態に陥っているときです。
 その依存対象に夢中になっている時だけ、この現実から目を背けることができます。依存は逃避の手段なのです。周囲を変えることができないという絶望を、自らの内的世界を変えることによって癒すのです。快楽物質ドーパミンを分泌し、悲壮感とのバランスをとるために、脳がそれを欲しているといえます。
 したがって、ひとつの対象への依存が見られるときには、常に他の対象への依存への移行も生じます。嗜癖は苦痛への自己治癒なのですが、それ自体が新たな困った問題を引き起こしていることを自覚したとき、他の対象へシフトするのです。

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男女の賃金格差の大きい社会では、必然的に女性にはシンレデラ願望が生まれ、上昇婚を望みます。自らの力ではつかめない社会的ポジションを、相手によって手に入れたいという願望があります。ここには、共依存への道が開かれています。また、恋に破れると、今与えられている仕事に熱中してそれを癒そうとするワーカホリックになるかもしれません。
 夢と現実の境があいまいな児童期、青春期には、容易にアニメのストーリーなどの空想の世界に入り込みます。スーパーマン信仰も生まれます。それは自己の限界や現実の不毛さを埋める魔法の杖です。無力で不完全な自分の傍らに、常にスーパーマンがいて、決して心変わりしない永遠の愛を注いでくれる。最高のラブストーリーです。
 愛されていると元気が沸きます。外的世界は変わらなくとも、その外的社会から救済されるのです。ただ、自分の意識を変えるだけで、それは手に入ります。さらに、現実を知らなければ知らないほど、それは容易です。

 大人になるということは、現実をそれがいかに理不尽であろうと、不毛であろうと、ありのままにそれを見つめる静かな視線を持つことでしょうか。不都合な現実に背を向けて、逃げ出して責任転嫁をしている限り、実年齢がいくつであろうと、子どもなのかもしれません。
依存症はADHD アダルトチルドレン、ボーダーライン人格など、幼さをとどめた人たちに多く表れることもまた事実です。

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テーマ: 不安定な心 | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 共依存

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