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非定型うつ病

 非定型うつ病には、気分の浮き沈みがあります。何か楽しいこと、好ましいことがあると、気分がよくなり、これからもがんばろうと前向きになります。出来事によって気分が左右されるのです。
 そのために、良い気分になれる事柄を無意識に探したりします。おいしい食べ物を食べる、買い物をするなど、何らかの気分の高揚する対象への依存が生じやすいといえます。
   ですが、根底に過去の出来事やかかわった人への怒り、失望等、負の感情が横たわっていますので、高揚感は長続きはしません。過去の出来事から生じた自尊心の低下や、暗い未来予測、そこから滲みだすイライラ感をコントロールしようとして、良いこと探しをしていますので、ちょっとしたうまくいかないことにも、突然強い怒りが爆発したりします。こうした時には、一度堰を切ってあふれ出した怒りは、なかなか収まりません

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育った環境が影響しているという説もあります。機能不全家庭に長期間置かれたり、学校での集団によるいじめなど、どこからも助けが入らない中で成長すると、相手に譲歩、迎合することで、仲間に入れてもらう処世術が身についてしまいます。自分を表現しないことが、日常化してしまうのです。
 怒りはそれを表現しても良い関係が保たれる状態にないと、表現できません。不満を口にしたら、より激しい攻撃が倍返しされるようでは、より激しい恨みとなって蓄積されていくばかりです。
 それらが解消されていないと、目の前の出来事に、過去の同様の出来事が投影されて、膨大な憤りを感じてしまうことになります。「わたしはいつも犠牲者だった。一糸も報いることができなかった。言いたい放題されたい放題されて、ただじっと我慢しているだけだった。相手は幸せになり、私は不幸なままだ。」
 そうした思いが、目の前の出来事一つに吐き出されるのを抑えようとして、内心怒りが止められなくなっていきます。
 
 自分を犠牲にして、相手に協力することによって、友人を作ってきた姿勢が裏目に出ているといえます。子供時代に経験した孤立無援の孤独を回避しようとする姿勢が、身についてしまっているのかもしれません。いつもニコニコ微笑んでいるアイドルのような優しい人は、周囲に受け入れられやすいかもしれませんが、ストレスは溜まります。なぜ、そうまでして微笑んでいるのかといえば、他人といい関係が作れないならば、その原因は、自分の人間関係構築能力の乏しさだと考える傾向にあるからです。お母さんから、口癖のようにそう言われてきたのかもしれません。ですが、そんなふうに考えると、他人を都合よく利用しようとする人たちに、隙を見せることになりかねません。
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テーマ: 不安定な心 | ジャンル: 心と身体

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