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失恋うつから立ち直るために

 この恋こそが、たった一本の赤い糸だと信じていた。その想いが深ければ深いほど、プツンと切れた時の痛手は深いものです。
 夜も寝られない、食事も喉を通らない、脳裏は悲惨な別離をリアルに再演し続ける。他のことに目が向かない、仕事や他の人間関係にも支障をきたしてしまう。こんな辛い状態は、一刻も早く終わらせたいと、誰しも願います。
 失恋に特効薬はない、時間にゆだねるしかない、あるとすれば、それは次の恋。よく言われる言葉です。確かに、それらは効き目のある薬かもしれませんが、必ず効く薬ではないように思えます。
 時間の経過とともに記憶は薄らいでいきますが、それでも癒されない傷は残るのです。

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相手が他にも赤い糸を持っていて、その糸に繋がった人は恋の勝者となった、自分の糸はプツンと切れて敗者となってしまった、という現実を目の当たりにすると、いやが上にも人生は理不尽なものだと感じたりします。
 重ねた努力にもかかわらず、恋が成就しない、恋愛が何らかの形で終わってしまうと、自分が犠牲者になってしまったように感じるのです。この犠牲者ポジションは、時の流れとともに、自然に変化していくとは限りません。そして、この犠牲者ポジションにいる限り、自分の立場から離れられず、相手の立場には立てません。
 去って行った相手よりもっと素晴らしい誰かを見つけて、生じた隙間を埋めたいと願うでしょう。そして、今の幸せを見せつけて、かつての恋人を見返したいと思うかもしれません。仕事や勉強に打ち込んで、周囲から高い評価を得て、振った事を後悔させたい、そのために自分に磨きをかけようとするかもしれません。
 それらの行動の根底には、はかないと知りながらも、まだ相手の好意を望む心が残っています。


 たいていの場合、こちらが何をしようと、成功しようと失敗しようと、もはや相手は何の関心もないのです。むしろ、別の幸せを見つけて、もう自分の手を求めてこないでくれると、ほっとします。自分の中に相手への愛(関心)がない以上、それを相手に注ぐことは不可能なのですから。
 去っていく人を追いかける辛さを味わったなら、今度は眼中にない相手から追われる苦痛を知ることも大切と言えるでしょう。そこでやっと、かつて相手に与えた苦痛への想像力が生まれ、被害者ポジションから救われます。

 そんな時、すれ違った誰かに心惹かれるかもしれません。それは、かつて依存の恋の時代に、一目で恋に落ちた激しい恋愛感情とは違っているかもしれません。相手の性的魅力に惹かれ、ふたりだけの甘い世界を構築することによって、不幸な出来事から被った傷を払拭したいといった依存的な期待は、もはや感じないかもしれません。
 その人は輝いている人でしょう。がんばっている人でしょう。なぜ、それほど頑張れるのか。好きなことをしているからでしょうか。道を踏み外さないよう気を配って、決められた役割に甘んじている人には放てない輝きを見たからでしょうか。
 その人の姿勢に感動した瞬間。それは過去の経験の中で、傷んでしまった自尊心を取り戻した瞬間といえるかもしれません。感情は一瞬にして動くことがあります。そのとき、心の向く方向性が変わり、過去の痛みから救われたと感じるのです。
    このとき、自分の中に、頑張っている人を応援したいという気持ちはあるけれど、相手から元気をもらいたい、好意をもらいたいといった「もらいたい気持ち」が少ないことに気付くかもしれません。依存の時代からの卒業です。


 人は本来孤独で、それが不安だからこそ、永遠に不変の愛を望み、相手をつなぎ止めたいと願うものかもしれません。将来のために高い保険料を支払い続けるようなものです。ですが、必ず回収できる保証はありません。明日のことは誰にもわからないのです。
 いずれ別れの時は来るかもしれない、だからこそ、今この人と過ごすこの一時を大切にしたい、楽しいものにしたい、そうした心の状態にあるとき、相手の反応によって傷つく可能性は少ないといえます。

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テーマ: うつと恋愛 | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 失恋の処方箋

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