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妄想性人格障害の構図

妄想性人格障害の人の心は、常に猜疑心に満たされています。特定の誰かではなく、全ての他者がその対象です。なぜ疑わずにはいられないのか、それは不安だからです。
 不安な事柄に対して、その信ぴょう性や妥当性を吟味する前頭前野の機能が低下しています。そのために、感情をつかさどる大脳辺縁系、扁桃体で生じた不安感を処理できません。そればかりか、どんどん膨らんで、恐怖感にまで膨張させてしまいます。
 従って、いつも安心感が持てず、常に身構えています。そこには、過敏さ、打たれ弱さも関係しています。プライドが高く、過剰なまでにルールに従う正義感、潔癖さを持っています。これも、対人不安の故に、ルールを身を守る砦としている感もあります。
 他人の目に自分がどう映るかを、非常に気にします。そこで、非の打ちどころのない自分でいなければ安心できません。
 自分に落ち度のある場合も、謝罪することができません。そもそも、落ち度を受け入れることができないのです。そこで、自分に都合の悪い出来事は、少しずつ少しずつ、頭の中で反芻するごとに書き換えてしまいます。最後には、自分は非がないにも責められている被害者という事になります。

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失敗を教訓として次に備えるよりも、自分がねつ造した事実の中に引きこもることを選ぶのです。誰しも、批判を受けるようなシーンは辛いものですが、その耐性が弱いと、いつも正しい自分という殻で、自分を守るしかありません。
 こうした態度では、いつでもどこでも、対人関係は風が吹くたびにすぐに難破してしまいます。そして、ますます外界は信用できないという基本的不信感を強化してしまうのです。
 身近な人々にとっては迷惑で、時に非常に危険な存在ですが、当人としてはまさしくその被害者意識にふさわしい「生きづらさ」を生きているのかもしれません。
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カテゴリ: 妄想性人格障害

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