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憎しみを手放せないとき

「憎しみを抱いてはいけない。自身の健康のためにも捨てなければいけない。」
よく言われる言葉です。ですが、恨んではいけない、許さねばいけないと、ネガティブな感情を封じ込めれば封じ込めるほど、行き場を失った怒りは、胸の奥で沸き立ってしまいます。
 そもそも、逆さに持ったフォークやハサミにも似た言葉の凶器で、斬りつけられた傷が、痛み続けているのなら、許せるはずもありません。人間なのですから。天使ではないのですから。
 心に与える傷は法で裁かれることもありませんから、相手はあなたに斬りつけ、あるいは、あなたから奪った幸福の中で、今もぬくぬくと楽しんでいるかもしれません。誰から責められることもなく、幸せかもしれません。

 風邪を引いて寝苦しい夜など、忘れようとしたはずの忌まわしい記憶が、次々と蘇ってくることがあります。いえ、すべては思い出せないほど、多くの歳月を忍耐の中で過ごしていたのかもしれません。「もう我慢できない、もう二度と会いたくない!!」と、そのために捨てねばならないすべてを捨てて、逃げ出したその日まで。

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「人を恨むのは心が貧しいこと」 と、自分を恥じたり、責めたりしていませんか。憎むという感情が湧き上がってくるには、それだけの事情があったのではありませんか。
 どんな事情があっても、どんな相手でも、許さなければならないというのでは、自分を大切にしていることにはなりません。
「あなたを傷つけるのは、わたしの当然の権利よ」
と相手が捨て台詞を吐いたなら、その相手を許せる心境になれないのも、こちらの当然の権利です。
人を恨むのは心が貧しいことだなんて、そんなに自分に厳しくしないでください。虐めないでください。
寄り添ってあげてください。「あんな目にあったんだもの、当然だよね、わかるよ」と
「ひどい目にあったね。よく耐えたね、よく我慢したね。許せなくて当然だよ」って受け入れてください。
 今はもう離れてしまったその人のことを、許しても許さなくても、今の生活が変わることはないでしょう。ただ、許せそうもない人を許さねばと苦悶するよりは、これでいいんだと思うことで開放感を得られるかもしれません。
 
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テーマ: 癒し・ヒーリング | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 認知と癒し

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