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過剰適応と心身症

 心身症とは、環境から受ける精神的ストレスが原因となって発症する身体疾患です。なりやすい性格傾向があるといわれています。
 自分の不調を訴えることが少なく、多少のことは我慢して頑張りすぎてしまうことが多く、精神的なストレスや悩みを無視しがちで、時には、自覚すらしていないことがあります。後になって、あのころ、思っていたよりもはるかに傷ついていたんだ、と気づくような傾向です。
 その分、社会適応は良いのですが、自分の意見や感情を封じ込める事でどのような集団に居ても、うまく順応していこうとする、無意識の生き方の癖を持っています。
 これは、自己の意見や感情を表現しない事で、周囲の人たちや所属する社会環境との摩擦を回避している状態ですから、大きな心理的ストレスとなります。所属欲求、承認欲求、愛情欲求などが、その背景にあります。頑張って自分を演出しているという自覚が乏しいような場合は、『アレキサイミア(失感情言語症)』と呼ばれます。
 胃・十二指腸潰瘍、皮膚疾患、 緊張型頭痛、偏頭痛などの多くの疾患の背景に、この心理、精神的要因が潜んでいるといわれています。したがって、単に身体面への対応ばかりでなく、精神面へのケアも必要です。

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自分の欲求や希望がままならない時や、困難にぶつかった時に感じるフラストレーションに耐える能力、『フラストレーション・トレランス』の閾値を高めることが大切だといわれています。ここで、ひたすら我慢して、周囲に怒りをぶちまけない事が、フラストレーション・トレランスが高いとは言えません。心が黙ると身体が語るのです。
 まじめで、一つの事柄に熱中し、融通が利かないといった性格傾向があるなら、それをほどほどに解いていくように心がけることもたいせつです。

 過剰適応には、選ばれたいという受け身の心理が潜んでいることもあります。この職場、この集団に必要な人材として承認されたい、この人から好意や愛情をもらいたい、人間関係を良好に保ちたい。 選ばれるばかりでなく、自分が選ぶ権利もあるのです。そんなにまで犠牲を払うほど、それはたいせつですか?その人に好かれたらうれしい、でも、好かれなくても仕方ない。その職場で認められたらうれしい。でも、そうなるとは限らない、どれほど努力しても。
 どちらになっても構わない、そう思うことで、執着を手放し、ぎりぎりまで自分を追い込んでしまう傾向から、距離をとれるかもしれません。
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テーマ: 壊れそうな心 | ジャンル: 心と身体

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