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友だち地獄

 人は、絶対的孤独に弱いものです。群れていることに、安心を見出します。友人と呼べる人がいないと、なんだか自分に欠陥や難があるのではないかと、不安にも駆られます。
 だからといって、友人関係の維持にばかり気を取られると、それに振り回されることになりかねません。その相手、集団とうまくやっていくために、何を我慢していますか?
 いうまでもなく、人は楽しいことが好きです。一緒に楽しめることに喜びを見出します。
 ですが、誰しも、いつも楽しいばかりの心境ではいられません。辛いときもあります。不安を抱えているときもあります。
 相手が、そうした胸中を吐露した時、少しでも気分が楽になるように慰めたり、励ましたりしてあげたいと思うでしょう。そんなふうに相手をケアできるのは、自分の心に余裕があるからでしょうか。
 「重い、ウザい」と感じて、早々に立ち去って行ってしまう人もいます。結構長い付き合いで、これまで本音で付き合えてきた相手なら、今、支えが欲しいときに去っていかれたら、「なんて友だちがいのない....!!」と怒りすら感じるかもしれません。
 「辛いから、気遣ってほしくて泣いていたら、周りに誰もいなくなってしまった。仕方ないので、楽しいふりをして笑ったら、周りに人が戻ってくるようになった」
 こうした経験が続くと、他人に泣き顔を見せられなくなります。辛いと言えなくなります。いつでも微笑んでしまいます。自分の抱えている悩みを脇に置いて、相手を慰めるといった生き方の癖が身についてしまいます。相手に傍に居てほしいから。去って行かれたくないから。
 そして、疲れ果ててしまいます。独りが怖いから、友だちを作ろうと必死なのに、一人になってほっと疲れを癒します。

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本当の財産とは、地位や経済力ではなく、人間関係である。よく言われる言葉です。その場合、それにかかるコストは、あまり語られません。相手のニーズに応えるために、自分の仕事を中断したり、したいことを後回しにしたら、後になって、自分は何をしているのだろうと悔いることになるでしょう。
 人間関係は、他の財産よりも流動的な財産です。いつでも絶対的孤独を引き受ける覚悟がないと、本音の関係性は築けないのかもしれません。
 辛く不安な胸中を吐露して、重いと去っていく人は、今それを引き受ける器量がないのでしょう。そういう人は、去って行ってくれていいのです。戻ってきたとき、以前と変わらない態度で受け入れることができたら、自分の器量を誉めてあげましょう。
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テーマ: 壊れそうな心 | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 認知と癒し

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