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回避性パーソナリティ

 他者からの拒絶や批判に傷つきやすく、そうした可能性のある対象をおのずと避けてしまいます。好感をもたれていると確信できなければ、安心して心を開けません。本質的に、人は誰しもそうなのですが、恥や侮られることに過敏になりすぎると、築けるはずの新しい人間関係が、最初から暗礁に乗り上げてしまいます。
断られる不安から、気軽に人を誘えません。相手から誘われても、不安になって断ってしまいます。気が付いたら、相手はもう誘ってくれません。
  決して人間嫌いなのではありません。むしろ、人との波風立たない良好な関係性を、人一倍求めています。ですが、『波風立たない』ことにウエイトが置かれているために、普段着の心で、人の中に飛び込んで行かれません。よそ行きの姿勢で、フォーマルに接しようと努めます。ですから、なかなか踏み込んだ関係性が築けません。
 こうありたいと願う理想の自己像と、現実の自己像の間に、乖離がありそうです。そのためにありのままの自己像を恥じて、自己開示ができません。他者の評価によって揺らぎやすい自己評価、ありのままの自分を許して受け入れる自分への寛容さが足りません。

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 相手への信頼感が乏しければ、乏しいほど、不安感や恐怖感がわいてきます。その為、受け入れてもらえないかもしれない相手を、初めから遠ざけるという早まった判断に走りがちです。他人と一定以上の距離を取ることで、安心感を確保しようとするのです。
周囲から見ると、決して『毒』にはならないタイプと映っていることが多く、本人が案じるほど他者評価は悪くありません。他に抜きんでる仕事、家事能力、外見の美質、自分が理想とする基準に達していない自己を、どこか見捨ててしまっているのかもしれません。「~があれば、自分はOKである」という限定が強すぎるのです。
 コミュニケーション不全による対人不安を抱えているときなど、すべて自分の能力の問題と考えない方がいいのでしょう。自分の対人能力に不信を持っていると、「この人とうまく付き合えない自分の人格には難がある」とばかりに、サディスティックな相手にも、どんどん迎合して、どんな相手ともうまく付き合える自分になろうとすることもあります。
 「なぜ、そうまでして?」「なぜNOと言えないの?」と周囲が首をかしげるような事態を招くやもしれません。迎合も逃避も、対峙することからの回避なのです。
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