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支配・服従のコミュニケーション

 ことばは、ちょっとした使い方で角が立ちます。たとえば、「この料金は個人別ですよね?××さんご夫婦は、ご夫婦で一人分しかくれなかったんだけど......」と確認や同意を得たくて相談したところ、「だったら××さんにもらってきてください。」返された高飛車なことばは命令調。
 言うんじゃなかった!まるで使い走りさせられているみたいだ。と、憤りを覚えます。
 欲しかったのは、「そうですね、確かに個人別だと思います。××さんご夫婦の勘違いじゃないでしょうか。」という答えです。それなら××さんにもう一人分もらわなくちゃいけないという結論に自分で達します。その結論がいきなり頭上から来ることに憤るのです。
 わたしは○○さんにも、他の誰にも何一つ命令なんかしたことはない。なのに、わたしはいつも人から都合よく使われている。そう感じることが度重なると、「もう、やってられない!!」と叫びたくなります。
 同じ依頼でも、「~しといて」「~やっといてください」ではなく、「~してもらってもいい?」「~してくれると嬉しいんだけど」ということばなら、感情が逆立ちません。
 要求はぶつけずにお願いする、そのうえで、相手に断る権利も与えてあげる、期待に応えるかどうかは相手の自由なのですから。
 要求だけを命令調でぶつけられると、相手の心理的負担は募り、いずれ関係がこじれていくこととなります。

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 コミュニケーションが下手な人ほど、高圧的な口調で相手を指図しようとするか、逆に自分の意見や感情を押し殺して相手の意のままに服従するかのどちらかになってしまいます。職場の上下関係ならずとも、友人知人のフラットな関係であってさえ、そうなる可能性を含んでいます。
 そうした場合には、まず相手にとって自分がどういう立ち位置に居るのか、考えてみる必要があるかもしれません。自分は多くの仕事をこなしているのに、この人は対してやっていないという不満やうっぷんが溜まっているのか、それとも自分より仕事ができると内心嫉妬や恐れを抱いているのか。こうした場合は厄介ですが、単に多忙で他人を気遣うゆとりがないだけかもしれません。
 まず、お疲れ様です、ご苦労様です、と相手の労をねぎらい、その動労に対してありがとうございます、と感謝をしてみます。たとえ自分には関係のない動労であっても、相手の状況を思いやることばを駆使してみるのです。
 単に忙しくて余裕がないだけであれば、なごんでくれる可能性もあります。カチンとくる物言いも、こちらに対して大きな反感がくすぶっているわけではなく、相手のコミュニケーションスタイルの問題によるところが大きいと解るかもしれません。
 そうしたうえで、価値観も過去の人生経験も違っている相手なら、解りあうのは難しいと諦めて、それなりの距離を置くようにしたほうがいいでしょう。
 一つの仕事を協力して遂行する上で、上下関係が生じる場面があるとしても、人と人は本来対等な関係です。どちらか一方だけが必要以上の無理を続け、我慢し続ける関係は、いずれ破綻してしまいます。
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テーマ: 癒し・ヒーリング | ジャンル: 心と身体

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