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暴君タイプ

 物事が予定通り運ばないとき、思い通りにならないとき、傍に居る何の関係もない相手に、いら立ちをぶつけたくなるのは、誰にでも経験のあることでしょう。その対象は家族やパートナーといった、甘えられる対象であることが多いことでしょう。受け止めて心配してくれる相手であり、安心して本音を語れ、後からいくらでも埋め合わせができる対象です。
 ところが、暴君タイプが選ぶ対象は、こうした信頼関係にある相手ではありません。同じ職場の中でも、ほんの少し顔を合わせる程度しか接点のない相手であることも多いものです。
 では、何を基準に、その対象を選んでいるのかと言えば、その人なりの直観で、相手が反逆してこない、我慢してくれるとみなした相手です。暴君タイプが理不尽な怒りをぶつけてくる時、何か自分に落ち度があったのだろうかと考えるようなタイプです。ターゲットに選ばれてしまったことに、内心自尊心を挫かれて、悶々と悩んでしまうようなタイプです。
 暴君タイプは被害者タイプを見つけ出すのがうまいと言えます。そして、相手が些細な意地悪を我慢すると、だんだんとそれはエスカレートしていきます。
 皮肉、嫌味、揚げ足取り、やがて暴言。被害者は相手の姿を見かけたり、声を聴くだけで、怯えるようになります。
 場合によっては、相手の攻撃を止めるために、相手に気に入られようと努力することもあるかもしれません。こんなふうにしか人と関われない気の毒な人だと、内心見下してしまう場合もあるでしょう。

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いずれの場合も、暴君タイプは被害者にとって、異星人と言えるほど自分とは異なっているため、相手の心理が一向につかめません。なぜ?という疑問が払拭できません。
 結局のところ、暴君タイプにとっては、格好の吐け口なのでしょう。もちろん、被害者に非があるわけではありません。
 暴君タイプにリーダーシップがある場合、自分を正当化し、相手を攻撃されて当然の存在と位置づけようとミスリードするなど、虐めや虐待が集団化する恐れがあります。暴君タイプが被害者を攻撃する様が、周囲にとって見慣れた光景になり、容認されると危険です。
暴君タイプは、ターゲットに選んだ対象には、無視されても意に介さず、何度もすり寄っていきます。相手の攻撃がエスカレートした時には、はっきり釘を刺さない限り、無視だけでは攻撃の抑止力にはならないことも多々あるでしょう。
 ここで、骨のある相手だと認識されると、去ってくれる場合もあります。去ってくれると万々歳です。百害あって一利なし。関わらないに越したことはありません。
 物理的距離を開けることが難しい場合、多勢に無勢といった孤立した構図にならないよう、ギャラリーへの気配りもたいせつになってきます。度を越した暴君タイプは、周囲にとって共通の「困った人」となり、希薄だった連帯感を強める働きをすることも、ありがちなものです。暴君タイプにとって、望まない展開といえるかもしれませんが。
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