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反応性うつ病と感情の起伏

うつ病性障害は、心のエネルギーが低下してしまっている状態と言えます。反応性うつ病は、近親者との死別、それに伴う孤立や孤独や、それに類似する喪失体験等、大きな精神的ショック、その体験や記憶によって引き起こされるものです。とりわけ、突然訪れる死別の悲しみは、長い期間に亘って癒されることがありません。当座はパニック状態に陥っていたものが、落ち着くに従って、うつ症状が強くなってきます。失恋による悲哀体験でも「反応性うつ病」に陥ることも多々あります。
 
身体症状としては、寝付けない、早期覚醒、悪夢、頭痛、過敏性大腸炎など、「交感神経」優位による自律神経の異常が起きます。
 精神面では、意欲の低下があります。仕事は生き甲斐であったり、しなければならないことでもあるので、通常通りできますが、部屋の掃除など、日常の家事に意欲がわきません。散らかりを目にしても部屋が片づけられなかったり、それまで楽しめていた趣味も、やる気が起きません。ひどい時には、ぐったりと寝転がってテレビを見ているだけという状態になります。
 感情面では、不安感が強くなります。「根拠のない楽観」が持てません。前途を悲観し、ネガティブな未来予想をしがちになります。
 それでも、はた目には、普段とたがわない、明るい、仕事のできる、責任感の強い人と映っていることも多いものです。人前では感情を封印して、明るく振る舞っているのです。また、人の中にいるときだけは辛い現実を忘れていられるのも確かです。

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 また、自分のことはさておき、人を助けようと頑張ることもあります。元気な時なら放っておくような状況の相手にも、親身になることも多いでしょう。自分自身が深く傷ついていますので、それだけ人との絆を求めているのです。
 そうして、ともすれば頑張りすぎてしまいます。疲れる人間関係にも、必死にしがみつきかねません。溺れる者は、藁をもつかむのです。
 辛さをこらえて、笑って人をサポートする、こうした状況では、とうてい心を解放できませんから、溜まっている不安感が、何かしらほんの些細なきっかけで溢れ出してしまい、自分でもびっくりするような感情の起伏を経験することがあります。
突然、ほんの些細なことで、キレてしまうのです。それは、対人関係に支障をきたさない一人の時などに多く起こります。
 楽しくない人間関係を懸命にこなしているのは、孤立や孤独への恐れが強いからに他なりません。たいせつな家族を失ったのですから、新しい人間関係を構築しようと必死なのです。
 それでも、そうした体験から得たものも大きいはずです。天涯孤独な状況から、異質な世界に飛び込んで、頑張ってこられたのですから、これからも、どこへ行こうと、たいていの人間関係はこなしていかれるでしょう。その自信は付いたはずです。
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