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妄想の正体

 人の脳は、現実だけを認識しているわけではありません。人は信じたいように目の前にある状況を、意味づけするものです。
 たとえば、誰かが浮かない顔をしていると、「昨日のことをまだ気にしているのかな?」と、昨日の出来事と結びつけたりします。実は、その人の脳裏にあるのは、全く別な心配事だったりするのですが、相手に確認しないままに、憶測を第三者に口外することによって、誤解が広がる。およそ人間関係の混乱はこうして絡まった糸によるものと言っても過言ではないかもしれません。
 状況の裏に隠された相手の真意が見えないとき、人は「希望」や「恐れ」からそれを憶測します。素敵な人から微笑みかけられると、相手の好意を実際以上のものと確信したり、嫌な相手の嫌味に、過剰に警戒心を強めたりしがちです。
 人は、そうあってほしいと願うことを、強く信じようとします。ですから、マインドコントロールされている人や、恋に酔っている人に、「あなたが信じているものの正体」を教えようとしても、なかなか受け入れてはもらえません。

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人は、時に、自分自身の選択を正当化するためには、自分自身をも欺いてしまいます。自分自身がしたことから目をそむけ、罪なくして罪を問われている被害者を演じる方が、責任を引き受け、物事を解決し、終わらせるよりも、簡単だと感じることもあるでしょう。
 人が何かをかたくなに信じ込んで、他の意見に耳を貸さないとき、やみくもに意見するのではなく、その人は、そこからどのような心理的利点を得ているのか、それを信じずにはいられない、どのような心理的背景がその人にあるのかに、注目することが大切です。
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カテゴリ: 妄想性人格障害

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