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共感と寛容

 生きている間に、人は様々な経験を重ねます。その質と量は個々人によって、大きく異なります。
 人が他者の痛みに共感を覚えるとき、それは、自らの記憶の中から、過去の類似の経験を思い起こしたときといえます。
 失恋の経験のない人には、その痛みは解りません。また、一口に失恋といっても、ケースバイケースです。解らない人には、「バカなこと」にすぎません。
 相手の痛みを想像できることによって、人は寛容にもなれます。従って、人生で直面するさまざまな問題を解決してきた人ほど、まだその渦中にいる人に対して、暖かい眼差しを注くことができるといえます。「苦労してきた人は優しい」ということばは、このことを指しているのでしょう。

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人間関係の諸問題を解決する過程には、その人の心理的発達の側面が反映します。
誰もが日常的にこなしている人間関係には、完璧な対処法などどこにもなく、順調に推移すること自体、難しいものです。感情の適切な制御や、相手への寛大さ、表面的な言葉に騙されない、心理を見通す深い判断力、人間というものに対する知識が要求されています。わたしたちは、日々葛藤にもまれながら、あるいは知らずに誰かを傷つけながら、一つ一つの経験を通して学習するしかないのです。
 寛容さは、相手から、そして自分からも逃避することによって、解決せずにすり抜けた経験からは、もたらされません。わたしたちは、苦しい経験から多くを学びます。そして、苦しい経験からしか学べないものです。
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カテゴリ: 認知と癒し

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