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八つ当たりの心理

「八つ当たり」とは、対峙しなければならない問題や相手とは関係ない人やモノに、怒りをぶつける状態のことを言います。
たとえば、仕事をしくじって上司から叱責された場合、より良い対応は、ちゃんと自分の落ち度を自覚し、認め、受け入れ、その点については謝罪し、次回からはどうするといった対策を示せることです。
 ところが、仕事ぶりを否定されることは、自尊心が傷つくことですので、認め、受け入れることは、意外と難しいのです。つい、同僚との間で、上司を非難する会話が弾んだりします。
 そして、鬱憤を晴らしたところで、相手や自分を客観視できればいいのですが、ただやみくもに上司からの評価を怖れていると、被害者意識が強くなる一方です。そこで、上司からの受けがいい同僚に、筋違いな怒りを覚えたりすることもあります。あの人は、わたしのような苦労を一度もしていないといった具合に。

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 実際には、その人は、そつなく仕事をこなしているわけです。当然、上司からもそのように評価されています。八つ当たる人はミスや顧客からのクレームが多く、その処理を上司にさせているのですが、そのことに思い至りません。自分の仕事ぶりを評価しない上司に憤りを感じると同時に、怯えてもいるので抗議はできません。そこで、赤の他人の、温厚そうな顔見知りを思い出しては、夜昼なく、片っ端から電話をかけて、自らの不遇を訴えます。相手の対応が不十分だと感じると、今度はその相手に対して、激怒して中傷のことばをまくし立てます。
 八つ当たりされた方も、「なんで私にぶつけるの?」「私には関係ない!」と困惑を禁じえません。他人を思いやる配慮にも欠けた未熟な人と思われて、周囲との関係性も悪化します。

 八つ当たりされて逆ギレし、相手を拒絶する人は、早々に八つ当たりする人の「友人」リストから外れることでしょう。
 八つ当たりする人の問題点に気付きながらも、なるべく励ましや慰めを与えたい優しい人や、人間関係がうまくいかないのは、自分に問題があるからだと考える傾向がある人は、八つ当たりの対象に選ばれやすい人かもしれません。
 最初は、相手の愚痴を聞いて、慰めたり励ましたりしているうちに、相手が昼夜を問わず押しかけてくるようになったら、引き受けすぎているのです。善意がアダになる相手もいます。甘えられそうな相手には、一方的に、際限なく甘えてくる相手もいます。
 そうした相手はまた、こちらから一線を引くと、捨て台詞を残して去っていったりするものです。その捨て台詞は、それに動じない自尊心を築くための教訓として受け止め、去って行ってくれたことには感謝しましょう。受け入れるばかりでなく、拒絶を示せた自分の頑張りを誉めてあげましょう。
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