Sponsored Link

失恋の渦中

 彼から「距離を置こう」と言われた。こんなに頑張って付き合ってきたのに。彼の望むことなら、何でもしてあげようと思った。なんだか便利なだけの都合のいい存在になってしまっている、たいせつにされていないと、内心傷ついていても、好きだから、逢いたくて、一生懸命だった。いつも手作りのお弁当を携えて彼の家に行き、料理を作ったり、庭仕事をしたり、翌日にも疲れが残るほど、頑張った。
 でも、彼は少しも楽しそうじゃなかった。料理をしている背中で、退屈そうなため息が聞こえたり、第一、少しも笑わない。用が終わると、会話も弾まず、早々に「帰って」と言われ、傷つくばかり。
 「結婚を考える」というセリフも、目線をそらしたままで、なんだかこちらの機嫌を取るためにだけ言っているみたい。「親御さんに会いに行く」ということばも、何度聞いたことか。一向にその気配はない。
 「私は真剣に将来のことを考えていたの」と告げると、手のひらを返したようにすごい剣幕で怒り、それっきり音信不通。電話にも出ない。結局、調子のいい言葉で、遊ばれていただけなのか....と、めいっぱい凹みます

Sponsored Link

前にも、同様の出来事がありましたよね。デートの約束を、見え透いた言い訳でドタキャンされる、そんな繰り返しに、「この人はダメだ」そう感じて、踵を返したことが。それでも好きなので、ヨリを戻してしまった......
 でも、もう3度目はない。解っています。自分の気持ちに区切りをつける以外、傷を最小限に抑える方法はないんです。たとえ、再度こちらから折れていったとしても、彼は誠実な人には変わってくれないでしょう。
「この人にも優しいところも多々あるし。」「許してあげることが「愛」なんだ。」「お金がないなら、私が出してあげれば」「してほしいことは、なんだってしてあげる」
 だけど彼には何もしてもらえない。愛されている実感がない。逢うたびに辛くなる。家に帰ると、わけもなく、涙があふれてくる。付き合っているように見えて、実はこちらの一方的な思い入れに過ぎなかったんだと、自覚せずにはいられません。
 「愛」は与えるだけでは、自分を苦しめるばかりです。本当は、頼りたいし、甘えたい。精神的な支えになってほしかったのに、それもない。家政婦か母親代わりにでもなってしまっていたみたい。
 もう恋はこりごり。友人たちの格好の話題になっているのにも傷つく。幸せな人たちと一緒に、楽しそうにふるまうのも疲れる。引きこもりたい.......
 なんとも言えない喪失感に襲われているときは、人と接するのも億劫になってしまうもの。そんなときは自宅でのんびり傷ついた心を癒しす方がいいのかも知れません。
 凹むときは凹み、泣きたいときは泣いて、引きこもりたいときは引きこもり、空元気を見せて前へ進もうなどとは思わないことです。自分の悲しい感情を封じ込めず、流されるままに感情に浸ります。花を植えたり、ペットと会話を交わしたり、仕事をしたり、充足感を感じられることで時間を使いましょう。
 「去っていく相手の幸せを祈れるのが愛」などという友人の言葉は無視しましょう。わたしからもらったものに気付いて、振ったことを惜しんでほしい、感謝してほしい、と願うのが人情というものです。
スポンサーサイト
テーマ: 愛のかたち | ジャンル: 恋愛
カテゴリ: 失恋の処方箋

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する