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内向きのパートナー

 人が他者や社会と安定性を築くためには、成長期に健全な人間関係を知る必要があります。虐待やネグレクトで放置された子供には、他者への信頼感が育ちません。「他者=自分を傷つける存在」という認識になりがちですので、容易に人に近づけません。近づく人みんなに牙をむいてしまうタイプの人もいます。いずれの場合も、孤立しがちになります。
 寂しいので、内心では、愛されたいと強く望んでいます。「どのような言動を取ろうと、完璧に受け入れてほしい」という、幼児が母親にねだるような愛情です。「完全なテイク」オンリーな状態ですので、対人関係はうまく結べません。ですから、自尊心も自信も育ちません。
 このタイプの男性は、対人関係の距離感がつかめず、ボキャブラリーに乏しく、それが純粋な印象に見えることも多いものです。ついつい、世話役を買って出たくなる人も多いでしょう。悲しみしかない相手の心を、喜びで充たしたいと、俄然張り切るかもしれません。
 ですが、自分の欲求を抑えて、相手の期待に添うために頑張り続けると、少しずつストレスが溜まってきます。心を内に向けるパートナーは、望むことは多く、与えることは少ないのです。

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付き合ううちに、相手と心を通わせられないもどかしさを感じるようになるでしょう。都合よく利用されているだけ、遊ばれているだけかもしれないと、悩むことになります。
 彼は、自分の言動が周囲にどう影響するか、ほとんど理解していません。人の気持ちに鈍感で、全く察しが無いように見えます。したがって、その時の気分次第で、平気で約束を破るといった幼稚で非常識な振る舞いを繰り返します。
 対人関係を築き、維持していく能力が欠けているのです。これまでも多くの対人関係が、場合によっては仕事も、長続きしてこなかったことでしょう。なぜかいつも浮いてしまう自分に、内心、寂しい思いを募らせ続けているかもしれません。
 ここで、勇気を出して、自ら相手に歩み寄ろうとする意欲があるなら、周囲も少しづつ歩み寄ってくれ、思春期に学び損ねた社会性を、獲得することに成功します。自分から一歩を踏み出し、周囲に歩み寄っていくことによって、それは可能になるのです。そののち、試行錯誤を重ねながら、実社会を経験していくことによって社会性は磨かれていきます。
 ですが、相手に多くを望みながら、わずかなお返しも惜しんでいるようなら、せっかくの新しい出会いも、わずらわしい経験の追加になってしまうでしょう。そして、力になってくれる人を、些細な不満から、一気に切り捨て、自ら孤独を選びます。そして、いよいよ、人と関わると嫌なことばかりだという確信を深めてしまうのです。
 不思議なことに、彼を支えようとして、振り切られた人も、驚き、怒り、呆れながらも、その感情は長続きせず、相手が元気でいるか、気になるものです。
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