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メンタルが疲れた時

 職場でのお得意様や取引先の方を接待するなど、精神的緊張を強いられる仕事は、肉体労働以上に疲労感をもたらす場合も多いものです。どっと疲れを感じて、当分人に逢いたくないと思う場合もあることでしょう。
 なぜ、そのような気持ちに陥ってしまうのでしょうか?それは、素顔の自分とは違う自己を演じているからです。
 人は、接する相手によって、無意識のうちに、付ける仮面を替えています。様々な自分を作って使い分けているのです。
 家族、親しい友人、馴染みの同僚、初対面の取引先の相手、粗相の無いように接待しなければならない相手、親しさが減っていくに従って、付ける仮面が端正なものになっていきます。幾日も緊張を強いられる対人関係が続けば、疲れるのも無理からぬことです。
 人は、そつのない仮面によって、本質的な自分を守ろうとします。別の言い方をすれば、適応している状態を演じているといえます。
 こういう状態を、外的環境に対して「うまく対処している」というのかもしれません。それは、人が成長に従って培ってきた知恵ともいえます。ですが、自己の本音と付けている仮面の落差が、人を疲れさせます。
「当分、もう人に会いたくない」というときは、ストレスがかなり溜まり、メンタルが良い状態ではありません。

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こうした時には、普段着で付き合える親しい人との交流のみにとどめ、緊張を強いられる対人関係をなるべく縮小することも、一つのメンタルコントロールの方法といえます。無理にポジティブに装って、さらに頑張ろうとすると、燃え尽きてしまいかねません。
 ときには、人から離れることも必要です。孤独は心を落ち着かせ、自己評価に受けた傷も回復させてくれます。また孤独は、ゆっくりと自分自身の軌跡を振り返り、方向づけを考える機会にもなります。
 情動への入力が減りますから、刺激を受ける機会は乏しくなりますが、過去に受けた刺激の意味を考え、熟成させる好機ともなります。
 一人でいても、自分を受け入れ、共感してくれる他者がいるという感覚を持つことはたいせつかもしれません。逆に、常に人に囲まれていても、それが信頼のおけない、ネガティブなものであれば、充足感は得られません。むしろ、自尊心を蝕み、心身に悪影響を及ぼします。
 孤独には、孤立や引きこもりなど、ネガティブなイメージも伴いますが、適応や同化を要求される熾烈な社会で受けた傷を、癒す装置も備えているのです。
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カテゴリ: 抑うつ

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