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絶対的不信感

 妄想性人格障害の人は、常に他者の中に悪意を読み取り、警戒しています。他者は、自分に危害を加える存在でしかありません。絶対的不信感ともいうべき、対人認識があります。
 それは、他者に対する依存心の大きさに、比例しています。自分を丸ごと受け入れてほしいという巨大な依存心を、他者は誰も、パートナーや親ですら満たせません。彼らにとっては、子供ですら依存する対象なのです。
 「私が困っているのに、誰も用立ててくれない、助けてくれない。」と、彼らは身近な人を激しく恨みます。相手には用立てる余裕もなく、そのような義務もないのですが、それが本来、過ぎたる甘えであることに気付きません。助けてもらえない自分は、不幸な被害者というわけです。そして、そうした不幸を重ねるごとに、他者への不信感と憎悪を深めていくことになります。
 自分を丸ごと受け入れてほしい、わがまま放大させてほしい、何でも自分の意のままに手足のように動いてほしい、そうした願望をかなえてくれない「冷たい」他者を怖れ、恨み、対人恐怖症に陥って、引きこもり家族に生計を依存した生活を続けることも少なくないかもしれません。

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そうした自分が見捨てられるのではないかと、今度はパートナーの不貞を疑い、その動向を監視し、責め立てます。存分に甘やかせてくれなかった親を恨み、迫害されるといっては他者を怖れ、パートナーに保護を求めます。
 自分で自分の面倒を見ること、他者に与える心を持つこと、すなわち、精神的な幼児期を脱することによって、こうした状態からは解放されますが、妄想性人格障害の人にとっては困難な道のりと言えます。
 
 自分の疑いを深めるような事実を少しでもつかんで、自分の悪い予想を補強し、自分の予想に反するような事実を無視したり、誤って解釈してしまう。このようにして結局、自分の人間不信をいつも補強している。訂正する機会はあるのに、無視したり、解釈しなおしたりしてしまう。しかし、抑うつ的になるわけではない。びくびくして、かつ、怒り易い。
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カテゴリ: 妄想性人格障害

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