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ストーカー殺人の心理

 信じていた人に裏切られたとき、思い描いていた未来が相手の心変わりによって、手に入らないと知るとき、愛情を求める強さの分だけ、その恨みは深く静かに潜行します。時間が経つにつれ、愛する対象を失った悲しみよりも、自尊心の痛手が、重くのしかかるようになるのです。あの人さえいなくなれば、こんなにも無様で惨めな自分を知る人はない、惨めな自分を葬り去りたい。
 もはや愛情の回復が目的ではなく、報復することが目的となっていきます。相手の心変わり、別れ際の捨て台詞によって、傷ついた自尊心が癒されることなく、痛み続けているのですから。
 この不名誉をこの世から消し去りたいと願います。自分をさげすんだ相手をこの世から消し去ることによって。
 交際を断られた相手につきまとい、何百通、何千通のメールを送りつける。中には、長文のメールの多々ある。その情念の激しさに、受け取った人のみならず、周囲も戦慄を覚えます。
 こんなことをすれば、ますます相手の心が離れてしまうのにと、首をかしげる人もいるでしょう。回復を望んでいるのは、相手との愛情関係じゃなく、もはや自分の名誉だけだと考えると、解りやすいかもしれません。

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精神的に健康な人でも、別離に際して、相手への怒りや憎しみが沸き起こるのは、めずらしくありません。失恋、相手が別の誰かを選んだ、その選択によって、自分がみすぼらしい存在になってしまった、という感覚が払拭できなくなるのです。しかも、相手は幸せに暮らしているのでは、一層惨めです。
 相手を殺して、自分も死のう。こうした命がけの追跡からは、狙われた人も命がけで逃げるしかないのかもしれません。悲惨な事件の後では、いつも法の不備や警察の認識の甘さが問われています。まさか、自分の前途や命までも捨ててまでとは、考えつかないのかもしれません。
ストーカーになるような人は、対人関係の経験が乏しく、その分純粋な人が多いのかもしれません。人からの評価も気にする人でしょう。相手からの拒絶で、自分の人格が傷つけられた、それはもう回復できないと考える傾向が多いのかもしれません。

 相手の動向がどうあろうと、この人とはもうムリだと、最終的に決断を下すのは自分です。去って行かれた、侮辱されたと、受け身で考えるのはやめましょう。他の誰かと幸せに暮らしている相手を追いかけまわすのは、自分の人生がもったいないのです。別れ際の痴話げんかで、たとえその人が、口汚くなじったとしても、それで自分の価値がなくなるわけではありません。ただ、その人とは、添わなかっただけです。辛い気持ちは当分続くでしょうが、周りにいる友人たちや、打ち込める趣味に心を向けて、今を楽しむことを覚えましょう。
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