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自分を許すこと

 わたしたちは、後になって、以前の自分の行動を恥じることがあります。なんて馬鹿なまねをしてしまったのだろうと後悔します。
 恥の意識は、同じ過ちを繰り返さないために役立ちますが、いつまでも恥概念にとらわれていると、自尊心を損ねかねません。さらに、自分が自分を許していないと、相手もそうであるかのように感じてしまいます。すると、「あの人はあの時の私の態度を今も根に持っているかもしれない。」と考えて、齟齬を生じた相手にも近づけません。いつまでも自分を責めてくるように感じるその相手もまた、許せません。
 その時の自分自身を軽率だった、思慮が足りなかったなどと恥じていると、自分自身を隠したい心境にもなります。すると周囲からの良い評価で埋め合わせをしたくなり、本当のことが言えず、内心と建前の乖離も生じてくるかもしれません。

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その時の自分が、どういう状況下に居たかを振り返って、自分自身に寄り添いましょう。寂しさや心もとなさ、焦りや疲れ、そうした不安定さが心を満たしていたり、充分な情報がなかったり、何より若くて経験不足、そうした状況下では、充分に周囲や先々のことを配慮した判断など下せません。
 すでに充分後悔し、これを教訓として、二度と同じ間違いは繰り返さないと確信できるのなら、もう過去を恥じるのはやめましょう。たとえ、そのころの出来事を覚えている誰かが、とやかく非難めいた噂をしているとしても。
 
 人の称賛も非難も、それに一喜一憂していては、心の平安が妨げられるばかりです。たとえ称賛を博したからといって、それで昨日よりも立派な人間になったわけでもなく、誹られたからといって、人格まで下がるわけではありません。一つの行動を取り上げて、それで人格まで裁くような人のことばに動揺しないことです。
心の安らぎや高揚感、自尊心を他者の手に委ねると、いつも心落ち着かず、煩わしさに巻き込まれてしまいます。
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カテゴリ: 認知と癒し

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