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人間不信

 人は、孤独になると他者を求めます。積極的に相手を探し、語らうことによって孤独を払拭しようとするのです。ところが、孤独が深くなりすぎると、今度は他者を遠ざけるようになります。笑顔で近づいてくる人を見ると、どんな下心があるのかと訝ったり、人づきあいにかかるコストばかりに目が行きがちです。相手と付き合うことによるマイナス面ばかりを数えるようになります。そうして、温もりを求めているにもかかわらず、それを自分から退けてしまいます。
 そこに至るまでの人生で対人関係の喜びが少なく、傷ついた記憶ばかりが色あせずに残っているような場合には、往々にしてこうした傾向になりがちです。
 さらに荒んでくると、誰彼かまわず牙をむいてしまうしまう人もいます。自分自身を不幸だと認識してしまうと、周囲の笑っている人たちが何不自由ない恵まれきった人に思え、人生の理不尽さを一層強く意識します。そして、自分の周囲に居る、何ら利害や感情の対立の無い相手に、噛みついてしまうのです。

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他者の痛みが解らず、誰も愛することができずに来たために、他者からも受け入れられず、不満や寂しさ、憤りから、さらに人に噛みついてしまう悪循環を繰り返していきます。
 誰か一人でもいいですから、辛抱強く尽くしてくれる相手に巡り会えると、少しずつ心を開き、人との付き合い方を覚えていくかもしれません。ですが、自らが何も与えまいと財布の蓋を閉め、相手には愛をねだるばかりだと、そうした相手に巡り会える確率も低いかもしれません。相手もまた人間ですから、むやみに傷つけてくる人とは付き合いたくないのです。
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