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前頭葉機能不全

 前前頭皮質は、物事の後先を考えた分別のある判断をする、衝動を抑えるといった、最も人間らしい働きをする脳の部位です。健全に機能していると、過去の失敗から学び、先を見通して考え、自らの感情を適切な表現を持って表し、問題解決に当たります。他者の立ち位置に立って、共感を示すのもこの部位です。人間の最も人間らしい場所ですので、活動が少なすぎると、様々な問題を生じます。
 最大の関心事に集中するために他の情報をブロックする働きが落ちますので、気が散りやすく、忍耐力がありません。

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衝動への抑止力も働きません。今、この時の気分で来週の約束をしても、その時まで関心が持続しません。その時の気分でキャンセルしてしまいます。そうした行動が何をもたらすか、考えずに愚かな判断します。それが問題になったとしても、また次の機会には同様の行動を取ります。過去の経験は教訓とはならないのです。短期記憶がうまく働かないために、忘れてしまっていることもあります。
 周囲は同様に忘れてはくれませんので、信頼を失墜してしまいます。相手の立場に立つ、共感することが苦手ですので、何故相手が怒っているのかもわかりません。
IQは高くとも、対人関係の微調整を測るEQ、社会性の問題を問われることが多いでしょう。
 すでにばれている見え透いた嘘の言い訳を繰り返したかと思うと、あまりにも正直な本音暴露で相手を驚かせてしまうこともあるでしょう。本音と建て前といった暗黙の社会のルールが理解しずらいのです。相手を傷つけようという意図はなく、ただ子供のように素直に感じたままを口にします。
 こうしたことから、誤解を受けて集団の中で浮いてしまったり、コミュニケーションに対する苦手意識から、引きこもることもあることでしょう。自信喪失から二次的に鬱病になることもあり、一見回避性パーソナリティのようにも見えることでしょう。
上手に付き合っていくには、一見不可解で理解しがたい相手の言動の背景に、その人固有の脳の機能状態があることを、理解することが必要でしょう。一度に理解することは難しいかもしれません。パズルのピースを合わせるように、少しずつ理解して受け入れていかれると、対峙するときの自分の困惑から解放されていくことでしょう。
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カテゴリ: 脳と精神

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